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バイキング

いいペース(*^^*)


少し落ち始めましたが、それでも3日に1回は投稿出来そうです



「広っ!ここで寝るのか!」


14と書いてある部屋に入った途端、優斗は思わずそう叫んだ。


説明が早く終わり16時半。俺たちは部屋に荷物の整理に来た。

次の予定までは1時間あり、自由が増えて嬉しい限りだ。


部屋は10人1部屋。入ってすぐ、左右に2つずつ二段ベットがある。

余った2人は二段ベットの間の通路に布団を敷いて寝るらしい。


その奥には畳のスペースがあり、余裕で10人は座れる広さがある。


「たしかに広いな。それにしても、優斗がこっちの部屋で助かったよ」


部屋割りは1~10番と11~20番。俺が12で優斗が11なので、ギリギリ一緒になれた。


「俺もほかの友達が別になったから、怜がいてくれてよかった!」


「他はみんなワイワイ系だからな。静かに過ごそうぜ」


偶然こっちに偏ったわけではなく、このクラスの男子にワイワイ系が多い。俺たちのような地味な人は俺の他に数人しかいない。


だが


「おー!たしか永谷だっけか?一緒の部屋だったんだなー!」


そのグループのリーダー的存在から急に話しかけられ、俺は戸惑う。


「ああ、永谷だけど…どうして知ってるんだ?」


「さっきバスで歌ってたろ!みんな覚えたぜ!」


そうだったー!寝て忘れてたけどそんなことしたな。


「俺は渡部 翔(わたべかける)。よろしくな!」


「こちらこそ。で、夕食まで時間あるけど何する?」


「まずは荷物整理しよう。そしてそのあとは寝る場所決めかな」


意外だな。そっち系の人なら「あそぼー!」って言うと思ってた。

ちゃんと状況判断ができて、人当たりがいい。

そういうところが翔をリーダー格にしたんだろうな。

て、何目線で言ってるんだろう。


畳の端っこにみんなの荷物を並べ、寝る場所決めを行う。


「俺真ん中がいいー!」「俺もー!」


2人が真ん中を志願する。

1番寝にくいはずだが、特別感があるのか、すぐに決まった。


「じゃああとは早い者勝ちで!」


翔がいち早くベッドを取る。

俺も1番行きたかった場所へ着き、2段目は一瞬で埋まった。


「俺ここかよー」


俺の下から優斗の声が聞こえる。

俺がとったのはドアに1番近い位置の2段目。

隣のベッドには翔がいて、下には優斗がいる。


「よし!決まり!あとはUNOでもして時間を潰すか」


残りの30分はUNOをして過ごした。

3ゲーム行い、全て優斗が負けた。

なぜこうなったのか。ただ俺はドローさせ続けて、スキップやリバースで妨害しただけなのに不思議だな。



時間になり、俺たちは食堂に移動した。

大きな部屋にたくさんの長机と椅子が綺麗に並んでいる。


机ごとに番号が振られていて、部屋番号と同じ机に部屋のメンバーのまま座るらしい。


時間の5分前に全員が集まったので、少し早めに夕食が始まった。


今日の夕食はバイキング形式で、前にたくさんの料理やデザートが並んでいる。


俺は10種類ほどの惣菜と白飯、味噌汁を取り、席に戻った。


「優斗の焼売美味そうだな。そんなのあったのか?」


「端っこにあったぜ!みんな取るからなくなるかと思ったけどな」


「いいな。1つもらっていいか?」


「いいけど、交換な。って、お前も小籠包取ってきてるじゃないか」


「ああ、近くに見えたから取ってきたよ。これと交換でいいか?」


「いいぜ!あまり変わってない気もするけどな」


そうか?小籠包と焼売ってかなり違うだろ。


「じゃあ交渉成立だな」


その後も少しずつ交換しながら完食した。

もちろん、デザートの腹を残して。


「ふー。美味かったな!じゃ、デザート取りに行くか」


俺から言おうとしたが、先に言われた。


「そうだな。取りに行こう」


惣菜、汁物、白飯の場所と少し離れた所にデザートコーナーがあり、色んなデザートが並んでいる。


プリン、杏仁豆腐、ショートケーキ、シュークリーム、フルーツ類、アイスと種類は豊富。


「俺はこれだなー」


優斗が手にしたのはアイス。

その上にいちご、練乳をかけて美味しそうなオリジナルアイスが完成した。


「それ凄いな。でも俺はこっちかな」


対して俺が取ったのはチョコケーキ。

チョコ好きの俺にとっては見逃すことが出来ない。


「チョコケーキか。それも美味そうだな。取っていくか」


・・・は?2つも食べるのか。さっき俺以上食べてたのに。


「デザートも取り終わった事だし席に行くか」




「うめー!さっきのアイスも美味かったけどこっちも美味いな!」


優斗はアイスを食べ終わり、チョコケーキを食べている。

俺はチョコケーキだけなので先に終わり、その食いっぷりに驚愕していた。


「お前よく食うな。あのアイスも2人前くらいあったし」


「みんなそんなもんじゃないか?怜が少食なだけだろ」


確かに俺は身長はそこそこだが太ってはいない。

170cmの50キロ。かなり痩せ気味なのでここ最近はなるべく量を食べるように努力している。


こうも差をつけられると少し凹むな。

これからはまだ増やしていこう。




「「ごちそうさまでしたー!」」



宿泊研修最初の飯は美味しく楽しく終わった。


それも8時からの自由時間があるからだろう。


何しようかな。枕投げとかしたいな。




そんなことを思いながら俺は次の予定の風呂に向かった。






最後まで読んでいただきありがとうございます!

よろしければ評価、感想をよろしくお願いします!!


ブクマがまた1人増えました!(*^^*)

もし忘れている方は是非よろしくお願いします!

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