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いつの間にやら憑依され……  作者: イナカのネズミ
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 第444話 ~ ヘベレス宮殿の秘密 ⑤ ~

 第444話 ~ ヘベレス宮殿の秘密 ⑤ ~




 なんとかソレーヌとパックに合流できたマノン……


 だが、前途は多難だった。

 裸一つで暗闇の中に放り出され、ここがどこなのかすらわからないのである。


 "こう真っ暗だとどうしようもない……"

 "一か八かで魔術を使ってみようと思うんだけど……“

 マノンは暗闇の中で決意したように爺いに伝える。


 "……そうじゃの……"

 "そうするしか無いやも知れぬな……"

 爺いは心苦しそうに答える。

 今度はどんな罰がマノンに降されるのか見当もつきないからである。


 マノンは覚悟を決めると大きく深呼吸をする……そして、光の魔術を発動した。


 真っ暗な中に光が灯ると辺りの様子が見えてくる。


 "これは……"

 鳥目の爺いにも部屋の中の様子が見えてくる。

 "こりゃ……また……"

 爺いの目に飛び込んできた辺りの様子は驚くべきものであった。


 TOKYOドーム程の広さの空間に巨大な魔道装置が3機並んで配置されている。

 その周りには巨大な魔道装置の補器類が所狭しと配置され迷路のような配管と通路が縦横無尽に走っていた。



 "……これ……何なの?"

 マノンは罰の事も忘れて爺いに尋ねる。


 "これは旧ゲルマ帝国の超大型魔道兵器じゃな……"

 "こんな物騒な代物が無傷で残っておるとは……"

 流石の爺いも驚きを隠せない。


 "旧ゲルマ帝国の超大型魔道兵器って……"

 マノンが呟くといつものように爺いがウンチク説明が始まる。


 大変動前に旧ゲルマ帝国が対アル・マノース共和国用に最前線のこのヘベレス島に配備した切り札の決戦兵器で転移魔術で目標に強力な攻撃魔術を発動させる兵器だそうである。


 3機を順番に発動させる事により絶え間なく攻撃を続ことができるそうだ。


 長篠の合戦で織田信長の鉄砲三段撃ちと同じである。


 "これ……動くの?"

 マノンは爺いに不安そうに尋ねる。


 "見たところ、破損していなさそうじゃ……"

 "起動するかどうかはわからんが……"

 "こんな物騒な代物は触れずにソッとしておくのが得策じゃ"

 爺いの言葉にマノンも同意する。


 "あっ!そう言えば"罰"がないね"

 マノンは忘れていた"罰"の事を思い出す。


 "そうじゃな……おそらくは……"

 "最重要設備内じゃから不要な罰則設備がなのじゃろう……"

 データセンターの外には厳重な保安設備があるがmain Server内に保安施設が無いのと同じである。


 "あ〜今更なんじゃが……"

 "お前さんの足元で転がっておる芋娘はどするのじゃ……"

 爺いが問いかけてくるとパックの首の向きに合わせるようにマノンが視線を移す。

 丸裸のソレーヌがマノンの目の前で大股M字開脚で幸せそうな顔をして寝ている。


 "……"

 アソコ丸見えのソレーヌのあまりの悲惨な姿に流石のマノンも目を細めてしまう。


 "あれでもうら若き乙女じゃ……"

 "何とかしてやらんとな……"

 "それに、お前さんのソレもな……"

 爺いはマノンの股間を見て呟くのであった。

 喧嘩ばかりしている爺いもそれなりにソレーヌの事を気にかけているようである。


 マノンは辺りを見回すと何やら収納庫のような物が見える。

 マノンは収納庫に行くと取っ手に手をかけ扉を開く。

 "これは……"

 収納庫にはツナギのような同じデザインの服が何着もかけられている。

 サイズは全て同じだが服のデザインから男性用と女性用に分けられているのがわかる。


 それぞれの服にはタグが取り付けられていた。

 何が書かれているのかマノンには読めないが服の所有者である事は何となくマノンにはわかる。


 マノンは適当に1つ手にすると着てみる。

 "なんだか着難いな……"

