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87話

1週間見ないうちに閲覧数、感想、レビューが激増していてびっくりしました。

皆さんの貴重なお時間を頂き、読んで、感想まで書いていただきありがとうございました。


感想のお返事を一人一人にお返しする余裕が無いため、活動報告に感想のお礼と今後の方針を書きました。


これからもよろしくお願いします。

 








  マリア様御一行とシズカさん御一行が帰ったあと、俺はキッチンで忙しそうに働くリーシャたちの手伝いをして夜ご飯の準備をする。


  ロシャスにはエールとぶどう酒、そして蜂蜜酒を買いに行ってもらった。


  食事の準備も整い、ロシャスも帰宅した頃、アランたちが屋敷へと戻って来たので、みんなでロドル村へと向かう。リーシャたち料理担当組はゲートのドアで新築へ戻り、アランたちとジェフ一家は俺が連れてゲートで村の少し外れへ出た。


  ようやく完成した家のお披露目だ。


  村へと入って、まず冒険者ギルドへ向かった。


「こんにちは〜」


「あ、タローくん! マスター!! タローくんが来ましたよー!」


  俺が入り口から入るのを見るや否や、カレンさんがマスターを呼んでくれた。

  ここへ来るといつもカレンさんがいるのだが、彼女は休みがあるのだろうか。そしてカレンさんもなかなか親しげになってくれたものだ。


「タロー、家の完成祝いに招待してくれてありがとうよ」


  入ってすぐそのことについてお礼を言われるとは思わなかった。


「オルマがちゃんと招待してくれたようですね」


「あぁ、まだ幼さが残ってるが礼儀正しいいい子だったよ」


  そうだろうそうだろう。あいつはいい子なのだ。ロシャスが色々教え込んでるし、礼儀に関しても問題はないはずだ。


「お二人には何かとお世話になっていますし、薬師の店の紹介も兼ねて食事したいのでよかったらお越しください」


「あぁ、オルマにも伝えたが顔出させてもらうよ。それにしてもまだ幼さを感じるような子を執事として雇ってるとは思わなかったさね」


「そうそう、可愛らしくてとてもいい子でびっくりしました!」


  おぉ!? オルマは年上にモテるタイプか?


