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RiverHarBor

作者: 春輔

高校演劇用台本です。

あくまで供養という形ですので、Twitterにて@shunsukey1209 に一声下さればいくらでもお使いください。

⚠️メニエール病を題材にしています。ご了承下さい。

RiverHarBor

 作:春輔




男1  守谷 僚汰  もりや りょうた

男2  真嶋 隆弘  ましま たかひろ

男3  小澤 拓真  おざわ たくま

男4  志村 寛太  しむら かんた

男5  有島 大夢  ありしま ひろむ


女1  稲原 菜月  いなはら なつき

女2  神崎 陽波  かんざき ひなみ

女3  沼田 伊織  ぬまた いおり

女4  進藤 佑奈  しんどう ゆうな

女5  おばちゃん  おばちゃん


担任の先生・深堀先生(男女どちらでも)


ME①「スイヘイリーベ~魔法の呪文~/かっきー&マッシュポテト」

ME②「               」

ME③「Happiness/嵐」

ME④「               」


ME「天体観測」1番のみ

ME「小さな恋のうた」サビから


作中に何度か‘’魅せる転換‘’があります。

ライブ時の楽器はエアで構いません。







ME① F.I. 緞帳アップ。

男1、下手からイリ。手には化学の教科書。


男1 水兵リーベー、僕の船、七曲りあるシップスクラークか~…


  女3、下手からイリ。男1を見つけて言う。


女3 僚汰~!化学の小テスト、来週だぞ~!


男1 え!じゃあ明日は!?


女3 英単語!1限!!


男1 えええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!


  モブ舞台上へ。ME高まり、OPダンス。→ME①、F.O.

  登校中である(上手→下手)。男1、英単語帳を持って歩いている。


男1 (適当に単語帳を読む。)


  男2、イリ。男1を見つけて絡みに行く。


男2 おっはよ~う守谷クン!今日もいい天気だね!


男1 はいはいおはよー真嶋君。テンション高いね朝から。


 2人、左へ曲がる(つまり前を向く)。


男2 当ったり前だろ!なんたって明日は‘’あの‘’陽波ちゃんとデートだからな!


男1 え、陽波ちゃんて、‘‘あの’‘陽波ちゃん!?


男2 そう。


男1 神崎 陽波ちゃん!?


男2 そう!


男1 はぁぁぁなんでお前が…羨まし…羨まし!


男2 苦節3か月…粘った甲斐があったぜ(ドヤァ


男1 え、お前もしかして、だから風紀委員はいったの!?


男2 バレてしまっては仕方がないな!その通りだよはっはっは


男1 うっわ清々しいほど動機が不純!お前が風紀乱してんじゃねえか!


男2 良いんだよなんでも!善は急げっていうだろ?


男1 急がば回れ。


男2 思い立ったが吉日!


男1 果報は寝て待て。


男2 …据え膳食わぬは男の恥!


男1 いやそれ意味ちが/


男2 とにかくそういうことだから!土産話ぐらいは聞かせてやるよ。


男1 そりゃどーも…(深いため息)


  上手から女1イリ。(二人の歩いた道を辿って行く。)


女1 おはよー。隆弘、なんか楽しそうね。鼻の下伸びてるよ?


男2 まぁな~。


男1 コイツ、明日陽波ちゃんとデートなんだと。


女1 はぁ!?陽波ちゃんて、‘’あの‘’陽波ちゃん!?


男2 そう。


女1 神崎 陽波ちゃん!?


男2 そう!


男1 うわぁすっげーデジャヴ…


女1 ありえない…なんで陽波ちゃんがアンタなんかと…


男2 お前ら2人して…一体俺を何だと思ってるんだ!!


男1 キングオブチャラ男。


女1 ミスター甲斐性なし。


男2 揃いも揃って…うわぁぁぁぁぁあぁあああぁああああぁぁあああああ


  男2、しばらく走るマイム。→右へ曲がって(下手を向いて)走ってハケ。


女1 行っちゃった。


男1 そんなもんだろ。


女1 あ、そうそう。僚汰、あんたまだギター弾ける?


男1 まあ、弾けるけど。


女1 ふ~ん、そっか。


男1 なんだよそれ。


女1 なんでもなーい。じゃあ、今度弾いてよ!私のために。


男1 嫌です~面倒くさい…


女1 あんたの腕が鈍ってないか聞いてやるって言ってんの!いーだ!!


男1 いーーだ!!! …あ、そうかそういうことか!


女1 なによ、急に大きい声出しちゃって。


男1 菜月、またみんなとバンドやりたいんだろ!?


女1 なんでわかったの!?


