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いつの間にやら憑依され……  作者: イナカのネズミ
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第447話 ~ マノン不在の王立アカデミー  ~  シヤクニヤ王国様、御一行……①

第447話 ~ マノン不在の王立アカデミー  ~

 シヤクニヤ王国様、御一行……①




 ダキア王国御一行が王都ガリアンに到着した2日後にシラクニヤ御一行も王都ガリアンに到着する。


 シラクニヤ御一行と言っても留学生の3人だけである。

 既にルメラ達が留学しているからでもある。

 大人数ではゲルマニア帝国への申請が面倒というのが本当の理由である。

 要するにこの手の業務が大嫌いなラッセルが手と抜いただけである。



 ダキア王国御一行と同じように国王レオナールからの親書を見せ同じように2人の騎士が案内をする。


 3人が案内されなのはルメラ達と同じ王立アカデミー内の迎賓寮であった。


 留学生は3人は次の通り……


 ハーヤネン・トゥーレ

 独身で年齢は21歳である。

 黒い髭を蓄え髪の毛は天然パーマ、筋骨隆々たる身長2メートル近い大男である。



 エルヴァスティ・ハンネス

 年齢は30歳、妻と娘が1人いる家庭持ちである。  

 トゥーレとは対照的な身長は160センチに満たない小男である。

 しかし、ゲルマニアのとの幾多の実戦を戦い抜いてきた歴戦の勇士である。

 禿頭で中国武術の達人のような風貌である。

 


 コンティオラ・マルヤーナ

 この選抜戦で唯一の女性である。

 年齢は19歳で最も若い。

 身長170センチ、やや凹凸に欠けるものの、なかなかの美人である。   

 金髪ショートの日本刀のような湾刀を使いである。



 ダキア王国御一行とは違い武芸武術の達人なので王都ガリアンの事などは全く眼中にないのだが……


 「ルメラ王女様が滞在されているのはここか……」

 「随分と立派な建物だな……」

 ハーヤネンは少し緊張たように呟くとドアをノックする。


 中からルシィの声がするとドアが開きルシィが姿をを見せる。

 「!」

 ルシィを見た瞬間にハーヤネンの体が何かに縛られたような感覚に囚われる。

 "なんだっ!何者なんだっ!この女っ!"

 ルシィが無意識のうちに発する威圧感にハーヤネンの体は凍り付いたように動かなくなる。

 体が凍り付いたのはハーヤネンだけではなかった。

 隣にいたエルバンティスとコンティオラも同じであった。


 "この女……ただ者ではない……"

 3人とも同じ言葉を心の中で呟く。

 本物の強者だけが持つ圧倒的な威圧感……

 実戦を戦い抜いてきた猛者だけが感じ取れる直感である。

 コレット達とは別の意味でガリア王国の王立アカデミーの凄さを体で思い知った3人であった。



 3人はルシィに案内され迎賓寮に入るのだが動きがぎこちない。

 

 "どうしたのかしら……"

 "3人とも顔色が冴えないようだけど……"

 "きっと、長旅でつかれているのね"

 3人の不自然な動きと表情に少し心配するルシィであった。

 3人の動向が変な原因が自分だとは全く気付かないルシィであった。


 「この後、直ぐに講義があるの失礼します」

 ルシィはそう言うと導師の仕事があるのでハーヤネン達をロビーに案内して席を外す。


 ロビーにはルメラ達が待機していた。

 「おうっ!よく来たなっ!」

 ルメラらしい挨拶である。


 「ルメラ王女様、お久しぶりです」

 ハーヤネンが頭を下げて挨拶する。


 「ここじゃ、男も女も身分も関係ねぇからな」

 「畏まらなくていいぞっ」

 ルメラがそう言うと後ろの3人も軽く頷く。


 「久しぶりね、コンティオラ……」

 ユーリアがコンティオラに話しかける。


 「お久しぶりです、副隊長……」

 コンティオラは反射的に騎士の敬礼をする。


 「ここじゃ、同じ留学生だからそんな事しなくていいのよ」

 ユーリアがそう言うとコンティオラは少し恥ずかしそうである。


 「禿げも一緒だなんて思わなかったよ……」

 アイラがエルバンティスに冗談混じりに話しかける。


 「相変わらず口の減らないガキだな……」

 「少しはエルナちゃんを見習え」

 エルバンティスは嫌そうに答える。

 エルバンティスはアイラとエルナとは顔見知りである。



 「ルメラ様、ところであのルシィとは一体何者なんですか?」

 「あれは尋常ではない」

 ハーヤネンがルメラに真剣な表情で尋ねる。


 「あ〜ルシィ導師の事か……」

 「大賢者の弟子かな」

 ルメラが少し困ったように答えるとハーヤネンはなるほどと言う表情なになる。

 

 「この王立アカデミーにはあんな化け物がウジャウジャいるのですか?」

 コンティオラがユーリアに絶望感に満ちた表情で尋ねる。


 「あ、アレは特別だから……」

 「他の人達は至って普通だから……」

 ユーリアの言葉を聞いてコンティオラの表情に安堵感が現れる。


 コンティオラ達にとっては初めてあった王立アカデミーの関係者がルシィであったので王立アカデミーは化け物の巣窟のように思えたのである。



 「副隊長……いえ、ユーリア様……」

 「ルシィ導師と立ち合った事があるのですか?」

 コンティオラがユーリアに尋ねる。


 「……あるわよ……」

 ユーリアが小さな声で答える。


 「……で、どうしでした?」

 コンティオラはユーリアに尋ねる。


 「……完敗……片手で吹っ飛ばさて終わり」

 コンティオラにはユーリアの言葉が信じられない。


 「そんな……片手でだなんて……」

 「……いくらなんでも……」

 ユーリアの豪剣を知っているコンティオラには受け入れ難いのである。


 「丁度、明日、ガリア正騎士が手合わせにくるから見学させてもらえばいいわ……」

 「ルシィ導師がどんなのか分かるから……」

 ユーリアの言葉に嘘は無いと分かっていてもその目で見るまで納得できないコンティオラであった。


 

 


第447話 ~ マノン不在の王立アカデミー  ~

 シヤクニヤ王国様、御一行……①


 終わり

 

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