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Ⅰ 勇者召喚…俺勇者じゃないんだけど

ちょこっとどころじゃないかな?話を付け足しました。

仕事中に思い浮かんで面白そうって思って加えました…感想よろしくです

 

  俺は見知らぬ部屋にいた、いや俺らというべきか俺以外に男3女2、俺含めて合計6人が困惑した顔で教会みたいなところにいた


  「あ、あの…皆様召喚に答えて下さりありがとうございます」

  20いくかいかないかぐらい、金髪碧眼おっとりとした目の女の子が俺たちにそう告げた


  さて、じっちゃんの言った通りになったけど……爺ちゃんに言われたことを思い出してみるか。あれは…


  ミーンミンミンミンミーン

  夏中旬暑い日が続く晴天の日、俺は確か家に帰って…


  「ただいマンモス〜」

  「…………」

  「そっか…じっちゃんもういないんだっけ…」

 

  いつもなら

  「ただいマンゴー」

  「おかえリンボー!さぁ修行だ!」っていってくれるんだけど…1週間前寿命でこの世を去ってっちゃったからな…


  俺は家にある仏壇の前まで来て…

  「じっちゃん、親父、母さん…俺はしっかりやっているのでどうか見守っててください。じっちゃんが作ったこの道場…しっかりとつなげていくから安心してくれ」


「……ん?手紙?こんなとこに置いてあったけ?」

おれがじっちゃん達に報告していると仏壇に1つの手紙が置いてあった…中を見たが白紙だった。にらめっこしてると文字が現れ始めた


『やっほ〜孫よ、元気か?ワシはあの世でも元気にしてるぞ。これは今ワシが喋ったことが書かれるらしいんじゃが…今からお前に起こることを言うからよく聞くのじゃ……』

「……え?なに?どゆこと⁉︎なんだこれ!じっちゃんの遺書?」

『遺書じゃないぞ!まぁ驚くのもわかるが時間がない、今お前の下に魔法陣みたいなのがあるだじゃろ?』


そう言われて下を見たらいきなり床が光りだした

  「な、なんだこれ!うわぁ!」

『じゃろ?今からお前は剣と魔法の世界、所謂異世界に勇者召喚させられるんじゃ…しかしお前は完全に巻き込まれる形になるんじゃが、勇者としての称号がついて、魔王を倒して欲しいとか言われるじゃろう、たぶん逆らえないようになってるはずらしいからそれを回避するためにお主の称号に紛い物をつける、だから自由に異世界を楽しむんじゃぞ。』

「……対価はなんだったんだ…」

『対価は…ワシの時間じゃ…まぁワシも長くなかったからの〜』

「なんでそこまでして!」

『お前はワシの大切な孫じゃからの…それにワシは向こうの世界の住人じゃ』

「………はぁぉぁぁぁぁぁぁぁ!!!なにそれ!初耳なんだけど!」

『そりゃそうじゃろ、誰にも言っとらんし、この道場を開いたのはあっちの世界で大切なものを守れなかったからこっちではしっかりと守れるようにと思ってやりだした道場じゃしな…お前は向こうの世界に行って大切な何かができたら、その力で守ってやれ!…もう時間じゃな…頑張るんじゃぞ。あ、あとこっちにバカと凛はおらなんだ、もしかすると向こうに行っとるかもしれん、ではの』