男1 はっは~ん幼馴染ナメんじゃないぞ。


女1 ひぃぃ怖… よくわかったわね。


  2人、立ち止まる。横断歩道。


男1 そりゃわかるって。文化祭まで、あとふた月しかないし。あボタン押して。


  女1、ボタンを押すマイム。


女1 寛太、いないけどね。


男1 ……。


  少し沈黙。横断歩道SE C.I. 音キッカケで歩き出す。→F.O.


男1 どうする?


女1 …歌いたい。


男1 わかった。隆弘と伊織にも聞いてみるか。


  2人、右へ曲がる。と、女1立ち止まる。


女1 ドラム、どうしよっか。


男1 永久欠番だよ。ウチのドラムはアイツだけだ。


女1 そうね。 急ご!遅刻しちゃうよ!


男1 あ!やっべ!!


  2人、小走りでハケ。転換ME

  舞台転換。教卓と人数分のイス。

  男2,3、女3,4,5板付き。 男1、女1、下手から走ってイリ。


女1 間に合った!?


女3 もう来るよ!座りな!


男1 あっぶね~


  SEチャイムC.I. 先生下手からイリ。


先生 はい席着け~号令~


男3 起立、気をつけ、礼


先生 はい、特になし。あ嘘、ごめん。転校生いたわ。


  生徒たちざわつく。男4下手からイリ。


男1☆ 寛太!?

女1☆ 寛太!?

男2☆ 寛太!?

女3☆ 寛太!?


先生 なにあんたら、知ってんの?


女3 知ってるっていうか…


男2 なんと言うか…


男1 なんと言いますか…


女1 腐れ縁、みたいな…?


先生 ふ~ん、そう。今日からここで一緒に勉強していく、志村寛太くんです。


男4 志村 寛太です、よろしく!


先生 席、あそこね。


男4 うぃっす。


  先生、下手ハケ。


男4 ただいま!


男2 お前なんでもう帰ってきたんだよ!?


男4 皆が恋しくなったから!


女3 あのさぁなんでって/


男4 伊織じゃん久しぶり!ちょっと瘦せた?


男1 相変わらずだな…


男4 そんな1年ちょいじゃ大して変わんないって~


女4 伊織、ちょっといい…?


女3 ん、どーした?


女3、女4、男3、男5、上手側へ寄る。


女4 寛太くん、なんかあったの?


女3 あーアイツね、中学出てすぐに上京したのよ。


男3 上京って、東京に!?


女3 それ以外にないでしょ~。「こんな辺ぴな村でドラムやってたって意味ねぇ!」って。自由というか無鉄砲というか…。


男5 何で帰ってきたんだろう…上手かったんでしょ?


女3 そりゃ勿論!挫折するようなヤツでもないしな~


  女1、女3の腕を掴んでセンターに引っ張る。


女3 ちょっとなに~逃げないわよ~


女1 まあまあ聞きなさいって!隆弘、まだベース弾けるよね?

男2 当たり前だろ☆


女1 伊織、アンタもシンセサイザーできるよね!


女3 ばっちし!


女1 寛太、ドラムできないことないわよね?


男4 まぁ、おう。


女1 ぃよっしゃあ!みんな、また一緒に音楽やろう!RiverHarBor、復活!!


男1☆ おう。

男2☆ ああ!

女3☆ うん!


男4 ……。


女1 寛太?


男4 悪い、俺、パス。


男2 何だよシラけることすんなよ…!


男1 落ち着け。お前、向こうでなんかあった?


男4 まあ、色々。


女1 は~んわかった~。アンタ本当は東京でドラムなんかやってなかったんでしょ~!


男3 …は?



女1 久しぶりだから自信ないんだぁ~???


男4 馬鹿にしてんのか?


女1 そう思うなら放課後、音楽室来なさいよ!


男4 上等じゃ!!


  転換ME C.I. 照明クロス。夕方明かり。男3、5、女4ハケ。

  舞台上に仮ドラム設営。転換ME、ドラムSEとクロス。

  男4、ドラムをたたくマイム。


女1 やっぱすごい…


男4 だから言ったろ。


女1 疑ったりしてごめん。ちょっと言い過ぎた。


男4 いーのいーの!誰かが証明してくれる訳でもないし。

   無理もないって、みんなを置いて勝手に東京行ったんだからな。


男1 なに言ってんだよ今更!置いてったけど帰ってきたんだし、それで充分だろ!


男4 あぁ、うん…。あ!やっべ!ごめん俺もう帰るわ!荷解きしないと!


男2 俺らも手伝おうか?


男4 大丈夫大丈夫!お先~!


  男4、小走りでハケ。


女3 私たちも行く?


男2 そうだな。


女1 僚汰、ラーメン行かない?


