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宿泊研修へ出発!

この度、1000PVとアクセス300人を達成しました!

初作品がここまでの人に見ていただけていることに驚き、同時に完成度の低い作品に恥ずかしさを感じています(--;)


少しずつ文を書くのにも慣れてきたので、これからも自分のペースで投稿頑張ります!


「それではー、しゅっぱーつ!」


集合時間の1時半、全員集まっているのを確認し、バスが出発した。


学校を出てすぐ、後ろの方が騒がしくなる。


「ごめんな、ここの席になってしまって」


俺は酔うので前に座っていて、それに巻き込まれる形で優斗を隣に座らせた。


「気にすんな。バスと自由時間はスマホが使えるんだし、話し相手がいるから暇じゃないさ」


やっぱり良い奴だよな。こういう人には幸せになって欲しい。


「そーそー。私たちもいるんだし、楽しいに決まってんじゃん」


聖奈が俺の上から顔をのぞかせる。

もちろん、その横には佳乃が座っている。


「てことで、暇だし罰ゲーム付きババ抜きやろっか」


「ここでもかよ。で、罰ゲームは?」


「1位が決めるでいいんじゃない?」


聖奈は有無を言わさずにトランプを配る。


スタートの時点でババを持っているのは俺。

そして緊急事態が起きる。


俺のカードを引くのは、聖奈。

嘘はほとんどバレる。つまり、ババを引かせられない。


嫌な予感通り、ババが動かずに終盤までもつれ込む。

ここで、ようやくこの連鎖が終わったと思いきや、

それで聖奈が抜け、次に佳乃が抜け、最後に優斗のカードを引き、俺が負けた。


「あー負けた!罰ゲームはなんだ?」


決める権利があるのは聖奈。この場でできるのは限られているので楽なのしかないはずだが


「んー。確かマイクあったよね」


「あるけど、まさか何か言えっていうのか?ギャグとか・・・」


俺は冷や汗をかき、次の言葉を待つ。


「そんなことしなくていいよ。ただ、カラオケ入ってたから1曲歌って」


「なんでだよ!もっとやばいじゃないか・・・」


「多分みんなカラオケしたいと思うよ。でも、自分から最初に!って言えないんだよ。だから、ね」


「ねって・・・負けたから仕方ないよな」


俺は諦める。負けたのは俺だ。


「大丈夫だよ。怜は上手いから」


そう言って先生を呼び、マイクを取ってもらう。

前のモニターにカラオケの画面が映り、バスの中がザワつく。


『今から永谷怜くんが1曲歌いまーす!みんなー!応援よろしくー!』


クラスでも人気の聖奈が放った一言の効果は絶大で、より一層騒がしくなる。


「いいぞー!」「がんばれー!」「〇〇歌ってー!」


後ろから色んな声が聞こえる。やばい、緊張が半端ない。


『歌わせていただきます。永谷怜です。なにか曲のリクエストはありませんか?』


国家や校歌なんていうふざけ方面のリクエストは無視し、みんなの意見を聞く。


そこで多かったのは、ドラマ主題歌で人気になった男性アーティストの曲。


俺もとても好きな歌手で、その歌も知っていたので、それを歌うことにした。


イントロが流れ、さらに盛り上がる。

しかし、俺が歌い出して少しした時から、急激に静かになった。


いや、怖いんですけど。大丈夫なのか?


サビでも静かで、2番に入っても静かなまま。

怖すぎて後ろを向けない。


だが、曲が終わった途端。大歓声があがった。


バスの中なのでスタンディングオベーションは出来ないが、それに匹敵するくらい盛り上がっている。


「上手い!」「さいこー!」「ヒュー!」


俺は喜び半分、恥ずかしさ半分で礼をして席に座る。


「よかったぞ!歌上手いな!」


優斗が褒めてくれるが、今はやめて欲しい。恥ずか死ぬ。


俺は聖奈にマイクを返そうとしたが、聖奈がそれを制止する。


「まだ続くよ」


後ろを指さしながらいたずらな笑みをしている。

指の先に目をやると


「「アンコール!アンコール!」」


後方に座っているワイワイ系の男女グループからアンコールがかかっている。


結局俺はその押しに負け、5曲を追加で歌った後にマイクを後ろに渡した。



「マジで疲れたんだけど」


なんで到着前にこんな疲れているんだろうか。

メンタル的にも、身体的にも。


「いやーおつかれー。楽しかったぞ?」


「聴いてる方は、だろ。ったく、とんだ罰ゲームだったよ」


「いい罰ゲームだったでしょー」


罰ゲームを言い渡した張本人は満足そうに笑っている。


その横で佳乃も小さく頷く。

この3人に満足してもらえたなら良かったのかな。


「次は俺が歌うぞ!よーく聴いてろよ!」


「はいはい。いい子守唄にさせてもらうよ」


俺は睡眠体制に入る。

あと1時間程で着くが、十分な仮眠にはなる。



それから先のことは覚えていない。

疲れたこともありすぐに寝たんだろう。

そして、目的地まで数分のところで起こされた。



「おはよ。もうすぐ着くぞ」


「さんきゅ。助かった」


山道でキーンとしている耳を治すために唾液を飲み込む。



駐車場にバスが停められ、前から順に降りる。



見渡す限りの山。上には少年自然の家らしきものが見えている。


空気がとても美味しく、自然の香りが漂っていて、いつもと違う場所にいるという自覚ができた。





とうとう、宿泊研修が始まる。


どんな出来事があるかは分からないが、安全第一。


楽しみつつ無事でいることを心の目標に掲げた。







最後まで読んでいただきありがとうございます!

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