フィンペシア魔術学校到着
「ね、ねぇ秀...ここって...」
「あぁ、物凄い殺気に満ち溢れてるな...」
桜田に連れられ、フィンペシア魔術学校へ着いた2人は、周りから溢れる殺気にビクビクしていた。
「ん?どうしたの?2人とも」
そんな殺気を気にもせずケロッとしていた。
「いやぁ、ここ殺気が凄いですね」
「私達、歓迎されてないのかな?」
辺りをキョロキョロする2人に桜田は思わず笑いをこぼしてしまう。
「この殺気は私に向けられたものよ。ここでは学校順位で役所が決められていて、上の人は常に狙われているのよ」
委員長の桜田は学校順位1位...つまり常に狙われる位置に居るのだ。
しかも、1年でそうなのだから、上級生からしたら妬みもあるのかもしれない。
「何か物騒な所に来ちゃったな」
「あら、怖気づいちゃった?」
桜田の挑発にムッとしたが素直に後をついて行き
校長室まで案内してもらった。
「失礼します。校長、彼らが例の...」
「貴方達が禁術を使ったという子ね。そちらの可愛らしい女の子が人形になったって事かしら」
「あの、あまりりつを人形人形言わないでもらえませんか...」
秀は拳を震えさせていた。
自分がやってしまったとはいえ、幼馴染みを人形扱いされるのは苛立つものだ。
「あぁ、ごめんなさいね。さて、君達にはわが校の生徒になってもらうつもりなのだけれど...蘭子から話は聞いてる?」
「はい、だいたいは教えてもらいました」
「なら話が早いわね。蘭子、彼等を教室まで案内して」
そう言って校長は自分の仕事をし始めた。
「さぁ、行きましょうか」
「あの、、秀は人形使いの教室だとして...私は?」
「あぁ、りこさんには、また別の特殊教室にいってもらう事になるわ。って言っても生徒は貴女1人だけなんだけどね」
秀を教室に送った後、桜田とりこは特殊教室に向かっていった。