男1 ん、良いよ。


  男2、女3、話しながらハケ。

  男1、女1、仮ドラムからイスとテーブルを取ってセンター挟みで座る。

  おばちゃんイリ。


おば あいらっしゃい!(水を置く)


男1 俺、野菜タンメン。


女1 じゃあ私、天津飯。


男1 え。


女1 え?


おば タンメンと、天津飯ね~。とーちゃーん!タンメン1天津1!(言いながらハケ)


男1 ラーメンじゃねえのかよ…(水を飲む)


女1 食べたくなっちゃったんだもん…(水を飲む)


男1 にしても、珍しいな。菜月が飯行こうなんて。


女1 そうかしら?


男1 うん。 あ、そう寛太。なんかあったのかな。


女1 やっぱりそう思う?急に帰ってきた挙句あんなで…

何か素っ気なくなっちゃってさ。あー都会って怖い


男1 5ヶ月、か。なんつーかさ、すごいよ。アイツ。

   俺多分2週間でギブだわ。


女1 アンタの腕じゃそもそも東京で食っていけないわ。


男1 もしだよ、もし!


  おばちゃん、お皿を持ってイリ。


おば はい、天津飯と、野菜タンメンね!


女1 どうも~


  おばちゃん伝票おいてハケ。


男1 いただきまっす!


女1 ん、そうだ。あんたまだ伊織と付き合ってるの?


男1 ブフッ!そもそも付き合ってないから!!


女1 ふ~ん、なんだ。


男1 なんだってなんだよ。てか、バンドどうすんだよ。


女1 うん、折角寛太も帰ってきたし、みんなでやりたいよね。


男1 何があったんだか。


女1 私、もう一回幹太と話してみようと思う。


男1 そうだな、頼むよ。


女1 さてと!そろそろ行きますか~。おばちゃん、ごちそうさま!


男1 あ、俺払っとくからいいよ。


女1 ごちそうさんです!


おばちゃんイリ。反対に女1ハケ。


おば えーと、1250円ね!おっきくなったわねぇ僚ちゃん!


男1 もう高2ですから…あ、50円あります


おば はい、300円のお返し!アツアツじゃんよ~


男1 ハハハ、彼女じゃありませんよ。ごちそうさま!


男1ハケ。おばちゃん正面に向き直る。


おば はえ~!今の子ってマセてんのね~~~!!


暗転。道明かりC.I. 舞台上転換。

男2、女2下手からイリ。


女2 は~面白かった!真嶋センパイって、結構ああいうの見たりするんですか?


男2 うん、海外のラブコメってさ、なんつーか、ホントに好き同士なんだな~っていうのが伝わってくるじゃん?すごい、楽しいんだよ、そういう感じがさ。


女2 センパイ、案外可愛いとこあるんですね。


男2 ん?なに?


女2 何でもないです!次、どこ行きますか?


男2 俺の見たい映画見たし、今度は陽波ちゃんがやりたいことしよう!


女2 えーホントに!?いいんですか!?


男2 もちろん!どうする?


女2 じゃああそこ行きましょ!ほら!


   女2、男2の手をさりげなく握る。男2、あからさまに動揺。


男2 え、ちょっ…!


   2人ハケ。照明クロス。教室。SEチャイムC.I.

   生徒たち、白衣と教科書を抱えてイリ。


男3 だああああ疲れた~!!!硫黄の実験て鼻もげる~


女3 それはオザがあんなに近くで嗅ぐからでしょ!


男3 だって寺田先生がいい匂いとかいうから!!


女3 だっさ!ホントに信じてたの(笑)


男2 はいそこ~イチャイチャしな~い


女3☆ してない!

男3☆ してない!


男1 あ、お前この間のデートどうだったの?


女3 デート!?


男3 誰と!?


男2 陽波ちゃん。


男3☆ 陽波ちゃん!?

女3☆ 陽波ちゃん!?


男3 あの可愛すぎるホッケー部エース菅野陽波ちゃんが…


女3 弱冠1年生にして風紀委員会副委員長菅野陽波ちゃんが…


男3☆ なんで真嶋と!?

女3☆ なんで真嶋と!?


男2 お前ら息ピッタリか!いや、向こうから誘ってきてくれたんだよ。

   いや~モテ期来ちゃったかな???


男1 それで、どこ行ったの?


男2 山越。とりあえず映画見ようか~って。


女1 山越まで行ったの!?


女3 映画!?


男3 いきなり!?


男3 うん。その後ボーリングからのバッセン。おじさん肩が痛いのなんのって…


男1 南無三(合掌)


男2 あ、俺人生で初めてプリクラ撮った!


   男2以外、頭を抱える。


男2 何だよお前ら!みんなして!


