第10話
以前は比較的穏やかだった集落の空気は今、限界まで引き延ばされた糸のように張り詰めていた。
今後の集落の方針及び新たな証拠を得る為の計画の実行は既に聞かされてはいるのだろうが、それ以上に結界に現れる幾つもの綻びに村人達は恐怖する。
子供達からは笑顔がなくなり、大人達の顔も固い。
元々常に何かに怯えているようだったが、それが今はっきりと表に現れていた。
この人達が心から笑える日は来るのだろうか
それでも自分の姿を見ると挨拶をしてくれる人達を見ながら、果竪は明燐と共に集落の中を歩き回る。
「ん?」
ふと、果竪は向こうから村人達が引っ張ってくる荷台に気付いた。
荷台に沢山積まれたそれに思わず目を見開く。
「あ、あ、あれは・・」
その時の衝撃を果竪は、まるで天から雷が連続して自分を貫いたかのようだ――と後に語る。
受けた衝撃にヨロヨロとよろめく果竪。
しか次の瞬間、クワッと眼を見開いた。
「果竪っ?!」
走り出す果竪に明燐も慌てて追いかけた。
そしてようやく立ち止まったかと思ったその瞬間
「これは何っ?!」
「はい?」
呆然とする明燐を余所に、果竪が更に問質す。
それに、村人が怯えながら答える。
「な、な、何って・・集落原産の大根」
「大根っ?!こんなのがっ?!」
荷台に沢山積まれたのは大根。
しかし、それは大根と呼ぶのも疑わしいものだった。
大根特有の白さはなく、淀んだ感じの白さ。
長さは従来のものより一回り小さく、更にはもう干したのかと疑いたくなる程にやせ細っていた。
しかも、大根の白さにアクセントを与える緑の葉はこれ以上ないぐらい萎びていた。
こんなものを大根と呼ぶなんてっ!
ってか、私はこんな大根を三百本もこの前食べたのか?!
そういえば、今考えて見れば少し味の方が――っていやいやっ!!
「どういう事?!これが大根だなんてっ」
「そ、そんなこと言ったってここの土地は野菜作りに関しては向かないんだよ。特に、大根に関してはこんな感じのしかとれないし」
「な、な、な、なっ?!」
それは果竪にとっては衝撃過ぎた。
自分にとって愛する最愛の大根に相応しくない土壌が此処に存在するっ?!
「そんなことがあるなんてっ」
これは一大事だ。
この集落を守る結界の綻びなんて問題ではない。
大根が育たない土壌が存在する事が一大事っ!
いや、もしその土壌が外に漏れてこの国の土壌全てを汚染したらっ!!
――助けて果竪!ボク達死んじゃうぅぅ!!――
大根の叫びが聞こえてきた。
「いっやぁぁぁあ!!」
果竪の絶叫が集落全体に響き渡る。
何事かと集まり出す村人達を余所に、果竪は叫んだ。
「こうしてはいられないわっ!大根、大根の危機よっ!」
「果竪?!」
果竪が村人達を突き飛ばす勢いで荷台に縋り付く。
「こんな・・こんな不幸な大根達を出さない為にも土壌をどうにかしなきゃっ」
集落の危機を思えば心底どうでもいい事に命を賭けようとする果竪。
しかし明燐でさえ止める暇もなかった。
「今すぐその土壌を案内しなさいっ!」
その時の果竪の気迫は戦時の軍曹よりも凄まじく、村人達はすぐさま果竪を畑に案内したのだった。
「ああもうっ!なにこの土壌の悪さはっ!」
果竪は切れた。
何時も持ち歩いている簡易式土壌調査試薬でもって見てみれば、最悪の値が出た。
おろおろとする村人達を叱咤し、果竪は宣言する。
「今すぐ土壌改良しますっ」
そんな暇が何処にある。
しかしそんな叫びを口にすれば瞬殺されそうな為、村人達は素直に従った。
「とりあえず、最初は」
果竪はてきぱきと村人達に指示を始める。
「まずは土壌の酸性化をどうにかしなきゃ」
