高校初日 意外な出会い
初めての作品なので、文法や口調がバラバラのボロボロです(--;)
これから直していけるように頑張るので、そこは大目に見てください(--;)
「今日からここに通うのか」
俺は今、今日から3年間学校生活を送る聖峰西高校の校門にいた。
「ここなら普通の学校生活が送れるかな」
中学の時はとにかく地味だった。友達はいたが、あまり話していなかった。周りからは『なんかクラスにいるやつ』くらいに思われていただろう。
なので、勉強を頑張って受験人数が少なかったここを選んだ。
校門をくぐり、1年生の下駄箱へ向けて歩いて行く。
そこにクラス表が貼ってあった。
少し探すと、4組の欄で自分の名前を見つけた。
体験入学や説明会の時に入ったことがあるので、下駄箱へからの各教室への道は知っている。
その時の記憶を元に、これから1年過ごす4組の教室へ向かった。
少し緊張して教室に入る。
しかし、まだ誰も来ていなかった。
ふと時計を見る。その針は7時40分を指していた。
誰もいないわけだ。確か入学式が始まるのが9時だから、1時間半早く来てしまった。
黒板を見ると、担任と思われる人物から、生徒への指示が書かれていた。
『各生徒、8時半までに全員着席すること。なお、席は早い者勝ちで自由とする』
書かれていたとおり、自由に席に座る。
俺が座ったのはもちろん一番後ろの窓際。
多くの生徒に人気の席である。
座って10分ほど経った時、ドアの開く音が聞こえた。
入口に目をやると、1人の男子が立っている。
こっちを見て驚く彼に黒板を見ろと目でサインを送る。
そのサインに気づいた彼は、指示を読んだあと、俺の目の前の席に座った。そして、こっちに話しかけてきた。
「ねぇ、名前なんて言うの?」
少し人見知りな俺は、急に名前を聞かれたことに驚き焦りながら名前を告げた。
「永谷 怜。君の名前は?」
「そうか、先に言うべきだったよな。俺は友崎 優斗
優斗って呼んでくれ」
彼、友崎優斗はにこにこ笑いながらそう言った
「分かった。俺も怜って呼んでくれ。よろしく優斗」
「あぁ!こちらこそ」
そんな自己紹介を変わし、少しの間2人で話し込む。
教室に人が増えてきた時、優斗がある人について言ってきた。
「そういや怜、聖女って知ってる?」
「聖女?なんだそれ、漫画か?」
なんだ?もうそんな異名付きの人物がいるのか?
俺の耳には聖女のせの字も届いてないんだが。
「いやいや、現実。入学者説明会の時に話題になってたじゃないか。聖女みたいな人がいるって」
「悪い、その日俺早退したんだよ。体調崩してさ」
その日体調を崩した事を少しだけ悔やむ。
そんな人がいるなら人目見てから帰りたかった。
「そんな人がいるのかー。見てみたいな」
「まぁそのうち見れるだろ」
そんな会話をしていた時、教室がざわめいた。ドアの近くにいる少女に注目が集まっている。
「あれあれ!あの人が聖女だよ!」
優斗の声に反応し、ドアの方を向く。
みんなの視線の先に聖女がいた。一瞬だけ目が合うと、笑顔でこっちに向かって走ってきた。
「怜ー!」
急に呼ばれ、その子がここにいることに驚きながら話しかけた。
「聖奈!なんで聖奈がここにいるんだ?」
聖女改め高城聖奈は胸を張ってこう言った。
「怜がここを受けるって聞いてめっちゃ勉強頑張った!」
「なんでここ受けるって知ってるんだ?それを知ってるのは家族含め一部の…あ、まさか…」
「そう!怜ママに教えてもらったの!」
「なんでバラしてんだよ母さんは…同中からの人少ないからここ受けたのに」
そんな会話をしていると、驚いて見ていた優斗がやっとのように話しかけた。
「怜、聖女と知り合いなのか?」
「ん?あぁ、幼馴染みだよ。高城聖奈。家が隣で小さい頃からずっと遊んでたんだ。にしても聖女が聖奈だったなんてな」
「私もびっくりだよ〜。学校に来たら急に『聖女様だ』って言われて。自分のことだって分かるまでにすごい時間かかったよ」
そこで俺は周りを見渡し
「とりあえず座れよ。ほら」
そう言って隣の席の椅子を引き、座るように促した。
当の本人は気づいていないが、さっきから俺への視線が痛い。多くの羨ましがる目がこちらへ向けられている。
「へ?と、隣に座るの…? ま、まぁいいけど…」
顔を少し赤く染め、机に荷物を置き席に着く。
それから3人で雑談を交わし、時計が8時半をまわった所で教室のドアが開き、スーツに身を包んだ男性が入ってきた。
「俺はこのクラスの担任の黒山だ。副担任もいるが、俺の詳細含め入学式の後にちゃんとした自己紹介をしよう」
黒山先生はそう言って黒板を向き、一通り書き終えてから振り返って再び話し始めた。
「これが今日と明日の日程だ。俺は今から入学式の準備をするから、目を通して静かに待つように。」
と、それだけを端的に伝え教室を去っていった。
ドアが閉まったあと、俺は黒板に目をやる。
そこには、意外にもきれいな字で日程が書かれていた。
『4月10日(木)
9時~10時半 入学式
10時40分~11時 担任副担任自己紹介
11時~12時 書類配布、説明
4月11日(金)
8時半登校
9時~11時 校内説明、部活動説明
11時~12時 自己紹介及び学級委員決め
その後下校、希望者は昼飯を食べて部活動体験へ
尚、体験期間は4月中で、5月1日までに入部届けを提出。』
授業は来週からで、今週は説明が主になるらしい。
これからの高校生活が少し楽しみになり、心が踊った。
その後、何事もなく入学式が終え、今は席につき、先生2人の自己紹介を待っている。
180ほどの身長がある黒山先生の横に、160弱くらいの女性が並んでいる。
そして、黒山先生が口を開いた。
「さっきも少し自己紹介したが、改めて。このクラスの担任になる黒山だ。1年の体育の授業を担当するからよろしく。誕生日は……」
5分くらいの長い自己紹介が終わり、次は副担任の先生の番になった。
「副担任の藤田です。まだ若く、教師歴も短いので、仲良くして貰えたらうれしいです。」
藤田先生は短く自己紹介を終えた。大人しそうで優しそうな印象を受けた。
先生の自己紹介の後1時間ほど書類配布やその説明があり、12時を迎えたところで、黒山先生の声が教室に響く。
「今日はここまで!12時半には教室を閉めるから速やかに家に帰るように!ではさようなら」
その声に『さようなら』と返し、1日目の学校が終わった。
これからどんな高校生活になるか。
それを楽しみにしながら俺は教室を出た。
最後まで読んでいただきありがとうございました!一応学年構成を書いておきます!
1学年6クラス、1クラス40人
席は8人の5列。横の人とはくっつけている状態
と、こんな感じになっております!
わかりにくいとは思いますが申し訳ありませんm(_ _)m
最後に、良ければ評価やコメントよろしくお願いします!!
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