男1 うらやましいなぁって。


女4 あの隆弘が、リア充か…

   で、どっちが告白したの?


男2 それが…まだ…


女3 はぁ!?


男3 まぁだぁ!?


   皆、口々に男2にブーイング。


男2 あ!先生来る!!


   全員、慌てて席に座る。男4、女1の袖を引いて下手側へ。


男4 放課後、ちょっと残ってくれるか?大事な話がある。


女1 いいけど…ここで大丈夫?


男4 あ、おう。


先生 号令~


男3 きりーつ。きをつけーれー。


先生 公衆の申し込み明日まで~。あ、掃除が~2班。トイレな。終わり~。


男3 きりーつ。きをつけーれー。


皆  さよなら~。


先生ハケ。生徒たち少しずつ帰っていく。


女1 私、掃除あるから。


男4 おう、待ってる。


   女1、下手ハケ。一人取り残される男4.

   男4、アドリブで奇行。と、女1イリ。


女1 おま、た、せ…


男4 お、おん…


   気まずい沈黙。


男4☆ あんさ、

女1☆ ねぇ、


男4 あ、いいよ。


女1 ありがと。ホントにバンド、やらない?


男4 ……あぁ。


女1 もう私たちとはやりたくない?


男4 そういう訳じゃない。


女1 そう…。ちょっと期待してたのに。


男4 メニエール病。


女1 え?


男4 菜月、メニエール病って知ってるか?


女1 知らない。何、それ?


男4 簡単に言うと「突発性難聴」。発作的に強いめまいが来て、立ってられなくなって、だんだん聞こえが悪くなるんだ。

2ヶ月前、ライブハウスで片付け手伝ってて、スピーカー倒れてきてさ。

   その時に頭強く打って。それで。


女1 なにそれ…聞こえなくなるってこと?なんでもっと早く言ってくれなかったのよ?


男4 言えねぇよ。言える訳ないだろ?半年もしねぇで帰ってきて、いつ聞こえなくなるかわかりませーんとか、シラケる事すんなよってなるじゃん。左、もうあんま聞こえてないんだよ?みんなと演奏したくても、皆の音が聞こえないんだよ。分かんないんだよ。隆弘のベースも、伊織のシンセサイザも、僚汰のギターも、菜月の歌声も!


女1 だから、やれないってこと?


男4 あぁ。発作がいつくるかわからないからな…。


女1 そう。皆には言わない方が良いの?


男4 任せるよ。悪いことしちゃったな~皆に。


女1 散々振り回しといて、今更何言ってんのよ!


男4 じゃあ振り回しついでにもう一つ。


女1 なに?


男4 俺、文化祭が終わったら東京にとんぼ返り。でっけぇ病院に入院して、細かく診てもらうんだって。その後手術。


女1 そしたら、聞こえるようになる?


男4 わっかんない。


女1 聞こえるようになったらまた、ドラムやってくれる?


男4 あぁ、絶対な。 さ~て帰るか!フミばぁのたこ焼き屋、まだある?


女1 あるある!寄ってく!


男4 行く!


  女1、男4ハケ。暗転、転換、明転。学食。

  男1、男2、女1、女3板付き。世間話。


女3 そしたらさ、佑奈すねちゃって!大変だったわ~


男2 っはは、そりゃお前も悪いわ(笑)


女3 えーひどくなーい?


男2 そんなん流れで、なぁ?…菜月?


女1 へ!?あ、うん。


男1 菜月、寛太となんかあった?


女1 まあ、ちょっとね。


  女2イリ。男2に駆け寄る。


女2 真嶋センパ~イ!


男2 おー陽波ちゃん!


女2 すいません、ちょっとだけ真嶋センパイ借りていいですか?

   委員会のことでちょっと。


女3 どーぞー。お好きなだけ楽しんできてくださーい。


女2 ありがとうございます!行きましょ?


男2 ん、はいよ。そんじゃ、またあとで!


   男2、女2とハケ。


女3 ばいばーい。それで?なにがあったの?


女1 うん。寛太、耳が聞こえなくなるかもしれないって。


女3 うそ、なにそれ。


男1 だから、やらないって?


女1 うん。メニエール病っていうみたい。


女3 そうなんだ。大丈夫かな、寛太。


  少し間


女1 そんな訳ないよ。


女3 え?


女1 そんな訳ないじゃん!だって、何にも聞こえなくなっちゃうんだよ!?

   これからの音、何にもわかんないんだよ…?


男1 落ち着け。言いたいことはわかるから。だったら、尚更やってやらないと。


女3 あるよ、あるよ!聞こえなくても音楽やる方法!


女1 え…?


女3 電子メトロノームだよ!テンポを微弱な電気信号で送ったり、光に変換したり!

