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-2-

マイク男:

「最初の競技は……綱引きです!!!」




- マイク男から、第一競技の発表がなされるも、会場内は依然静寂のままだった。-




-だが、皆の困惑した気配だけは伝わってくる-





ニート:

(つ、綱引きだと……!?)




ニート:

(ニートの俺たちには全然似合わないじゃないか!)




-どこからともなく、黒服の男が2人現れて、マイク男の傍に10mほどはあろうかという大繩を置いた-




マイク男:

「さあ、それではチーム分けを発表致しますよ!」




-黒服の1人がマイク男に、40cm四方くらいの箱を手渡した-


-マイク男はその中に手を入れて、ごそごそと中身をかき混ぜている-


-やがて、一枚の紙を取り出すと、そこに書いてあることを大声で読み上げた-




マイク男:

「23番の方!赤チームです!」




ニート:

(お、隣に居たおっさんが立ち上がった……ん?てかなんやその番号?)



ニート:

(あっ……たしか返信メールに変な番号が書いてあった気がするぞ……)



ニート:

(スマホで確認しよう……)




マイク男:

「15番の方!青チームです!」




-マイク男はキョロキョロと周りを見渡している-


-番号が呼ばれたが、誰も立ち上がろうとしない-




ニート:

(まさか、俺の番号が呼ばれたのか?……ちくしょー迷惑メールが多すぎて、どこにあるか分からない……)



マイク男:

「15番の方ー居られませんかー・……居られないようでしたら、15番の方は今回不参加ということで……」




ニート:

(ちくしょー!一か八か行くしかねぇ!)



ニート:

「はいはい!僕が15番です!」




-俺は手をあげて立ち上がった-


-すると、マイク男は安心した表情を浮かべた-




マイク男:

「なんだ、いらっしゃったんですね。それでは、こちらに来てください」




-俺は小走りで、指定された通り東側の縄の先あたりに向かった-


-そこで待っていた黒服から、青いハチマキを渡された-




ニート:

(これを付けろってことか……)



マイク男:

「35番の方!赤チームです!」




-マイク男は、番号とチーム分けを次々に読み上げていく-



-その度に誰かしらが静かに立ち上がり、縄の傍に集まってくる-




ニート:

(それにしても、縄引きなんか大丈夫かな……めちゃくちゃ自信ないんだけど)



ニート:

(まあ、でも番号は合ってたみたいだな……よかった。一か八かだったけど、成功したぞ)




-俺が安心しているのも束の間、大変な事件が起ころうとしていた……-




マイク男:

「2番の方……赤チームです!」




-マイク男がそう言った直後、ムクリと立ち上がった男は――身長が2mを超えようかという巨体だった-




ニート:

(な、なんてデカさや。座ってるときはあんまり分からなかったけど……あいつデカすぎやろ……)



ニート:

(しかもめっちゃ筋肉質な体しとる……あいつ、ほんとにニートか?)




-さっきまで静かだった会場内にも流石に、うわぁ とか えー とかいう小さな声が飛び交った-


-既に赤チームに選ばれた者達からは、笑顔が零れる-



-青チームの者達の表情は皆落胆しており、早くも敗戦の気配が感じられた-




ニート:

(これは、難しいかもしれんな……)





早くも勝敗は決したか!? 次回、新キャラクターが登場だ!-














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