「箱」 「こころ」
文字数制限のため、二作まとめて投稿します。
「箱」
私は目の前のこの箱に入らなければいけない
しかしそれは小さすぎて、カラダを折り曲げて何とか全身を収めようとするが、
軋むカラダが悲鳴を上げる
皆の非難の目が突き刺さる
無理にでもカラダを収めようとするが、やはり私のカラダはこの小さな箱に入るとは思えない
それでも入らなければいけないのだ
私は価値を失って、カラダの悲鳴が聞こえなくなる
この箱に入らなければいけないんだよと、声が耳から離れない
「こころ」
生きる、つらい
暗い、つらい
誰もいない
揺れる心
一人ぼっち、心の中
声も出ない
誰のせいでこうなったのか
誰のせいで生きているのか