 勝手の違う服に少し戸惑いながらも服を着てみる。


 やや厚手の伸縮性のある生地で丁寧に仕立てられた服はとても着心地が良い。

 マノンは女性用の服を1つ手に取るとソレーヌの所に戻る。


 あられもない姿で寝ているソレーヌを抱えるように起こすと少し大きめの服を着させようとする。


 マノンはソレーヌの両足をツナギの服に押し込みそのまま両足を上に押し上げる。

 体を前後左右に少しずつ揺らしながらソレーヌのお尻の下に服を通して右手それから左手を通しておへその下のジッパーをゆっくりと上げて行く。

 服から少しハミ出たソレーヌのやや大きめの胸を服の中に押し込んでジッパーを首元まで上げて終わりである。


 マノンは人の服を脱がせるのと着させる事に手慣れている。

 鮮やかな手並みでソレーヌが目を覚ます事もなのであった。



 "少しサイズが小さいかな……"

 少しキツそうなソレーヌの胸を見てマノンが呟く。

 "伸縮性のある生地だから大丈夫だよな……"

 マノンはソレーヌのキツそうな胸を見て少し不安になっているとソレーヌが目を覚ます。


 「……あ……マノン……」

 「あれ、いつの間にか明かりが灯ってる」

 目を覚ましたソレーヌがゆっくりと身体を起こして座る。

 「えっ!私、いつの間にか服着てる?」

 ソレーヌは自分がいつの間にか服を着ている事に驚いている。

 「しかし、変わった服ね……」

 ソレーヌはツナギ服のついて胸元を手で引っ張りながら呟く。

 「あっ!」

 胸元を引っ張っているうちにジッパーが開いてしまう。

 ソレーヌの両方の胸がプルンと勢いよくハミ出る。

 「ちっ!ちょっと何なよっ!この服っ!」

 焦ったソレーヌはツナギのジッパーを慌て上げよとする。

 「痛っ!先っぽ挟んだっ!」

 慌ててジッパーを上げたので乳首を挟んでしまったのである。

 「痛っ!痛っ!!マジ痛っ!!!」

 「乳首取れそう!」

 ソレーヌはツナギのジッパーに挟んでしまった乳首をフーフー息を吹きかけている。

 

 そんなソレーヌを無視してマノンは広大な部屋の中を見回している。

 "爺い……ここから出れそう?"

 マノンが爺いに尋ねる。


 "そうじゃのう……"

 爺にもわからないようで沈黙の時間が流れる。


 「ちょっとマノンっ!」

 「もう少し大きめの服はないの?」

 「このサイズ、少し小さいのよ」

 ソレーヌがマノンに尋ねてくる。

 

 「……大きめのサイズ?」

 「服ならあそこにあるんだけど……」

 マノンはそう言うとさっきの収納庫の方を指差すとソレーヌは早足で収納庫に歩いて行く。


 「何よコレっ!全部同じじゃないのよっ!」

 収納庫の中の服を一通り見たソレーヌは不満そうに言いながら収納庫の中を漁っている。

 「あっ!コレ下着じゃない?」

 収納庫の下の引き出しから下着らしき物を発見する。

 「こっちが男性用で……」

 「こっちが女性用……みたいね……」

 ソレーヌは女性用の下着を興味津々に調べている。


 「うわっ!ちっさぁ〜っ!」

 「こんなの入るわけないじゃないっ!」

 ソレーヌは白のパンツらしき物を見て呆れたよう言いながらも……

 服を脱いでその下着を試着する。

 「嘘っ!この下着、凄く伸びるわっ!」

 「それに、肌触りが凄く良いじゃない」

 ソレーヌは感動したかのように言うと次にシャツのような上着を着る。

 「この下着も凄く伸びるわっ!」

 どうやらソレーヌは収納庫にあった下着が気に入ったようである。


 「他にも何かあるんじゃ……」

 下着に気を良くしたソレーヌは下着姿のままで大きなお尻をフリフリさせながら収納庫の中を漁っている。

 「こんな所に巻きほんがある」

 ソレーヌはそう言うと1冊の本を取り出してくる。


 "芋娘が何やら見つけたらようじゃな"