「あはは、まぁ少し縁がありましてね。他のみんなも後で紹介しますので」


「あぁ、楽しみにしてるよ」


  それでは後で、と言ってギルドを出る。参加の確認が出来たので、次の目的地、村長宅へ向かう。


「おう、タロー。誘ってもらって悪いな。後で顔出すが、どこに家建てたんだ?」


  村長宅へ顔を出したらそんなことを言われた。彼は俺が家を建てた場所を知らないらしい。結構放任主義な村長だとは思ってたが、自由すぎるだろ。


「……あとで、迎えをやりますので。招待をしに来た、オルマわかりますよね?」


「あぁ、あの坊主な。わかるぞ。なかなかできた男だ」


  ここでも高評価なオルマさん。


「そのオルマを迎えにやりますので、案内してもらってください」


「おう、わかった」


  よし、これでいいな。

 棟梁は森の家にいるだろうし……あ、棟梁の奥さんも呼ばなきゃだな。まぁ、あとで棟梁に迎え行って貰えばいいか。


  村長の家を出たあとはお待ちかねの自宅へと向かう。


「タロー来たか。お前のとこの従業員はみんな優秀だなぁ。もう仕上げも終わるぞ」


  うんうん、そうだろそうだろ。

 トーマたちに加え、フリックもしっかりと棟梁の手伝いをこなしてくれたようだ。


「ついに! ついに完成ですね!」


「あぁ、あとはタローが話してたように後ろの家をわからぬようにしたら終わりだ。しかし、そんなことできる魔道具が本当にあるのか?」


  後ろの家の方は隠蔽することにすると棟梁に話していた。まぁ、俺の魔法ではなく、結界の魔道具のようなものだと話してあるが。


「えぇ、その点は大丈夫です。あとで設置しておきます。それで、もう仕事が終わりなら、棟梁は奥さん呼んできてください」


「家内か? なんでだ?」


「食事をするんですから一緒にした方がいいでしょう?」


「なんだ、家内まで招待してもらっていいのか?」


「えぇ、もちろんですよ。是非呼んでください」


  仕事も終え、家も完成し隠蔽を施すだけとなったところで、棟梁は意気揚々と奥さんを呼びに行った。奥さんの支えあってこその棟梁だからな。奥さんにも感謝しなくては。


「オルマ! 招待ご苦労さん、ありがとうね」


「あ、タロー様。もう来ていたのですね」


  新しい家に入ると、家の中の片付けやら家具の設置やらをしていたオルマが居たので声をかけた。


「オルマのおかげで招待もスムーズに済んだよ」


「いえ、僕は挨拶とタロー様の伝言を伝えただけですので」


  謙遜しているが、オルマが朝一で招待しておいてくれたおかげでみんなも予定を空けてくれたのだろうし、彼自身の人柄もあって招待を快く受けてくれたのだろう。


  オルマにあとで村長の迎えに行くことを頼んで、俺も招待の準備を整える。

  特に風呂の準備だ。棟梁が着く頃には湯が張れている状態にしておきたい。

  今回は檜の方は普通の湯で、岩風呂の方はリラックス効果のある薬草を入れ、香りのいい薬草湯にしてみた。ちなみにここの風呂は男女で分けて作った。その方が待ち時間もなく、人がいることを気にせず好きな時間に入れるからね。だが、今日のところは時間の短縮を考え、男湯の方にだけお湯を張った。


  風呂の湯も張り、食事の支度も整った頃にはみんなが集まった。


「お、おい、タロー。こんなところに家作ったのか?」


「あぁ、村長、ようこそ。どこでもいいって言ってもらえたので、ここに作りました」


  一応村の中ではあるはずだ……たぶん。


「しかもなんだあの道……あんなのなかったはずだぞ」


「それも作りました。あ! も、もしや特別な許可が……?」


「いや、それはいらぬが……。して、この大きさの家にみんな入るのか?」


  あ、さっき隠蔽してそのままだった。


「違います。奥の家に行きます。まぁ、この小屋からも中で繋がってるんで行けますけどね」


  店舗として利用する小屋と家は繋がっているので、一応行き来できる。


「奥ったって……」


  そんなことを呟く村長をオルマに任せ、奥へと向かう。


「ここです。もうみんな中にいますので入りましょう……」


「なっ……」


  幻でも見るように目を見開く村長。

  突然こんなでかい家が出てきたら確かに驚くが、作ったのは棟梁だ。めちゃくちゃ破天荒な力やスキルを使ったわけではないので、建築不可能なものではないはずである。


「やっと来たか。タロー、本当にさっぱりわからんように隠せるんだなあ。作った儂ですら、一瞬場所が分からんかったぞ。」


  あぁ、あるはずのものがないってそんな気持ちになるよね。


  村長も含め、今日ここに呼んだ5人…村長、ばっちゃん、棟梁、カレンさんに棟梁の奥さんは次からもここへたどり着くことができるだろう。迷いの森のような結界……場所がわからなくなり、家に辿り着けないような物してはいるが、店はすぐ隣にあるし、一度来て、場所を認識してしまえば簡単に来ることが出来る程度のものだ。なんたって店から後ろに歩いて行くだけだからな。


