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大冒険へ出発

(*^^*)(完全にネタ切れ)


少し短めですがご了承くださいませ。


「よーし!やっと俺たちの番だ!」


優斗がグッとガッツポーズをする。

前の班から順番に出発し、とうとう俺たちの番になった。



今は2日目の午後。


午前中はレクリエーションが行われた。


体育館に集合し、30分間なぜか校歌練習をした。

つぎの1時間半くらいは全体のレクリエーションをして、他クラスとの親交を深めた。


その後食堂で昼食を済ませ、各部屋で準備後、広場に集合し、今に至る。




「森の中っていいなー。空気がうまい!」


大冒険はコースの多くが森になっている。

だが、ある程度道ができているし、木に目印がついているのでよっぽどの事がない限り迷うことは無い。


「あれが第1のステージなんじゃないか?」


俺は奥を指差す。

指の先にあったのは2mの高さにある木の橋。

両端に手すりがついていたりと簡単ではあるが、200mほど続いている」


「おー!アスレチックかー。まずはジャブって感じか?」


優斗はスタートからずっと興奮しっぱなしだ。


女子3人が話しながらすぐ後ろをついてきて、優斗が1歩先を行く。

俺はその2つのペースを合わせる仕事だ。



優斗の言葉通り、第1ステージは特に苦労もなく突破した。


次に俺たちの前に見えたのは、急な山道。


「聖奈。ここからキツくなるから気をつけろー」


目の前にある山道は、40度弱の角度がある。

もちろんロープが張ってあり、それを伝えば登れるが、それでもかなりきついだろう。


特に佳乃と小暮。

運動をあまりしない2人をどうやってサポートするか。


「聖奈、あの2人にはかなりきついだろ?どうする?」


俺は聞くことにした。


「うーん…。あ、そうだ!1列に手を繋いで行こうよ!そして偶数の場所に2人を入れたら負担が減るんじゃないかな」


「それは名案だな。先頭と殿は俺と優斗でやるから、2人に説明よろしく」


それぞれ説明する。

3人とも了承してくれて、優斗が先頭を、俺が殿をすることになった。


「みんな並ぼー」


聖奈の合図で1列になる。

前から優斗→小暮→聖奈→佳乃→俺の順に並び、優斗が気合を入れて歩き出した。


スタート位置にあった看板が合っているならこの道は約1キロ続くらしい。


開始から50mくらい歩いたが、俺と佳乃の間には会話がない。

これは今に始まったことではなく、あの告白の後から一言も言葉を交わしていないのだ。


こんなことではいけないと、俺はなんとか言葉を発する。


「佳乃、きつくないか?」


急に言葉をかけたことに驚いたのか、佳乃が軽くバランスを崩し、その頭が俺の胸に飛び込んできた。


「っと、ごめんごめん。大丈夫か?」


佳乃はすぐに離れ


「大丈夫。ありがとう」


俺に背を向けて言った。


佳乃はその行動に悪気は全くなく、告白以来さらに意識して恥ずかしくなっているだけだった。


早く俺から言わないと。あとは機会さえあれば。


俺はすぐに言えない臆病な自分が嫌いになりつつ、いい機会を待つだけだった。





「あー疲れたー!やっと登り終わった!」


山頂(登っていた山の)に着き、俺たちは岩の上に腰を下ろす。


「ここまで登ってもまだ高いとこがあるんだな…。それでも十分な景色だけど」


ここから右を見ると少年自然の家が見え、左を見るとさらに高い山々が連なっている。


そして、その間の正面には、圧巻の景色があった。


「高っ!こんなとこから落ちたら命がないな」


手すりの奥から下を覗くと、遥か下に森林が見える。

目視で距離は測れないが、100はゆうに超えているだろう。


「とりあえず、みんなで写真だろ!」


このためのカメラ。

一般客の人にインスタントカメラとスマホを渡し、2枚とってもらった。


お礼を言い、その頭をあげると、奥に先生の姿があった。


「せんせーい!何してるんですかー?」


そこに居たのは副担任の藤田先生。

そしてその隣にあったのは、大きな円に12等分の線が入っているもの。


「ここで1つ目のミッションがあります。この円は十二方位を表していますが、北はどこでしょう?」


「答えと班長名をこの紙に書いて私に渡してね」と、紙を貰い、推理に入る。


「どうしよう。やっぱり太陽の向きかな?」


聖奈がテンプレの解き方を出す。

俺もこれに賛成で、太陽の向きを見ようとする。

が、今の時間は2時半。ほとんど傾いておらず、俺たちには見分けがつかない。


「いや、ダメだ。あと1時間後なら分かるかもしれないけど」


「じゃあどうするの?」


思い出せ。

俺は周りを見渡す。

同じ目線にあるのは、遠くの山、今いる山、そして木。



・・・木?確か木で方角が分かる方法があった!


俺は数本の木に近づく。


「ちょっと怜?何してるの?」


「苔だ!木の下に苔が生えている方が北だ!」


それは確実に北に生えている訳ではなく、だいたい北というだけ。

だがこの本数なら平均の方角を出せる。


みんなで調査し、その結果を照らし合わせる。


「答えは6か!よし!これでクリアだ!」


書いた紙を先生に渡す。


「正解不正解は終わった後に発表するから、気をつけて下山してね」




俺たちはその場所を後にして、行きより緩やかな下り坂を降り、次の場所へと歩み始めた。








最後まで読んでいただきありがとうございます!

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