果竪はあのやせ細った大根を見た。
特に根の発育が悪い。茶褐色になった根は、一見して異常を示している。
「原因は亜鉛過剰ね」
この集落のある領地はもともと鉱山が他の場所に比べて多い。
集落の正確な場所は把握していなが、たぶんこの近くにも鉱山がある筈だ。
鉱山近くの圃場には亜鉛が多い。
そのような土壌が酸性になると土壌中の亜鉛が溶けやすくなり、過剰障害の原因になる。
そしてそういった作物体は全体に生育が悪く、特に根の発育が悪い。
果竪がそれらを説明すると、村人達が納得したとばかりに頷いた。
「そっか〜・・だから、こんな感じで発育が悪かったのか」
「ならば、それらを改善すればいいのだな」
「そうです」
「鉱山で働いていた俺達が言うのもなんだが、鉱山があるのも善し悪しだな。きちんとした対処をしなければあっと言う間に作物の実りに影響する」
「だな。でもさ、昔も此処は実りが豊かだったよな」
「ああ。木々には沢山の実がなっていて、花も綺麗で」
「そういえば、その時はまだきちんとした作物が取れてなかったか?」
え?
「そうだな〜〜、ああ、取れてたと思う」
「馬鈴薯や玉葱もこんな大きなのが取れてたし」
「いつだっけ?そういうのが取れなくなってこんな感じのしか出来なくなったのは」
「う〜ん・・十年ぐらい前か?」
「あの時は良かったなぁ」
「果竪、どうかしました?」
明燐の言葉にそれまで黙っていた果竪はハッと我に返る。
「な、何でもない」
そう言うと、再び村人達に指示を飛ばした。
お昼頃、ようやく一段落ついた果竪の元に、話を聞きつけた集落の女性達が昼食を持ってやってきた。たぶん本音は突然畑に現れた話題の王妃を見に来たのだろうが、美味しい昼食を振舞い優しく接してくれる彼女達に果竪はご機嫌でお握りにかぶりついた。
そうして浮かべる屈託のない笑みと、その気さくな人柄に女性達はすぐに果竪に心を開いた。
話には聞いていたが、実際に接して見た事で警戒も薄れたのだろう。
「それで、うちの亭主なんてさぁ」
「あら、うちの旦那も同じよ」
「本当に男って駄目ねえ」
自分達の亭主を話題にして笑う様はとても微笑ましい――と思うのは酷いかもしれないが、怯えた空気が一掃されているので良いかもしれない。
結界の綻びの件などまるで何処かに行ってしまったかのような穏やかな空気が周囲を包み込む。
男達は早々に昼食を切り上げて畑へと戻ってしまい此処には居ない。
畑のすぐ側の小高い丘の上から男達が働く姿を見下ろしながら、女性達の話は続く。
「そうだ、私王妃様の話を聞きたいな」
中でも年若い女性が言う。
「え?」
「王妃様と王様の結婚生活!きっととても凄くていらっしゃるのね」
「凄い・・」
確かに凄い所もあるだろう。
子供を作ろうとする夫に対して避妊薬を使う妻。
まずそこからして普通ではない。
しかも、追放される少し前ぐらいは完全に夫婦生活が破綻していた。
ひたすら夫を避け続ける自分。そんな自分を追いかけ回す夫。
そしてそんな夫を追いかけ回す、側室候補の姫君達。
「毎日が追いかけっこだったわ」
ふぅ・・と息を吐く果竪。
そんな果竪の様子と言葉に、女性達は王妃と夫の仲睦まじい追いかけっこの風景を思い浮かべた。舞台はお花畑や夕闇に染まる浜辺。
『うふふふふふふvv捕まえてごらんなさ〜い』
『あはははははは待てよ〜〜』
そうして、現実とは明らかに違う想像が女性達の中で繰り広げられていく。
女性達の羨望に満ちた眼差しに果竪は首を傾げた。
果竪は知らない。自分と女性達の間に深すぎる溝がある事を。
女性達は知らない。自分達の想像が根本から間違ってる事を。