 "何か役に立つ情報があるやもしれん"

 冷ややかな目でソレーヌを見ていた爺いが少し期待したように呟く。


 ソレーヌの見つけた本はどうやら"業務規則書"のようであった。

 書かれている内容をソレーヌに読んでもらい幾つかの疑問が解決する。



 裸で転移したのは重要施設であるこの場所に不審物を持ち込ませないためである事。


 同時に施設から出る時も裸で転移させられる事。


 施設内で所定の制服の着用する必要がある事。


 職務中の非常事態に備えて懲罰システムは無い事。

 ……などである。


 そして、業務服の着用方も説明してある。

 どうやら自動サイズ調整機能があるらしい。

 ソレーヌは説明書の通りに業務服の袖口にあるボタンを押すのだが何も変化が無い。

 「おかしいわね?」

 「説明書には確かにこのボタンだって書いてあるんだけど……」

 ソレーヌは説明書をジッと見てもう一度、袖口のボタンを押すのだがやはり何も変化が無い……

 「壊れてるのかな?」

 「どうかな?マノン?」

 ソレーヌはマノンに袖口のボタンを見せる。


 「このボタンを押すの?」

 マノンが尋ねるとソレーヌは小さく頷く。

 「これ?」

 マノンがソレーヌの袖口のボタンを押すと……


 "ピッ!"っという音がして"プシュ!"という音と共にソレーヌの業務服が膨らんでいく。

 「えっ!なになにっ!なんなのよっ!」

 「ちょっと待って!」

 どんどんと膨らんで行く業務服にソレーヌはパニック状態になるのだが……


 "ピポッ!"っという音がすると今度は業務服が縮んで行く。

 「あっ、元に戻ってく」

 パニック状態のソレーヌは安心したように言うのだが……

 「えっ!ちょっと待ってっ!」

 「痛いっ!痛いっ!痛いって!」

 今度は業務服が縮まりすぎてソレーヌの体のあちこちに食い込む。

 「あっ!だめっ!痛いってっ!」

 「食い込んでるっ!食い込んでるってっ!」

 「おっぱい、潰れちゃうっ!」

 ソレーヌの股間とお尻に業務服が食い込み胸を締め付ける。


 "あ〜こりゃ、まるでボンレス・ハムじゃのぅ"

 ソレーヌの姿を見て爺いがぼそっと呟くと……

 徐々にソレーヌの業務服が膨らんでピッタリとソレーヌの体にフィットするのであった。

 "どうやら、この業務服は魔力で作動するようじゃな……"

 爺いがソレーヌの体にピッタリとフィットした業務服を見て呟く。

 

 「もう、本当にアソコがヒリヒリするじゃないのっ!」

 「今度はアンタの版よっ!」

 ソレーヌはそう言うとマノンの手を掴んでマノンの指で業務服の袖口のボタンを押す。


 さっさと同じように業務服が膨らんだ後で縮み始める。

 そして、同じようにマノンの股間のイチモツを締め付ける。

 マノンのモノは旧ゲル帝国標準サイズよりもかなり立派なので締め付けがキツいのである。

 「痛いっ!止めてっ!潰れるっ!潰れるぅっ!」

 「ひいっ!マジ潰れるっ!」

 股間を押さえて悶え苦しむマノンの様子を見てソレーヌはなんだか満足そうである。

 暫くすると業務服は膨らんでマノンの体にピッタリとフィットするのであった。


 なんとか痛い目に遭いながらも服を手に入れたマノンとソレーヌであった。


 

 第444話 ~ ヘベレス宮殿の秘密 ⑤ ~



 終わり

 

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