幕間 正式入部
書いてる時の思いつきで幕間をもう1話増やします(--;)
短くなったので繋げようとしたのですが、それはなにか違うと思い、こういう形にしました!
開校記念登山から数日。今日から5月に入った。
つまり、正式入部ができる。
俺は迷うことなくバド部に入る決意をした。
あれだけ道具を揃えておいて入らないわけにはいかないし、浜野とまた戦おうと約束したから。
黒山先生から全員に入部届けが配られる。
この紙を主将か顧問に渡せば正式な部員になる。
本当は当日中に提出しようとしたのだが、印鑑を持っていなかったので、次の日に提出した。
正式な部員になって初めての練習。
だが体験の時とほぼ同じで、さらによく見たら初回と全く同じメンバーだ。
つまり、最初に体験に来た人達だけが正式に入部した。まだ期間があるので追加の可能性はあるが、現時点ではこの10人が新入部員となった。
「永谷くーん」
ランメニューが終わっての休憩中、浜野がこっちに歩いてくる。
「久しぶり。やっと部活で使えるな」
開校記念登山前の練習を最後に、俺たちは会っていない。偶然予定が噛み合わず、体育館での練習はおろか、部活動体験でも会わなかった。
「そうなんだよー。永谷くんとも練習してなかったし、ホントにやっとって感じ」
浜野はラケットを嬉しそうに抱いている。
他のみんなも張り切っているようで、それぞれのラケットや練習着を着て、体験期間以上に楽しそうな顔をしている。
体験期間と変わらない練習。
少し変わっていることがあるとするのならば、試合形式が減り、ノックが増えたことだろう。
その分、土日には試合形式が増え、ランメニューが減るのでバランスは取れている。
その日の練習はつつがなく終わり、最後の集合になった。
「今日もお疲れ様。そして1年生はこれからよろしく」
それから練習の総括を終え、本題に入った。
「5月の2週目までが正式入部期間なんだが、その第2土曜日に毎年恒例、新入部員歓迎の食事会をしようと思う!」
その提案に、上級生はニコリと、1年生からは歓声が上がる。
「場所は後で連絡する。だからバド部のグループLINEに全員入ってな。時間は6時~9時くらいと思ってくれ」
食事会か。なんか高校生らしいというか、青春って感じだな。
その後、ざわつきが収まらないまま解散となったが、みんなすぐに帰らなかった。
次回は食事会編です!




