勝敗は決した
ー眩い光が止んで、目の前に現れたのは巨体の女だったー
ー2番の男とも引けを取らない。寧ろ2番の男よりも大きいかもしれない-
ニート:
「うおーー、すげーー!どうなってんだこれ!」
金髪のヤンキー巨娘:
「私、綱、引く」
ニート:
「おー語彙力が低下してる!元々高くなかったけどーー!」
ー巨娘がギロリとこちらを見てくるー
ーとても恐ろしい表情だ。俺は血の気が引いた-
ー今は茶化さない方が身の為だー
マイク男:
「おおっと縄の動きが止まった!!勝利目前のところで、青チームが踏ん張ったぞ!」
ニート:
(よし、皮一枚で助かった。だが、互角だ。もう一押し必要だな)
ニート:
「なあ、もう一回押したら、もっと強くなるのか?」
金髪のヤンキー巨娘:
「だめ、ぜったい、おすな」
ニート:
「でも、このままじゃ勝てねえ。もっと強くならねえと」
金髪のヤンキー巨娘:
「ぜったい、押すな。ぜったい、だぞ」
ニート:
「わかったわかった。そういうやつね」
ー押すな押すな的な。ジャパニーズユニークって奴ー
ー俺は先のように勢いよく彼女の背中を押したー
金髪のヤンキー娘:
「ああ、押すなと言った、のに」
ー再び光り出す彼女の身体ー
ニート:
「さあて、お次はどんな姿に……」
ー手にかかる力がぐっと強まった。縄が、向こうに引かれそうだー
ニート:
(しまった変身中は力が弱まるのか……だが、もう少し耐えれば……)
―青チーム、皆の思いも同じようだ。”もうちょい耐えろ”と檄が飛ぶ―
ーそして、遂に光が止んだー
金髪のヤンキー幼女:
「だから、おすなっていったし!」
ーヤンキー娘はなんと幼女になってしまったー
ー完全に作戦失敗だった。本当に押したら駄目な奴だったー
ーそして、縄が向こうへ大きく引かれた……ー
マイク男:
「ここに勝敗が決した!!勝者は赤チームです!!」
ー前に倒れ込む青チームの奴ら。俺もその中の1人だー
ーひとつ違うことがあるとすれば、俺だけ幼女から頭をぽかぽか殴られているー
金髪のヤンキー幼女:
「だから、いったのにーーーーーー」
ー俺は、ニートキングにはなれなかったー
終
打ち切りだーーーーー!