でも大丈夫。人生知らない方が良いこともあるのだから。
いや、神だから神生だろうか。
「本当に羨ましいですね」
そう言ったのは、一番年長の女性。
彼女は手早く果竪の茶碗にお茶を注いで渡すと、柔らかに微笑む。
その笑みに、母を思い出し果竪は照れたように頬を指でかいた。
「そ、そうかなぁ」
「そうですよ。だからこそ・・・本当に申し訳なく思います」
「え?」
「此処に連れて来てしまった事です」
「いや、そんな」
「後もう少しの辛抱ですから」
「あ、あの・・」
「王妃様を浚った私達が言うなと思います。ですが、後もう少しお付合い願います」
「・・・・・・」
「証拠を手に入れられれば、すぐさま王の元にお帰りになれますから」
王の元に帰る
その言葉に、果竪は言おうとした言葉を飲み込む。
王の元に
あの王宮に帰るのだ
そして自分は対面するのだろう
王の元に寄り添う愛妾と
初めて見る愛妾はどれほど美しいのだろうか
王を虜に、片時も側から手放さないという美しい愛妾
その時、自分は冷静で居られるのだろうか
(って、ダメダメ!決めたじゃないっ)
優しすぎた夫はその同情から自分を妻にした
でも、夫にだって幸せになる権利がある
今度こそ本当に好きな人と一緒になるべきだ
夫を手助けし、いざという時に力になれる美しく聡明な姫君と
いや、その愛妾を本当に愛しているのならばその愛妾と結ばれればいい
もし愛妾が何も持たない身だとしても自分が力になる
愛妾と自分との違いは、同情か愛情かの違い
自分は同情で妻となったが、愛妾はその深い寵愛によって夫に召されたのだ
だから、自分は王妃を辞めなければならない
今度こそ、夫が愛する女性と一緒になる為に
例え、それが夫との別離だとしても
(だから子供も産めない・・)
子供を孕めば、あの優しい夫のことだ。
きっと責任をとって面倒を見ようとするだろう。
もしかしたら、愛する女性ではなく自分を妻の座に留めようとするかもしれない。
冗談じゃない。同情から自分が王妃に留められ、愛妾が日陰の身に追いやられる。
そんな事が許される筈がない。
それに、もし愛妾に子供が出来れば、その子供も日陰の身になるかもしれない。
そして同情から娶られた自分の子供が偽りの跡継ぎとされる。
嫌だ
そんなの不幸すぎる
思い耽る果竪の様子を勘違いしたのか、一番年上の女性が優しく言った。
「早く、王の元に戻れますように」
優しい人
でも、それだけは駄目だ
王の元には戻る
そう――王妃を辞める為に
でも、それを言う事が出来ないから果竪は曖昧に笑った。
自分が王妃を辞めたがっていると知ったらこの人達は一体どう思うのだろうか?
もったいない?
恐れ多い?
果竪は自分が持つ茶碗へと視線を落とす。
私は・・・私はただ夫と――――
キャ――――っ!!
絹を切り裂くような悲鳴。
続いて、あちこちから同じような悲鳴が響く中、果竪はハッとして立ち上がった。
手から離れた茶碗が地面へと落ち粉々に砕けるのも構わず、何が起きたのかを探る。
そうしてほどなく、その原因に気付きそれが現れた方向へと向き直った果竪の視界にそれが飛び込んで来た。
「あれはっ」
「綻びっ」
果竪の言葉に続けるように、明燐が叫んだ。
――綻び
男達が泡を食って逃げ出す中、先程まで作業が行なわれていた畑の中央に綻びが現れる。
その部分だけ風景がグニャリと歪み、奇妙な動きをするそれは見ているだけで気持ちが悪かった。
しかも、その規模はかなり大きい。
浸食の規模も大きく、このままだとあっと言う間に結界に穴が空いてしまう。
「修復しなければっ!」
でもどうやって?