それが最後に手紙は燃えだした

「ちょっ、まって!爺ちゃん!…まだ聞きたいことが、それに母さん達がなんだってーーー」


  おれが言い終わる前に魔法陣が光りだし目の前が真っ白になって気付いたら教会みたいなところにいた…





  「どこだよここ!」「拉致ったのか…?」「うちに返してくれる」「え?ど、どうなってるの?」


  うん、なんか冷静な奴多いな、普通ここは慌てるところなんだけど…まぁ俺もなんだがな〜。するとそこへ


  「みんな、落ち着こう!そんないっぺんに言っても答えれないよ」

  そこへ声を出したのが茶髪で顔が整ったイケメン君だ


  「ウッセェ〜なぁ!なんでテメェはそんな落ち着いてられんだよ!てか坊主!オメェも冷静すぎるんだよ!そこの女も!焦ってる俺様がおかしく見えるじゃねぇか!」

  「坊主ではない、三島(みしま) 修平(しゅうへい)だ」

「…うるさわね」

  「そこは今どうでもいいだろ!てかなんでそんな落ち着いてられるんだよお前らは!」

  「まぁまぁ落ち着こうかえーと…」

  「結城(ゆうき) (じゅん)だよ!」

  「よし、純まずは落ち着こう。それから事情を聞かないかな、興奮してたら話進められないからさ」

  「ちっ!わぁーたよ」

  納得したのかその場に胡座をかいて頭を手で支えた



  「ではまず貴方は誰でしょうか?」

  「はい、私はこの王都リアノスの第一王女リアスです。」

  「リアノス…リアスさんは召喚に答えてくれた…と言っていましたがどういうことですか?」

  「召喚とは勇者召喚で貴方たちはそれに答えてくださったのでここにいるわけなのですが…」

  「答えたつもりはない、勝手にここに呼ばれたんだ」

  「そ、そうなんですね…すいません」

  俺が否定するとしゅんとなって謝られた…強く言いすぎたかな


  イケメン君は気にせず質問を続けた

  「なぜ僕らは呼ばれたのですか?」

  「ふ、復活する魔王を倒してほしいのです」

  「ふっざけんじゃねぇ!なんで俺たちが!」

  「まぁまぁ、まずは聞こうか」

  「けっ!」

  「それで、元の世界に戻れますか」

  「それは……」

  「帰れないのかな…」

  「申し訳ありません!全力で調べるので…」

「今までも勇者召喚してたんだろ?てことは帰れない可能性は…ほぼ100%なんだろ?」

「おい、なに言ってんだよ…マジなのかよ!」

「それは困ったな」

「冗談じゃない!」

「え?え?元の世界に帰れない…」

「申し訳ありません!」


顔を青くする奴、焦る奴、一名冷静な奴がいた…がもっと冷静な奴がいた

  「わかりました…で、僕たちはこれからどうすれば?」

イケメン君は何事もなかったように話を進めていく


  「は!はい、えーとまず勇者様であれば称号に勇者とあるはずなので確認してもらってもよろしいでしょうか」

  「確認とは…どうやってかな?」

  「あっ、ステータスと念じれば出てきます」


  俺はとっくの昔にやっていたぜ!こういうの憧れてたんだよなぁ〜

てことでこれが俺のステータスだ


  ミカゲ・シンジョウ/19才

  LV1 人間族

  スキル

  剣術?

  ユニーク

  クリエイト

  称号

  紛れ物勇者 巻き込まれたもの


  じっちゃんの説明の通りになっていた

 

  ステータスはステータスと念じると鉄のプレートのような物に字が書かれて体から出てくる

 

  他の奴らを見たがみんなあったらしくニヤついた奴、唸る奴、あわあわしてる奴様々いた。さっきまで帰れないことに執着してやがったのに、普通は焦ったままだと思うんだが……するとイケメン君がこちらに来て


  「君はどうだったんだい?」

  答えるのがめんどかったのでプレートを渡してやった。ちなみに他人からは名前、種族、レベル、称号しかみれないらしい


  「……紛れ物勇者、巻き込まれた者か…リアスさんこれは?」

  「えっ?す、すいません、私にもちょっと…もしかしたらお父様ならわかるかもしれません…ついてきてもらってもよろしいでしょうか?」

  「大丈夫ですよ」



  王女の案内のもと出口に向かって行った…外に出ると中世ヨーロッパ風の街が広がっていた

  教会のような場所を出てすぐに城の中へ…あっちは別棟的な感じか…しばらく城の中を歩いて大きな扉の前まで来ると


  「お父様、勇者様たちを連れてきました」

  「おお!そうか、入れ入れ」

  「失礼します」


  扉をくぐり中に入ると数段高いところにある椅子に座っている青髪白髪混じりの細目の男とその妻であろう女性が座っていた

  「おお!こんなに勇者様が来てくれるとは、ささこちらへ」

  そう言うと俺らは王様の座っている階段の前に1列で並ばされた


  なにがこんなにだ、俺たちが召喚された時から上からこそこそ覗き込んでやがったくせに…


  「して、6人とも勇者様なのか?」

  「いえ、そのお一人だけ…」

  「なんじゃ?どれ見してみろ」

  そう言うと俺のステータスのプレートを見て

 

