翌朝、そして新たな出会い
投稿の間隔がかなり開きました…
またペースアップできるように頑張ります!
パシャッ、パシャッ。
その音で俺は起きる。
目を開けると、そこにはスマホをこちらに向けて立っている聖奈がいた。
「おはよ。何してるんだ?」
まだ頭が回っていない。とりあえず挨拶をしておこう。
「ん?現場の証拠写真を撮ってるだけよ。それも大スクープの、ね」
俺は昨日のことを思い出す。
入学式があって、聖奈と一緒にご飯食べて、琴葉と一緒に寝…
そこまで思い出した時にハッとする。
横を見ると、琴葉が腕に抱きついて寝ていた。
忘れてた…昨日雷が怖いとか言って一緒に寝たんだった…
「こ、これは違う!そ、それよりなんで聖奈がここにいるんだ?」
なんとか話を逸らそうと試みる。
「一緒に行こうと思って来たの。だけど起きてなかったから、起こしてきてって頼まれて」
「そうだったのか。ありがとう」
「それよりなんで琴葉ちゃんと一緒に寝てるの?」
やっぱりそこに戻りますよね。
「昨日雷鳴ってたろ?そしたら琴葉から『怖いから一緒に寝て』って言われたんだよ。琴葉、雷苦手だからさ」
「なるほどね。とりあえず起きよ。朝ごはん出来てるらしいから」
「そうだな。おーい、琴葉も起きろー」
と、俺は横にいる琴葉を揺らして起こす。
少しして、琴葉が目覚める。
が、まだ寝ぼけているようで、体に抱きついてきた。
「おい、寝ぼけるなー。起きろー」
「にゃー。お兄ちゃんおんぶしてー」
まだ寝ぼけてるな。前からだが相変わらず寝起きが悪い。と言うより、しっかり目覚めるまで時間がかかる。
このまでは埒が明かないので仕方なくおんぶする。
「兄妹って羨ましいね」
俺は、小さく発せられたその言葉が聞こえていたが、軽く流した。
ほかの意味があるとは知らずに…
通学路、電車の中
「今日は何があるんだっけ」
「校内説明と部活動紹介、あと自己紹介とか係決めとかかな」
そうだった、部活動。
何に入ろうか…どれかには入りたいな。
「聖奈は何部に入るつもりなんだ?」
「私は…何部にも入らないかな。怜はなにか入りたい部があるの?」
「入りたいけどこれ!ってのが無いんだよなぁ」
「野球部は?中学までやってたんでしょ?」
「野球はもう引退。でも球技は続けたいんだよね。だから今日の説明聞いてから決めるよ」
学校
なぜこうなった…
今俺は男子に囲まれている。
理由は、聖奈との登校。
色々質問されるが、多分今日の自己紹介で聖奈が説明すると思うから、軽く返事をして席につく。
「朝から災難だな。人気者は辛いな」
前の席に座っている優斗が意地の悪い笑みを浮かべながらそう言った。
「誰が人気者だよ。ほんと災難だ」
ガラガラガラッ
教室のドアが開く。
時計を見ると登校時間の8時半を指している。
担任の黒山先生と副担の藤田先生が入ってきた。
「今日の予定は昨日書いてた通り。校内説明と部活動紹介、その後休憩挟んで自己紹介と係決めだ」
黒山先生が続けて話す
「校内説明とは、学校敷地内を歩いて色んな場所の説明をすることだ。移動教室に使う場所や課題提出先もここで説明するからしっかり覚えるように」
「次は部活動説明。 これはその名の通りだ。学年全員体育館に移動し、ステージ上で各部活がアピールをする。今日の放課後から仮入部できるぞ。放課後は色んな部活から勧誘されるからそれには注意だ」
「自己紹介と係決めは説明要らないな。係表は後で配るからどれになりたいか選んでおくようにな」
「もうそろそろ準備するぞ。廊下に番号順、男女交互に並べー」
指示の通り、全員が廊下に出る。
俺は男子で12番目、聖奈は女子で9番目だからなかなか離れている。ちなみに友崎は11番目だ。
1列に並び終わって先生の指示を待つ。
ふと前の人に目をやった時、その後ろ姿に見覚えがあった。確か…斜め前、優斗の隣の席の人だ。
「えっと…名前は…」
ついその声をこぼしてしまい、前の人に気づかれてしまった。彼女は後ろを振り返り、こう言った。
「長瀬 佳乃だよ。よろしくね」
『えっ』と言いたいのを抑え、彼女の顔を見て驚く。
だって彼女は『あの時』の…
このペースの投稿に関わらずこのクオリティ…申し訳ありませんm(_ _)m
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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