明燐はすぐにそれに気付いた。
自分に結界の修復をする力はない。
明燐は自分の手を見る。
自分の力は破壊することに対して相性が良い。
つまり、司る力を攻撃系に変換する能力に秀でている。
結界も張ることは出来るが、修復する事は出来ない。
そうしている間にも、綻びは更に広まっていく。
焦りながら顔を上げると、果竪の背が見えた。
その華奢な体から、何やらゆるりと気が立ち上るのが見えた気がした。
まずい――
「果竪、何をっ」
何をするのかなんて聞かなくても分っている。
でも、それは駄目だ。
自分より――いや、この国でも潜在能力の低さでは群を抜くほど力の弱い果竪にあの綻びをどうにかするなんて絶対に無理だ!!
しかし、止める間もなく果竪は宙に身を躍らせた。
「果竪っ!」
明燐の叫びを背に、軽やかに着地した果竪は逃げてくる男達とは逆に畑へと突っ走った。
「お、おい王妃様っ!」
何人かの男達が果竪に気づき止めようとするが、その手すらもすり抜ける。
そして――
「こんな所にまで出来るなんて」
更に大きくなった綻びを前に、果竪は眼を細めた。
グニャリと激しく歪み続けるそれはまるで意思を持ったかのように見えない触手を振り回し始めた。
このままでは、じきに穴が空いて此処に居る者達が外に吸い出される。
「ふっ・・私を舐めないで」
果竪は懐からごそごそと何かを取り出す。
それを天高く抱え上げた時、誰かが呟いた。
あ、大根
そう――それは形で持てるぐらいの小さな大根だった。
しかし小さくとも丸々とした大根と葉っぱの緑のコントラストはとても目に眩しかった。
キラリと輝く様に、村人達は目を奪われた。
そんな大根を果竪は
「おりゃあっ!」
思いきり綻びにぶん投げた。
綻び――の特に歪みの激しい部分に大根がぶつかったその瞬間、凄まじい突風が周囲を襲う。
その勢いに村人達が顔を手で覆い目を瞑る――
再び彼らが目を開けた時、既に綻びは何処にもなかった。
あれだけ歪んでいた風景は何時もの穏やかさを取り戻している。
呆然とする村人達を余所に、果竪はスタスタと先程自分が飛び降りた小高い丘へと戻った。
「よっこらしょっ」
屋敷に居た時もあちこち走り回り畑仕事に勤しんでいたせいか体力には自信がある。
そうして、あっと言う間に丘の上へと上がった果竪を出迎えたのは数人の女性の泣き声だった。
全てを阻むように耳を塞ぎ目を瞑り泣き続ける女性達。
特に、若い女性達が多かった。
先程の綻びのせいだろう。
それを目の当たりにした為か、恐怖が戻ってきたのだ。
あれほど穏やかな空気だったこの場を支配するのは、恐怖のみ。
このままでは、恐怖にかられた女性達が何をしでかすは分らない。
中には狂乱しかけている者もいる。
どうするか・・・そう思った時だった。
琴の音が聞こえる。
それは、凪国一と言わしめた美しい調べ。
宴の度にかり出され、多くの者達の前で奏でたそれは聴く者全てを魅了した。
そして今もまた、恐怖に支配された女性達を魅了する。
音が奏でられる度に、皆が陶酔したように聞き入る光景に懐かしささえ覚える。
果竪は琴をかき鳴らす存在に視線を向けた。
風に靡く淡い水色の髪。美しい蒼玉が填った双眸。
華やかながらも清楚な白百合の花を思わせる美貌。
明燐は奏で続ける。
具現化した竪琴に指をはわせ糸を弾く姿は酷く美しく艶やかな色香さえ漂わせる。
洗練されたしなやかな指の運びが紡ぎ出す、温かくも光り輝くような音色に果竪は目を閉じる。
音楽の才に恵まれなかった自分とは違う。