「それでは食事にしましょう」


  みんな揃い、席に着いたところで食事を始める。


「お、おいしい……」


「そうでしょう?リーシャたちは料理が上手なんです」


  カレンさんが、食事を口にした途端呟いたのでみんなの自慢をしておく。


「こんな料理をこの村で食べる日が来るなんて思わなかったよ」


  ばっちゃんもおいしい食事に笑みが溢れている。


  みんなは一口目で驚き、あとは夢中になって食べてくれる。美味しいと思ってもらえてよかった。


  スミスカンパニーのメンバーに加え、ジェフ一家、そして村から招待した5人。この人数を入れてもまだ入る余地のある食堂。さすがにでかく作りすぎたかも。


  食事をしながらみんなの紹介もしていく。


「お、おいタロー。本当にこの村に住むのか?本当に住むのか?」


  村長が念を押すように確かめて来る。もちろん住む。そのために家も建てたのだから。


「爺さん、少し落ち着きな。あんたにしちゃ珍しく混乱しっぱなしじゃないかい」


  と、ペギーのばっちゃん。たしかに来てからずっと混乱しているように見える。


「しかし、信じられるか? こんなに身なりのいい奴らばかりがこの村に住むなんて」


「あぁ、そうだね。タローがどっかの貴族の息子だと言われても納得できるさ。でも違うんだろ?」


「えぇ、ばっちゃんの言う通りただの商人です。ここでは薬師の店をやるつもりですが」


「と、言うわけさね。薬師のばあさんが死んでしまった今、タローはありがたい存在じゃないか」


「それはわかるのだが……村に居てもらっていいのか……とな、考えてしまうんだ」


「柄にもない……。こんな女々しい男だったかねぇ?棟梁、どう思う?」


  いつものぶっきらぼうで放任主義な村長が、なりを潜めているのは確かだな。


「……ん? なんだって? それにしてもこれもうまいな」


  棟梁は食事に夢中で聞いてなかったらしい。


「アイタっ! なにすんだ! 」


「ペギーが話してるだろう? 聞いておやりよ! 」


  そして奥さんに叩かれる始末。


「タローな。うん、タローはここに住む。ジーナちゃんもシロちゃんもクロちゃんも住む。これでよし!」


  棟梁にとっては自らのアイドルが村にいればそれでいいらしい。


  そんなセリフにばっちゃんも奥さんも呆れている。カレンさんはと言えば、リーシャやナタリーたちと女子トークを展開して見向きもしてない。


「……しかし、ここに店を作ったところで森の中を通過するのに魔物が……」


「あぁ、それなら問題ありません。ここもここに来るまでの道にも、結界と魔物避けをしてますので安全です。」


  その道を外れてしまうと普通の森と変わりないので危険は危険だが。


「ほんとか!?」


「本当です」


「その魔物避けと結界を村と森の境界にもしてくれる話になっているさね」


「……ほ、本当か?」


  どうやら信じられないご様子。今日の村長はものすごく慎重派になっている。とりあえず2回は確かめるからな。


「はい。ばっちゃんとの約束でしたから、近いうちに村と森林との境界に魔物避けと結界を設置しておきます。」


  オレがこの村に住むためにもばっちゃんとの約束は果たさねばなるまい。

  それにせっかく住むのだから、村が安全であるにこしたことはないだろう。


「それが本当ならなんと助かることか」


  まだ信じてはいないようだが、村長として森林に隣接することは心配の種だったようだ。魔物と隣り合っているようなもんだからその気持ちは理解できる。それでもここに住むことをやめない者たちの長として常に村の安全を守る方法を考えていた村長に、村を守るために戦い、村を守るために冒険者たちを雇い、その実働を行う冒険者ギルドの長であるペギーのばっちゃん。

  2人にとって今回の魔物避けと結界は1つの安心材料となり得るのだろう。


「とにかく、この村はお主を歓迎するぞ、タロー」


「ありがとうございます。これからお世話になります」


  食事も大方終わったところでお茶とデザートを出した。デザートは果物とプリン、そしてゼリーだ。


「な、なんですかこれー! おいしい! 美味しすぎます!!」


  プリンを一口食べたカレンさんが絶叫した。


「甘い。こんな甘いものなかなか食えんぞ。タローはそこらへんの貴族より贅沢な生活してそうだなぁ」


  村長がぼやく。


「お茶がおいしいねぇ。タロー、薬師の店で喫茶店もやるんだろ? 毎日飲みに来ようかねえ。でもこんな高級なお茶を飲みに来る物好きなんかこの村にはいないだろうさね」


  ばっちゃんはお茶が気に入ったらしく、目を瞑り ながら味と香りを楽しみ、言葉をこぼす。


「いやいや、そんなに高値じゃないですよ。王都でも平民のみなさんも買いに来ますし」


  王都の茶葉の売れ行きは上々だ。石鹸はまだまだ風呂がない人には普及してないが、お茶は割と誰でも買っている。お茶を飲むのことがあまりないような人は買わないだろうが、大体の家でお茶は常備してあるだろうし、お茶を飲むのが好きな人、お茶会などを楽しむおばあさんたちやお姉さんたち、そういう人たちに好評である。


「それに自宅でも飲めるように店で売りますので買っても飲めますよ。値段も普通に商店で買えるお茶と大差ないと思います」


「こんなにいいお茶をあんたは普通のお茶と同じ値段で売るのかい?」


「はい、売ります。というか、売ってます」


  ばっちゃんの呆れたような顔がよくわからないが、多くの人が買えない茶葉など意味がないだろう? それに材料はうちの地下で育ててるし、加工もうちでやる。地下の森は通常の畑より早く、そして質のいい物が育つ。最近はラスタが茶葉の加工をやることが多いので、それに関してもかなり楽できてるし。


  ちなみに、最近のラスタは働きぶりが半端ではない。薬や茶葉の加工、複数の作業を分裂を駆使してたくさんのラスタで行なっている。スミスカンパニーはラスタで成り立っているようなもんだ。もはやラスタ工場である。


「そろそろお風呂入りますか? この家の自慢のお風呂です!」


  食事が一息ついて、お腹も落ち着いたところでみんなに声をかける。


「おう、そうだ、あの風呂に入ってみたいんだ!」


  棟梁も自分で作った、初めての造形の風呂を楽しみにしている。


「まずは女性陣からどうぞ。使い方はスミスカンパニーのみんなに聞いてください。」


  シロとクロ、そしてメイは走るよう風呂場へ向かっていった。リーシャたちは案内するようにばっちゃんたちを連れて行く。石鹸もシャンプーもセッティングしてあるし、湯加減も大丈夫だと思われる。石鹸とかの使い方はみんなに教えてくれるはずだ。一応男風呂と女風呂と作ってあるが、今回は片方にしかお湯を張っていないので女性優先である。


  女性陣が風呂に入ってる間、俺は村長と村と森林の境界に設置する結界についての話をした。


「村の方で人手を集めて、境界に杭を打つようにしておく。そこを境に結界と魔物避けをお願いしたい」


「わかりました、その杭が打たれ次第、その境界に沿って魔物避けと結界の魔道具を設置します」


  境界がはっきりしてた方がわかりやすくていいもんな。どこからが安全なのか、それが目視でわかるのはいいことだ。


「魔道具はどういうものなんだ?」


  俺はあらかじめ作っておいた結界石と魔物避けを村長に見せる。


「これを地面に埋めます。埋めたところでパッと見は何も変わらないと思いますけど、効果は保証します。あと地面に埋めますので、そこを掘り返されない限りは結界が破壊されることもないはずです」


「……そうか。ならば、埋めることなどは皆に言わない方がいいな」


 ん?