   補聴器があれば拾えるよ!


男1 伊織、名案だ!


女1 一歩前進ね!


女3 ただ、問題が一つだけあって…


男1 問題?


女3 補聴器はいいんだけど、電子メトロノーム、多分この村にない…


女1 あちゃ~…


男1 作る…?


女1 時間ないわよ。


女3 私、今日の放課後に新島の質屋に行ってみようと思う。

   作る時間はないけど、直す時間はあると思うの!


男1 さすが機械ヲタク!頼もしいな!!


女3 まぁね(ドヤァ


女1 じゃあ私、深堀先生が持ってないか聞いてみる!あの、音楽の!


男1 俺も隆弘と当たってみるよ!あいつには、その時伝えとくよ。


女1 OK!二人とも、頼んだよ!


ME②C.I. 椅子等全部ハケ。ダンス(探し回っている。)

ME②F.O. 男1、男2、女3、


男1 見つかった?


女3 全っ然。そっちは?


男2 全部空振り。


男1 菜月次第、か…


  女1、走ってイリ。


女1 あるって!


男2 嘘!?


女1 東京にいる深堀先生の妹さんが持ってるって!


男1 いや、東京じゃ意味ないんじゃ/


女1 あるのよこれが!その妹さん、明日の朝こっちに着く列車に乗ってるんだって!


男2 おぉ!


男1 っしゃぁ!!


女1 明日の終業式の後、音楽室に集まって!


  全員うなずく。照明クロス。

  深堀イリ。女1、女3、男2イリ。


女1 こんにちは~…


深堀 いらっしゃい。待ってたよ。あ、ちょっと待っててね。


  深堀、小走りでハケ。


男2 僚汰は?


女1 寛太に呼ばれたって。


女3 やっぱかっこいいわぁ~。ね、菜月!


女1 へ!?あ、うん。


女3 菜月、大丈夫?


女1 大丈夫だけど?


男2 ホントに?なんかあった?


女1 ないない!大丈夫!


  深堀、小さい箱を持ってイリ。


深堀 ごめんね、お待たせ!


男2 それが例のブツですか先生!


深堀 はは、ブツってほどのものじゃないよ。


  箱を開ける。


生徒 おぉ~!


深堀 そんなに高いもんじゃないけどね、これでよければ使ってよ!


女1 ありがとうございます!


女3 ちょっと見せて~… これメーカーどこですか?


深堀 んとね、ミナガワ楽器!


女3 (ブツブツ何か言ってる。インマイワールド状態。)


深堀 沼田さん?どうした?


女1 いつものことなんで、気にしないでください。


深堀 あ、そうなの…


女3 そうかそうか… はいはい、うん。ありがとうございます!


  女3、小走りでハケ。


男2 あーあ…すいません、ありがとうございます!


女1 ごめんなさいドタバタで。助かりました!


深堀 うん、大事に使ってね~!


  女1、男2、追ってハケ。深堀誰かに電話。


深堀 もしもし、梨子?うん、俺だけど。メトロノーム、なくしちゃったからさ、また買っといてもらえる?わかってるよ~ちゃんと払うって~。おう。ありがとな!


  深堀ハケ。男4イリ。遅れて男1イリ。


男4 悪いな、急に。菜月から聞いたか?


男1 あぁ。


男4 じゃあ話は早いな。そういうことだから。


男1 そうか。完全に治るまで、ドラムはやらないのか?


男4 おう。悪いな。いろいろ生き急ぎすぎた。


男1 なに明日死ぬみたいな言い方してんだ。そんな死ぬような病気じゃな/


男4 あぁ。死なねーよ。少なくとも、直接の原因にはならない。僚汰がどこまで知ってるか分からんがな、こいつはいつ、どこで、どの程度の目眩を起こすか分からない。まあ目眩だったり聞こえづらくなったり、それもわかんない。いつ意識がなくなるか分かんない恐怖が常に隣にいるんだ。風呂入ってるときに来たら?自転車を漕いでるときに来たら?階段は? …挙げだしたらキリがないんだ。


男1 そういうことか…。


男4 おう。だから頼んだぞ。菜月と、みんなのこと。


  少し間。


男1 そうか。折角、今のお前でも音楽ができるように、皆頑張ってたんだけどな。


男4 何だよそれ。


男1 電子メトロノームに手加えて、耳以外でもリズムが取れるようにするんだと。

   ちょうど今、深堀先生の常に受け取りに行ってる頃だろうな。


男4 ホント、お前らってバカだよなぁ…


男1 お前さ、もし、あと一ヶ月半で地球が滅亡するとしたら、何がしたい?


