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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

キミハワラウ

作者: 曲尾 仁庵
掲載日:2026/01/01

 君はいつも笑っていて


 歌うような足取りで


 踊るようなリズムで


 消毒液の匂いのする廊下を


 軽やかに駆けて


 僕らを閉じ込める


 白い壁を


 まるでないみたいに


 笑って


――私は何だってできるのよ


 それが君の口癖で


――何も怖くないの


 ためらいも見せずに


 僕を置いて行って


 君は僕が


 君を追いかけると知っていて


 君は僕が


 君を追いかけないと望んで


「待ってよ!」


 そう言った僕を


 鮮やかに振り切って


 白い壁にぽっかりと空いた窓から


 届かない空を見上げて


 息を切らせた僕を振り返って


――知ってる?


 とびっきりの悪戯をしかけるような


 楽しげな瞳で


――絶望するとね、ひとは、笑うんだよ


 そう言って笑って


 白い壁は壁のままで


 空は澄んだように青くて


 君は


 笑っていて



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