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変化

また短い…文才が欲しい…

あれから四年の月日が経ち、私カサンドラ・キルシュバウムは七歳になりました。そしてこの四年でまわりの環境がかなり変化した。


まずレーニャが私専属のメイドになった。理由はついに修行の一部を見られてしまったから。流石に足音を立てないように残像ができるスピードで反復横跳びを自分の部屋でするのは駄目でした。残像をつくる私に驚いてレーニャが 気絶したのはこっちも驚いた。仕方なく口封じのために専属にしたら泣いて喜ばれたのも驚いたね。。どうやら専属のメイドは給金が非常に良いらしい。メイドとしての能力は低めだが、自分を恐れないところが好感をもてるので信頼できそうだ。


次に淑女教育が始まった。地理や計算などの学問は『ゴブリンでもできる』シリーズを読んでいたおかげで、なんとその日のうちに勉強する範囲がすべて終わってしまった。先生にもう教えることはないと泣きながら言われたときは何とも言えなかった。


マナーは結構大変だった。前世は社会人だったからある程度はできていたが、貴族特有の礼儀作法を覚えるのに苦労した。それでもそれなりにできたのでそれほど問題はない。


一番の問題はダンスだ。前世ではダンスなんてしたこともなかったし、リズムもまったくとれず、先生の足を踏みまくってしまった。これに関しては『ゴブリンでもできる社交ダンス』を読みこんでも上達する気配がしないorz。


忙しくはなったが、暇な時間も多いので修行の方も年々ハードにしている。


ハードといっても普段は自分のまわりの重力を十倍しているのを二十倍にして筋トレしたり、仮想敵を想像してイメージ組手をする程度だ。剣とかの武器は禁止されているから、前世に習った八極拳や空手などの徒手空拳が中心となっている。修行の一部を見たレーニャから「人間がやることじゃない」と言っていたが、私からしたらまだまだだ。技のキレがいまいちだし、まだ身体能力でどうにかしてるにすぎない。しかも本来の二割程度にセーブしている今の状態でも私自身が振り回されている。修行の量を増やそうとしたらレーニャに泣いて止められた。あの修行光景を見ても普段と同じように接してくれるレーニャに好感度が上がったのは内緒だ。


「相変わらずお嬢様は凄いですね。もう並の冒険者を優に超えていますよ。その、イメージ組手でしたっけ?あれは驚きました。お嬢様一人なのに相手がいるみたいでしたし、私なんかお嬢様の動きを目で追うのが精一杯でしたよ」


「ならレーニャも修行してみる?貴女はドジだけど運動神経は良さそうだし、筋が有るかもしれないわ。それに一人だと限界があるからレーニャがやってくれたら私は嬉しいわ」


実はこれはレーニャのためでもある。獣人は亜人種と呼ばれ差別されているらしい。そのために信頼できるレーニャには自衛する手段をもってほしいのだ。


「私がですか⁉︎そうですね‥‥お嬢様のためなら頑張りますよ」


その後レーニャに基礎的な筋トレと八極拳の基礎を教えると、瞬く間にコツを掴んだのは嬉しい誤算だ。


後日、修行の成果がでたのか、ドジの頻度が少なくなったレーニャに彼女の同僚が驚いたことを二人は知る由もない。

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