男4 何だよ急に…


男1 いいから!言ってみろって。


男4 皆との、思い出が欲しい。バスケやって、野球やって、サッカーやって、ゲームして、釣りして、祭り行って、神輿担いで、キャンプ行って、星見て… みんなと音楽がやりたい。


男1 やろう、全部。お前が向こうに行くまでに。


男4 ……おう。


  ME③C.I. 寛太が言ったの全部とバンドの練習とかやる。

  ↓

  ME③F.O. 照明クロス(夜明かりに)。男1、2、4、女1、3板付き。


女3 終わっちゃうね、夏休み。意外と早かったな~。


男2 夏の終わりに、5人組…。あっねぇ!「アレ」言ってみてもいい?


男4 アレ?何それ


男2 『いや~修学旅行も終盤だね!』 …痛てっ


  男1、男2をはたく。


男1 やめとけよ、多方面から怒られるわ。


男4 っはは。全然変わんねぇな~、お前らも、村のみんなも、この星も。


女3 そりゃ、そんな簡単には変わらないし、変われないわよ。


女1 アンタだって、小さい頃からひとっつも変わってないじゃない。


男4 おう。変わんねぇよ。全っ然。東京に出ても、変わらず菜月が好きだった。


  一同沈黙。


女1 え。


男1☆ え!?

男2☆ え!?

女3☆ え!?


男4 菜月~!大っ好きだ~~!!!!!!!


女1 あ、ぇあ、あわ、わ、わたわたた私ねっねねねるねねる寝るね!!?!?!?!??!


  女1、わかりやすく動揺。逃げ出そうとする。


男2 逃がすか!者共、かかれ!


男1☆ いえっさー!

女3☆ いえっさー!


  男1と女3、女1を捕まえる。


女1 わかった!わかったわよ!


男4 菜月!俺と付き合ってくれ!


女1 やだ!大体アンタ、いっつも自分勝手なのよ。落ち着きはないし、すぐどっか行っちゃうし、一緒にいるこっちがヒヤヒヤするのよ!

まぁ、素直で一途なのは褒めてあげるわ!それに…


女3 それに?


女1 私、遠距離とか絶っっっ対無理だから!!!!!


  女1、ハケてしまう。


男1 どこ行くんだよ~!


女1 トイレ!


男1 バッカトイレそっちじゃねえよ!


  男1追ってハケ。気まずい沈黙。


男4 ハハハ、ウン、マアシッテタ。ウン… アアアアアアアアアアアアアアアア


  男4、奇声を上げて倒れる。


男2 ちょっと、おい!


女3 大丈夫…?


男4 いや、ダメ。


男2 そりゃそうだよな~。いいか、男が泣いて良いのはな、おn/


男4 女の子にフラれた時と財布を失くした時、だろ?


男2 言わせてよぉ…


男4 まぁこいなるのは想像がついてたって言うか、こうなってくれないと申し訳なさで俺が逃げてたかもな。


女3 と言いますと?


男4 多分だぞ?多分、菜月は僚汰に気があるんだと思う。


男2 やっぱそっちか~~~


女3 いや、アンタは死んでもないから。


男4 僚汰に聞いた?俺、文化祭の後、また東京。


男2 何それ知らない!


男4 今度は音楽じゃなくて病院。しばらく帰ってこれなさそうだし、今のうちに伝えておこうと思って。


  少し間。


女3 星、キレイね~


男2 ああ。田舎の唯一の良いトコ。


男4 向こうは夜でも昼みてぇに明るいからな。


女3 星ってさ、何万年も、あぁやって光ってるんだよね。笑いもせず、泣きもせず、ただずっと、私たちのこと見てるんだよね。一人でも多く眺めながら、一人でも多くに見てもらおう、って。何万年も前から、何万人もの命を眺めてる。

   …みんな、変わんなきゃいいのに。


男4 変わるよ。変わり続けてる。星も、みんなも。星だって永遠の命じゃない。もちろん俺たちも。皆、命削って光ってるんだ。自分から光る命もあれば、誰かの光を受けて反射してる命もいる。皆、いつか終わる命だってわかってる。それでも光ってるんだ。


女3 うん、うん…。 私は、寛太のそういうところ、好き、だけど…


男4 !?


  男2、静かにハケようとする。


男4 たーかーひーろー。


男2 だってめっちゃいい雰囲気じゃんかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ


女3 なんかごめんよ!やっぱ今のなし!!


男2 僚汰たち、大丈夫かな?


男4 まあ大丈夫だろ!僚汰がついてるし!


  暗転。道明かりC.I. おんな1、イリ。追って男1イリ。


男1 待てよ!


女1 やだ!


男1 そっち行き止まりだって!