「なぜですか?」


「タローの言っていることが事実であれば、それほどの効果を発揮する魔道具はさぞ高価だろう」


  たしかに、本来の性能を発揮し、効果が実証されればかなりの高値になると思う。


「であれば、下手に結界のカラクリを皆に教えておくと、悪巧みをする輩が出るやもしれぬ」


「それはこれを盗んだりということですか?」


「あぁ、そうだ。村の者はそんなことしないと思うが、その話を村人から聞いた者がその魔道具欲しさに奪っていく可能性もある」


  あぁ、たしかにそれはありえるかもしれない。

 今回、村に設置する結界や家までの道に設置した結界は、ドーム状や四角などの内側が結界で守られるタイプではなく、結界石を境目として結界で守られる側と侵入を防がれる側を分断するような仕組みだ。

  つまり、その結界石を等間隔に埋めていくので、1つなくなったくらいでは結界が破られるほどではないと思うが、そこの守りが弱くなるのはたしかである。


「地面に埋めるとは言わずに、杭に沿うように結界が張られ魔物避けをしているとだけ言っておけばよかろう。埋めているとまで説明する必要もない」


  結界の存在は周知して、そのカラクリは隠す。たしかにいい方法かもしれない。


「わかりました。では結界についての情報はここにいる人たちだけということで」


  村長はぶっきらぼうだが村を大切に思っていることは疑いようがない。それがよくわかった。


「……遅い! 儂も入りたいのになぜこうも出てこないのだ!」


  と、話を終えたところで棟梁が痺れを切らした。早く風呂に入ってみたくて仕方がないようだ。


「いやぁーいい湯だった〜」


  そんな棟梁をなだめていたらばっちゃんが戻ってきた。


「遅いぞペギー!」


「いやぁ、びっくりだよ。棟梁、あんたいい仕事したよ!」


「そ、そんなにか?」


  棟梁は自分の作った家が褒められるのはいい気分なのだが、早く自分でも試してみたいと体がウズウズしているのがよくわかる。


「本当に最高です。石鹸もあんなにいい香りでお肌がこんなにツルツルのスベスベになる物を初めて使いました。髪の毛用なんて聞いたこともなかったけど、サッパリして本当に幸せです!」


  カレンさんは湯上りの火照った顔を幸せそうに蕩けさせながらそう語る。


「タローのところのみんながあれだけ綺麗な理由がよくわかったよ。それに外の薬草湯は本当に良かった。疲れもすっかり取れたよ。風呂ってのはこんなにいいもんだったんだねぇ」


  ばっちゃんも満足そうだ。


「満足してもらえたならよかったですよ」


  俺としても喜んでもらえてなによりだ。

  そして風呂の良さを理解してもらえれば俺としても満足である。


「よし、早速入ろう! な? いいだろタロー、さっさと入ろう!」


  棟梁が子供のように急かしてくるので早速男性陣も風呂へと向かう。


  風呂へ入り、体を洗い湯につかる。


「ふぅ……やっぱり気持ちいい」


  棟梁の仕事に感謝だ。


「……こりゃたまらん」


「……棟梁、うちにもこれ作れんかなあ?」


  棟梁も村長も気持ちよさそうに目を瞑り、湯につかっている。


「村長の家にこんなの作ったら周りに迷惑じゃろうが」


  今いるのは露天風呂。つまりこれを村長の家に作ったら、周りに村長の裸体がお披露目されることになる。


「内風呂でいいんだよ。あのいい匂いのする木でできたやつ」


「あんたのところの家建て直す気があるなら作れるな。ただその後風呂入るのにも管理するのにも金がかかるぞ。そして、この風呂を作るのにも大金が必要だ」


  家を建て直して、風呂を作ったとしても、風呂を管理するのにも、水を用意するのにも、湯を沸かすにも金がかかる。それゆえ、普通の市民はなかなか風呂に入る習慣がないのだろう。


「……タロー。たまに風呂使わせてくれ」


  結局は俺の家で風呂を借りるという選択肢になるようだ。













読んでいただきありがとうございます。


次回更新は9月30日(日)の予定です。


感想本当にありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。

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