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いつの間にやら憑依され……  作者: イナカのネズミ
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第八十八話 ~  新たな学園生活(女難)の始まり ➆  ~

第八十八話 ~  新たな学園生活(女難)の始まり ➆  ~ 序章



 レナの禁じ手、Gスポットのピンポイント攻撃で目の覚めてしまったマノン……


 レナとの会話が途絶えると、気の抜けた表情でレナを見ている


 「大丈夫、マノン」

レナがマノンに心配そうに声を掛ける

(今度は本当に心配している)


 「あっ……レナ……」

マノンは正気に戻った

 「何だか、凄く気持ちがいい気分……」

マノンはそう言うと幸せそうな表情になる


 レナは自分のした事でマノンの変な扉が開いてしまったのではないかと少し不安になってくる

(本当に、僅かに開いてしまっている)



 先日、マノンはそうではないと判明したが、女子の告白を(ことごと)く断り続けた事もありマノンもそっちの人間だと噂されていたのだ……

 ……しかも、元・女子なのである


 そのうえ、マノンは女子だけではなく極少数だが特定の嗜好のある男子にも人気がある事をエレーヌから聞いていたこともあり……

 

 "私……地雷を踏んじゃったかも"

 レナの脳裏に以前に見たことのある"薄い本"の事が蘇る

 ("薄い本"とは言わずと知れた、世に言う腐女子向けの禁書の事である)


 「ちょっと! マノンっ!!」

焦ったレナはマノンの両肩を掴むと軽く揺さぶる


 「どうしたのレナ……そんな怖い顔して」

マノンは少し驚いている

 レナは二度とこのGスポット攻撃をマノンにしないと固く心に誓うのであった


 因みに、男子の告白を尽く断ったレナにもマノンと同じ"百合疑惑"が掛けられていたのだったが、エレーヌは当然、レナには言わなかった



 「ねっねえマノン……」

レナはそう言うとマノンをベッドに押し倒した


 「えっ……レナ……」

レナにいきなり押し倒されれマノンは驚ている


 「ヤろっか……」

レナのダイレクトな誘いにマノンは焦って困惑している


 「えっ! やっやっ……」

顔を真っ赤にして口籠るマノンの唇をレナの唇が塞ぐ

 「んっんんんんん」

息を塞がれたマノンが少し苦しそうにもがく


 レナのこの大胆な行動はマノンに対する謝罪行為でもあった


 そして、初めて2人は目出度く結ばれるのである……


 積もり積もったレナの欲情は凄まじく、その上に医学的に男子の体を熟知している……

 ベッドの上ではレナの圧勝であった事は言うまでもない


 マノンにしてみれば"慈愛と豊穣の女神様"が"愛と欲情の女神様"に変わった日でもあった





第八十八話 ~  新たな学園生活(女難)の始まり ➆  ~ 





 マノンとレナが無事?に結ばれて一週間が過ぎた


 レナには子供が出来ない事も話したが

 「完全に出来ないわけじゃないんでしょう……」

 「だったら、出来るまで頑張ればいいじゃない」

やる気満々のレナに私は返す言葉が無かった


 レナも私と同じように少しの可能性があれば諦めないんだなと感じるのだった




そして。王立アカデミ-では……

 レナの言った通り、アレット導師は私が大賢者であることを言う事を他言する事は無かった


 講義の時間でも、以前と全く変わらない私とアレット導師の様子に他の生徒達も噂話を徐々にしなくなっていったのだった


 私とレナはと言うと……当然、"交わりの儀"を交わしたという事は周りには秘密にしている

 アレット導師の耳に出も入れば話がややこしくなると思ったからだ


 私とレナは目出度く"交わり"を果たし2人とも身も心も充実しているように思っていたのだが……


 ある日、エレーヌの一言……


 「マノン君……最近、やつれたんじゃない」

 「それに比べて、レナは肌艶が良いし……」

 「もしかして……」

エレーヌの視線が私とレナの下半身を凝視する

 「ヤったんだ……」

そう言うとエレーヌはニヤける


 「なっ、なんの事かな~」

レナは誤魔化そうとするが……

顔が真っ赤な上に目が完全に泳いでいる


"レナ……嘘つくの下手だね"