女1、立ち止まる。


女1 どうして早くいってくれないのよ。


男1 どんどん先行っちゃうんだもん。


女1 てか、なんでついてきたのよ。


男1 ヴォーカルが夜の山で遭難とか、笑えないだろ。


女1 あ、ごめん。


男1 気にすんな。


女1 私、最低女かな。


男1 どうした?


女1 私、寛太に酷い態度取っちゃった…怒ってないかな?


男1 そんなことで怒るような奴じゃないだろ!


女1 う~ん…


男1 菜月らしいよ、そういうの。


女1 やっぱ簡単に変われるもんじゃないか…。


男1 寛太みたいなこと言いやがって。


女1 私たち、いつになったら大人になれるんだろう。


男1 ならなくていいんじゃない?そりゃ、いつかは自立しなきゃいけないけどさ。


女1 なにそれ、どっちよ。


男1 無理になろうとしなくていいってことだよ。


女1 な~んでフッちゃったんだろう。寛太だってぱっと見いい男なのに…。


男1 チャンスだったのにな…


女1 は~ぁ~。いい恋できないかな~!!


男1 菜月が、良い恋に巡り合えますように~!!!


女1 他人じゃなくて自分の心配しなさいよ!


男1 いや、俺は、周りのみんなが幸せならそれでいいから…


女1 な、何それ!帰るわよ!


男1 だからそっちじゃないって!


  男1、入った方へハケ。転換。

  女1、センターへ。


女1 こうして、私たちの17の夏が終わりました。

   バカみたいな思い出と共に、楽器をかき鳴らした最高の夏が。

   新学期が始まってからは、もうとにかく追い込みの日々。

   私たちRiverHarBorの演奏は、最後の最後、つまり最後!嬉しい反面、怖いような?

   そして迎えた前日準備。嫌な予感ほど、当たってしまうものなのです…。


  女1ハケ。生徒(女2除く)板付き。イスはないが教室。先生イリ。


先生 はーい席着けー。…ないのか。


  生徒たちズッコケる。なくても可。


先生 いないの誰だ~。


男5 真嶋がいませーん。


先生 真嶋なら遅刻でいいか。準備、頑張れよ~!


  先生ハケ。


男5 っしゃあ皆!ラストスパート、頑張ろう!!


女3 お、実行委員、やる気満々じゃーん!


男5 まぁな!とりあえず、ミオとオザで外装頼む!

   志村と大夢、伊織は内装と受付よろしく!

   残りは…隆弘!?


  男2イリ。腕を固定している。


男2 おはよー。


女1 「おはよー。」じゃないわよ!何その腕!!


男2 あーこれ、脱臼しちゃった。


女1☆ 脱臼!?

女3☆ 脱臼!?

男1☆ 脱臼!?

男4☆ 脱臼!?


男1 お前それ、明日どうすんだよ!


男2 なんとかする!!


男3 フッフッフ、お困りかね諸君!我のゴッドハンドで治して進ぜよう!


  男3、男2を掴んでハケ。


男2 タンマタンマ!待って!!ヤダヤダヤダヤダ!!!アアアアアアアア(SE「ゴキッ」)


男2、男3イリ。


男2 治った!


皆☆ えぇぇぇぇぇえええええええぇぇぇええぇえええええ!!!??????


男3 テニス部もよくやるんだよ、脱臼。見た感じ重たい荷物持ったとかだろ?


男2 おぉ当たり!


男4 いやぁすげぇわ…


男5 続き、やっていい?


女1 あぁどうぞ?


男5 残りの人は決算とヘルプ入って!2時からサークルごとに順番にステージ使用可!


皆☆ 了解!!!


  ちょっとずつ皆ハケ。RiverHarBorのみ残る。いつしか夕方明かりに。


男4 明日、だな。


女3 今までどーりやりゃいいんでしょー?


男1 あぁ。肩の力抜いてな。


女1 あんまり抜きすぎても外れるけどね~。


男2 悪かったって!あ、円陣組んどく?


  皆で円陣を組む。


男4 ヴォーカル、頼んだよ。


女1 え、私?行くわよ!

   RiverHarBor ラストライブ!頑張って~…


皆☆ いきまっしょい!!


男4 あ、そーだ!ラーメン行かない?


女3 いーね!あそこの天津飯旨いんだよな~!


女1 やっぱりそうよね!気づくと頼んでるのよ~。


  他愛のない会話をしながらハケ。照明クロス。


男5 (アナウンス)Ladies and Gentlemen! Boys and Girls! Welcome to our School Festival!

   まずはこいつら!(グループ名)の登場だ!!


  ME④「文化祭メドレー(内容は任せます)」C.I.

  3~4組がダンスやパフォーマンス。ME④F.O.


男5 (アナ)さ~ていよいよ文化祭もクライマックスだ!