この豊かな知性と音楽性を兼ね備えた美しい親友の才をどれほど羨んだだろうか。
恐怖に陥った者達を安心させる為に奏でたのだろう。
ほどなく場は安定し始め、皆の中から焦りや恐怖が消えていくのを感じた。
自分とは違う明燐。
もし自分に少しでも音楽の才があれば、ちょっとは違ったかも知れない。
舞や琴、琵琶、笛。様々な楽器に手を出したものの、一向に上達せず終にはやめてしまった。
今では、時折人知れず場所で歌う事しかしない。
聴く物全てが魅了され、虜となる音色を耳にしながら果竪は自然とその旋律を口ずさんだ。
恐怖に陥った女性達の為に奏でた竪琴。
久しぶりだったが、それほど腕は落ちていないらしい。
屋敷に来てからは果竪の無聊を慰める為に奏で続けた竪琴を今、此処に居る者達の為に奏でながら明燐は果竪を思う。
気配から、綻びは消えた。
本当はすぐにでも果竪のもとに行きたかったが、狂乱のあまり丘から身を投げかけた女性に行くことは出来なかった。丘とはいえ、ある程度の高さはある。
しかも、その女性は身籠もっている。この位の丘では自分達は死ぬ事はないが、それでも子供に悪影響が降り懸かるのは避けられない。
だから、落ち着ける為に琴を奏でた。
王宮にて誰もが褒め称えた己の琴の音に女性達が静まっていくのを感じながら、明燐は願った。
どうか早く、早く静まって欲しい。
でないと、果竪のもとに行けない!!
気配から果竪が無事である事は分っていたが、明燐は焦っていた。
一体どうやったのか綻びは消えた。ではどうやって?
果竪は無事なのか?
―――――――っ
え?
ふと、耳が捕らえた歌声に明燐はハッと我に返った。
この声って・・
「大根〜〜大根〜〜美しく白く滑らかな私の大根愛しい大根ああどうしてそんなに白いの〜〜」
あやうく音階を間違えるところだった。
今も指がおかしな音を奏でそうになるのを堪えながら、明燐はそちらを見た。
そこには、さっき丘を飛び降りた果竪が立っていた。
しかも此方に気付いていないのか目を閉じて歌い続けている。
大根の歌を
「大根〜〜大根愛してる〜〜」
ヴィヴラートまできかせてきた。
「何?!この美声っ!」
「素晴らしすぎるわっ!」
「正しく天に愛された歌姫ねっ」
嫌味なほど素晴らしい歌声だったから始末が悪い。
歌っている内容は馬鹿みたいなのに、声が美しいのでそれこそ賛美歌にしか聞こえない。
いつしか聞き入っていた女性達が涙を流し始める。
そしてまるで神でも崇めるかのような目つきで果竪を見た。
「大根の国〜〜ああ〜〜大根最高〜〜」
王妃様最高っ!!
そんな声援が何処からともなく聞こえ、それは大合唱へと変わる。
一体何なんだ。
ってかそんなに褒めたらつけあがるからやめてくれ。
しかし、誰も明燐の心の叫びを聞き届ける者は居なかった。
そして終に
「大根ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!」
最後の旋律を歌いきった果竪。
もはや感動に打ち震えていた女性達は滂沱の涙を流し果竪の元に駆け寄った。
「最高ですわ王妃様っ!」
口々に褒め称える彼女達。
一人残された明燐は負けた・・という気持ちよりも疲れたという気持ちが勝ったのは言うまでもないだろう――
こうして集落の人々を大根に染め上げた果竪はその後凪国の大根市場を乗っ取って・・・なんて番外編を書けたら楽しそうですよね♪
また、メッセージにて感想を下さってる方へ。
そちらでの返信が出来ないのでこの場にてお礼申し上げます。
何時も読みに来て下さり有り難うございますvv