表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

目立たない悪

作者: 郷新平
掲載日:2025/02/03

イジメの内容になります。

胸糞が悪くなる成分がありますので、

ご注意下さい

 教室では気弱な男子生徒の周りに3人の柄の悪い男子生徒が囲んでいる。

 真ん中の男子が机をバンと叩いた。

「面白い事してくんない?」

 気弱な男子生徒はビクッと怯えた表情を向ける。

「えっ?」

 他の2人はその様子を見て、クスクス笑っている。

 男子はもう一度、机を叩く為に手を振り上げると 

「面白いことしろっ」

 バンっと教室の窓が開き、振り下ろされた手は力弱く、机に当たった。

 筋肉質の男性教師がスッと現れた。

「何してるんだ、お前ら?」

 3人は慌てて笑う。

「何って、遊んでたんだよ」

 男性教師は白けた顔で見つめる。

「机を叩く凄い音がしたぞ」

「それ程、面白い事があったんだよ」

「へぇ」

「何だよ、生徒を信用できないのかよ」

3人は目を見開き、驚きの表情を浮かべる。

「実はこのクラスからタレコミがあったのよ」

 3人は辺りを見回す。

「誰だよ、そんなデマを流した奴は」

男性教師は苦笑いを浮かべる。

「今の一部始終を見てたのよ」

 3人は青い顔を浮かべる。

「こんな事するなら、勉強したらどうだ?」

 男性教師は悲しいかおで気弱な男子生徒を見つめる。

「ごめんな、遅くなって」

 男性教師は辺りを見回し、

「お前達は見て見ないふりか?俺は悲しいよ」

 男性教師はクラスから出て行った。

 殺伐としたチャイムが鳴り、女性教師が入室してきた。

 「授業を始めるわよ」

 全員、机に座り、授業が始まった。



放課後の廊下

 気弱な男子生徒がトボトボと廊下を歩いている。

「おい」

 気弱な男子生徒が振り返ると男性教師が居た。

「こんな事があっても、お前はやる側に回るなよ」

 男子生徒はコクンと頷いた。

「また、来いよ。今度は早く気付くから」

 男子生徒は躊躇いがちに

「分かりました」と言って、帰宅した。


職員室

 男性教師が椅子に体を預けて、考え事をしていると、女性教師が近くにいる、男性教師に気付いた。

「あの子達、反省してくれますよ。きっと」

 男性教師は横目で女性教師を捉える。

「だといいんですけどね」

「大丈夫ですよ」

 男性教師はふぅっと溜息を吐く。

「今回の件ね、クラスの奴が言ったって言ったんですけど、本当はクラスの現状を他のクラスに楽しく話していたのを聞いて、不快に思った奴が教えてくれたんですよ」

 女性教師は眉を顰めたが、構わずに話を進める。

「私がアイツらを叱った時も様子を見ていたら、何人かは反省したようですが、キレてる奴もいましたね」

 男性教師はもう一度、溜息を吐いた。

「今度は本当に気付いてやれるのか自信がないです」

 女性教師は校庭で部活に励む、生徒を見つめた。

「難しいですね」


通学路

(悪いのは奴等なのに何で、こっちまで、怒られなきゃいけないんだよ。観戦してただけなのに、それに俺はアイツらより、うまくやれる)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