   ラストを飾るこのバンド、わが校では言わずと知れた5人組!!

   Gt.リョウ! Ba.タカピ! Syn.イオ! Vo.ナッチ!

   そして東京での武者修行から帰ったこの男の名は! Dr.カンカン!!

   「RiverHarBor」Let’s Start !!!


  RiverHarBorイリ。全員顔を見合わせ、位置につく。


女1 「天体観測」。


  ME「天体観測」C.I. (1番のみ)


女1 いえーいありがとーう!私たち、


皆☆ RiverHarBorです!!


女1 まず聞いて頂いたのは、BUMP OF CHICKENで天体観測でした!

   ね、えー… 何話そう。


男2 いやナッチの下手くそMCはいまだ健在と!w


女1 うるさいなぁ!慣れないの!


女3 歌はうまいのに喋りはヘタッピなんだよねー!ww


女1 もう!あ、そう!カンカンが帰ってきたんですよ!拍手!!


男4 どうも~!!毎度お騒がせしてます~。


男2 カンカン今回あれだよね。ちょっと今までと違うんだよね。


男4 そーそー。実はちょっと前から耳の調子が良くなくて、皆にメトロノーム作ってもらったんですよ!


女3 深堀センセー!ありがとー!


女1 さあ、次で最後です!


男2 いっつも急なんだよ~!


女3 しかもアカペラだよん!


女1 そう!皆で合唱します!


男1 カンカンそっちじゃない。手合わせないで。


女1 ほらおいで!じゃあ、行くよ!「小さな恋のうた」



女1 今日は本当に、ありがとうございました!


  一同礼。暗転。下手へハケ。


男2 いやー終わった終わった!


  明転。女2板付き。誰かを待っている。

生徒たち(RiverHarBorも)下手からイリ。上手へ歩いていく。下校している。


女3 おーつかーれさーん!差し入れこんなにもらったの初めてだね!


女1 そうねー、今までで一番楽しかったかも!


男1 あ、あれ、陽波ちゃんじゃない?


男4 あーあの噂の!隆弘、行かなくていいの?


男2 ごめん、行ってくる!


  男2、女2のところへ。他のみんなは眺めている。


女2 センパイ!ライブお疲れさまでした!すごいかっこよかったです!


男2 ありがとう!すごい嬉しいよ!


女2 あの、センパイ、これどうぞ!お口に合うかわかりませんけど…


男2 いいの!?ありがとう!!


女2 じゃあ私はこれで/


  男2、ハケようとする女2の腕を掴む。後ろで一同悶絶。


男2 あのさ、もしよければ、俺と…


皆☆ 俺と…?


男2 俺と… 付き合ってきゅれ!!


男4 噛んだ!ww


男1 噛んだな!ww


女3 だっさ!!


女1 あいつらしいよ。


女2 いいですよ!センパイ、私がいないと仕事できませんもんね!!


男2 は、はい…(照)


男2、皆の方にピース。皆もピース。


男4 おめでとー!


女1 やっと男魅せたじゃない、隆弘!


男2 やめろって~。


男1 陽波ちゃん。こんなんだけど、うちの隆弘をどうかよろしくお願いいたします。


男2 おいおいおいおい!


女2 いえいえこちらこそ不束者ですが…


男2 ノらなくていいんんだよ!?陽波ちゃん!?


女3 ほらもう時間ヤバいよ!


男4 ホントだ!ほら早く早く!! (女1に)頑張れよ!!


女1 へ!?あ、うん。


  男4、うまく男1、女1を残してハケさせる。


女1 元気だね~皆。


男1 ホントだな。さっきまであんなに騒いではしゃいでたのに…


女1 僚汰さ。


男1 ん?


2人、左を向く。(あえて客に背を向ける)


女1 この前、「周りが幸せならいい」って言ってたわよね。


男1 あー言った言った!あれ嘘!!


女1 えっ!?


男1 訂正!菜月が幸せなら俺も幸せ!!


女1 なんだ!ビックリした!!


男1 てか、それがどうしたんだよ?


女1 あんた、幸せになりたくないの?


男1 なりたいよそりゃ。


女1 じゃあ私のこと幸せにしてみなさいよ!!


男1 菜月~~~!!!!!


女1 な~~に~~~!!!!!


男1 大好きだぞ~~~!!!!


女1 あっそ~~!!!


男1 だから~!俺と付き合ってくれ~~~!!!!!


女1 ば~~か!!私も~~!!!


男1 ありがと!!


  ME「小さな恋のうた」サビC.I.

  緞帳ダウン。



終わり

最後までお読みいただきありがとうございました。

他作品の連載も行っているので、是非ご覧になっていってください。


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