私は心の中で呟くと

「隠しても、無駄だよ……」

レナにそう言うとエレーヌに本当の事を話す


「そっ! そうなんだ……」

「マノン君、見てるとすぐにわかったよ」

エレーヌの言葉に私は愕然とする


"えっ……私のせいなの……"

焦っているとレナの刺すような視線を感じる


「レナを疑って、ごめんなさい……」

私は素直にレナに謝るのだった


 じつは、この時に最もショックを受けていたのがエレーヌだった

 "レナが私を措いて先に行っちゃうよ"

彼氏いない歴実=年齢のエレーヌの心に深い傷を残すのであった




 そして、アレット導師だがレナと正反対で表面こそには全く出さないがマノンに完全に心を奪われていたのであった


 王立アカデミ-にマノンが大賢者であることが知れてしまうと、マノンはここアカデミ-から出て行ってしまう……

 それが絶対に嫌なのでマノンの事は他言しなかったのである……当然、父親のヴァーレルの口にも五寸釘を何十本もさしている……


 レナには、その事がわかっていたのである


 それと重要な事がもう一つ……アレットの長年の夢だった魔石の錬成がどのような物か知りたかったのである

 そのためには、マノンを手元に置いておかなければならないと考えたからでもあった



 「あ~あ……何とかしてマノン君と2人きりで話がしたいな」

 アレットは呟きながら、誰もいない講義室で一人寂しく資料を整理しているとその時が訪れた


 ガチャっと講義室のドアが開くとマノンが一人で入って来たのだった


 「えっ……マノン君」

アレットは驚いたように言う


 「アレット導師……先日は失礼しました」

 「私の事を他言しなかった事に感謝しております」

 「お陰様でこうして今もここにいる事が出来ます」

 「ありがとうございます」

私は吃驚しているアレットにお礼を言うと微笑むような愛想笑いをする


 "うっ! やっぱりいいわ……この子"

アレットはマノンの愛想笑いに心を奪われる

「あの……マノン君、少しお話しできるかな」

アレットの申し出にマノンは少しの間を置いてから


 「いいですけど……」

マノンは少し不安そうに言う


 「大丈夫よ、襲ったりしないから」

アレットは少し苦笑いをしながらが言うと

 「今度、魔石の事について教えてくれないかな」

 「出来れば、魔石を錬成しているところも見てみたい……」

アレットの言葉と目は純粋なものである事がマノンにも分かった


 「……分りました……」

 「都合がつけば、こちらからご連絡させていただきます」

アレットは嬉しそうに微笑む


 「ありがとう」

一言お礼を言うのであった……

その一言は本当に心のこもった一言であったことは言うまでもない



 私は、レナにアレットの事を話すとレナは嫌な顔一つせず快く許してくれた

 レナの心の広さを感じると同時に、嫌がられると思っていた自分の器量の狭さを感じるのであった


 しかし、レナが一言だけ言ったことに背筋が凍る

「エッチな事しちゃだめよっ」


 そう言って微笑んだレナの顔を一生忘れられない……ほどに怖かった……



 かくして、私はアレットを魔法工房へ招待する事を決めたのであった


 しかし、それはアレットにとっては千載一遇のチャンスでもある……

 アレットはマリレ-ヌより格上の策士だという事にマノンは気付いていない……


 当然、レナはアレットが"女狐"である事を直感的に気付いている

 それなのに、アレットとマノンを二人きりにするレナの意図は何なのか……

 

 ……じつは、"エッチな事しちゃだめよっ"と言っておきながら、マノンにより多くの女子と交わって欲しかったのだった。


 その方がマノンにも子供ができる確率が高いからである

 そして、マノンの事を支えられる人は少しでも多い方が良いという思いもあった


 自分の身にもしもの事があった時にも……





第八十八話 ~  新たな学園生活(女難)の始まり ➆  ~ 終わり 


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