  「…なるほどの、ミカゲ殿と言うのはどなたじゃ?」

  「俺だが」

  「大変申し訳ないことをした」

  「いえいえ気にしないでください。ですが俺はニセ勇者らしいのでこの話からは下ろさせてもらいます」

(じっちゃんには自由に楽しめって言われたし…てかそうするつもりだしな、縛られるのは大嫌いだからな異世界…楽しみだ)

  「う、うむ…それは良いのじゃがこれからどうするのじゃ?」

  「1人でこの世界を見て回りたいと思ってます」

  「そうか…では少々待たれよ、旅の資金をお渡しします」


  王様がそう言って手をあげると側にいた兵士が席を外した


  「申し遅れたがワシはこの国リアノスの王をやっとるロベルトじゃ。こちらがワシの妻ハレアじゃ、そしてその子が皆聞いたと思うが第一王女リアスじゃ」

 

  それに便乗してイケメン君が

  「俺は御幸(みゆき) 優也(ゆうや)です」茶髪結構長め黒眼、キリッとした目、ザッイケメン君だ


  「…俺は三島(みしま) 修平(しゅうへい)」丸坊ちょっとポッチャリめ野球部のキャッチャー的体格の持ち主 ちょっとタレ目の奴


  「……なんだよ!」

  みんなにじぃ〜と見られて観念したのか


  「わぁーたよ!俺様は結城(ゆうき) (じゅん)だよ!」赤毛天パつり目、気の強い男


  「私は真田(さなだ) (まい)」おとなしそうなザッ大和撫子、ストレート腰あたりまでのロング、ちょっと怖めの目の子


  「わ、私は潤井戸(うるいど) 清子(きよこ)です」恥ずかしがり屋?の肩あたりまでのショート可愛らしい目の子 ボッキュッボだ


  「……俺は新城(しんじょう) 御影(みかげ)」おれだ。短髪ちょっと長めつり目かな?


  「フフ改めましてこの人の妻をやっていますハレアです」金髪ロング碧眼、エロい目のモデル体型美人だ


  「えーと…改めまして?第一王女のリアスです」クリーム色に近い金髪碧眼、母親と同じく体型はしっかりしていて目は可愛らしい目の子


  全員の自己紹介が終わり王様が話を切り出した

  「では、紹介も終わったので本題じゃが…ミカゲ殿以外は勇者様で間違えないのかの?」

  「はい」

  「ふむ、皆様リアスから聞いていると思いますが…あなた方には復活する魔王を倒していただきたい、倒してくれたあかつきにはそれ相応の報酬を差し上げます、無理な願いでなければ出来る範囲対応しましょう」

  「報酬ねぇ〜…女をよこせとか言ったらくれんのか?」

  「了承を得れればですが…」

  女性陣に睨まれた

  「な!なんだよ!冗談に決まってるだろ!」

  「望むものねぇ〜…よし!僕はやります」

  「人助けだ、俺もやろう」

  「俺様もやるぜ!報酬はがっぽりもらうけどな!」

  「私もやるわ」

  「み、みんながやるなら私も…」

  「おお〜!本当ですか、それはありがたい!」


(よく引き受けたな…てか、逆らえない的なことじっちゃんが言ってたな…話をコントロールして違和感を与えないで話してるのか…?まぁおれには関係ないか)


  「俺はもう行っていいか?」

  その場の空気を読まず発言したのはもちろん俺だ


  「ああ、すいませんではこちらを」

  そう言って渡されたのは膨らんだ袋だ、中を見ると金銀貨のコインがたくさん入っていた

  「その中には数ヶ月生活できるぐらい入っておる、大切に使ってくれ」

  「そりゃぁどうも、んじゃ行きますわ」


  そお言って回れ右をしたら

  「ちょっと!まぁったぁ!!!」

  大きい声にビックリして振り返ると赤毛天パのジュンが叫んでいた

  「後から後悔しても遅いからな!俺らが平和にした世界で呑気に暮らしてろ!カーハッハッハッハー」

  「行ってしまうのか」

  「ああ」

  「死なないようにな」

  「ああ」

  俺は適当に返事して出てこうとすると

  「ちょっと待てぇー!俺様は無視かよ!俺様は!」

  (めんどくせな…)

  「…頑張れよ」

  「ちょっ、テメェ」

  後ろでアホが騒いでいたが俺は足早に出て行った。扉を出たら執事服を着ていた白髪オールバック、モノクルをしたザッ執事の案内のもと城の外へ出た


  こうしてシンジョウミカゲの旅が始まった

 




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