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こいつと一緒に  作者: ヨシ海
2/12

人形の身体

...デ!


「秀ー、起きてよぉ」


「え?...うわぁ!?」


秀が目を覚ますと、目の前にりつの顔があり

思わず叫んでしまう秀。


「りつ、大丈夫なのか?」


「私は大丈夫だよ?」


秀は、りつの身体を見る。

ロボットや人形などにある関節部の区切りがない。


「成功...したのか?」


「成功?何言ってるの?」


キョトンとするりつ。

その姿は、殺される前と変わりない様だった。


「お前、覚えてないのか?昨日何があったか」


「んー...もしかして、これの事かな?」


ペラっと服をめくり出すりつ。

思わず顔を隠してしまう秀を笑いながらお腹を見てと言う。


「...跡が、残ってる」


昨日撃たれた傷跡が残っていたのだ。


「やっぱりそうなんだね...夢の中でね、私が誰かに撃たれてさ...秀が泣きながら何かをしてるのを見てたんだ...」


「俺は、無我夢中でお前を生き返らせる為...禁術を使ったんだ...」


「禁術!?それってまさか!」


りつは自分の胸に手を置く。

い生きている『人間』なら動いているはずの心臓が動いていなかった。


「心臓が...動いて..ないんだけど...」


「ごめん...これしか方法が無かったんだ...『人形』として生き返らせるしか...」


「そんな...。でも仕方ないよね、そんな状況じゃ他に手を考えられないだろうし」


そう言いながらも、りつの表情は暗かった。


「ねぇ、これからどうするの?」


それを聞かれた秀の顔は暗かった。


「迷ってるんだ...仇を討ちたいんだけど、今の俺達が行っても返り討ちにされるかもしれないから...」


「なら、私達の学校で力を付ければいいのよ」


急に扉が開き声の方を向くと、そこには金色の綺麗な髪をした少女が居た。

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