第15話…低ランクモンスター討伐
ギルドに報告…
「えっ…これ1人で採取したんですか、メン…ルビィさん」
…いや、もういいから…
「ええ、まぁ」
「少し査定に時間がかかりますが、お待ち下さい」
…
金貨7枚銀貨8枚…
約8万円相当…
かなりレアな薬草が紛れていたみたい…
えぇ~…
これ、薬草マスターで生きていけんじゃね?
興奮が収まらない…
一方マリアさまと言えば…
帰りに遭遇したSランクモンスターを討伐したので…
金貨200枚をゲットしました。
初めて見たSランクモンスター
オーガ種だったのだけど、これがマジヤバかった…
でかさ、速さ、破壊力、どれをとっても超1級。
わたしはかげで、ブルブル震えながら、マリアさまの戦いを見ていた…
マリアさまに言われ、自分でも強くなったのかなと思っていたけど…
ホント甘かった…
経験は大事。経験を積みながら、少しずつ強くなろうと決心した。
ギルドからの帰り道…
「マリア、これ受け取って。少ないけど…」
金貨7枚をだす。
「これ、今日の報酬のほとんどじゃないですか」
「うん、おねがい」
「わかりました。ありがたく頂戴いたします。ありがとう」
「いえ、マリアに頂いたものに比べれば、まだまだだから…」
「もっと、がんばる」
「フフ、それは期待しています。無理はしないようにね…」
「でも、ルビィに薬草採取の才能があったとはね。このまま安全に薬草採取で暮らしてゆくのも、悪くないのでは無いですか?」
「うん、それも考えたんだけど、それじゃダメなんだ…」
「ルビィの好きにしていいですよ。応援してます」
「ですが、わたしを頼ることも、忘れないでくださいね」
「はい、頼りにしてますマリア…」
――4日後――
低ランクモンスター討伐が次の目標だ
これまた、初回サポートが付くので、マリアさまにお願いした。
ただ、モンスターの知識が必要なので、それに3日も費やした。
「さぁ、行きますよルビィ」
「はい、マリア」
わたしの目的はディープラーニングの入力。中、低ランクモンスターの動きを学習させるためだ。マリアさまを保険として使い、効率よく学習してゆく。
マリアさまがいるならば、死ぬことはないだろう。
モンスターの討伐は順調に進んでいた。ワイルドボアとホーンラビットを刈り終えた時に最悪の事態が発生した…
「ワイルドボアとホーンラビットは、おいしいのよ。解体しましょうか」
「はい?わたしが…ですか?」
「ふふ、もちろんよ、わたしが解体しても意味ないでしょ」
…おっしゃる通りでございます…
「やり方は教えますね。まず血抜きからしましょうか…」
血抜きして皮を剥いで、部位を切断、保存処理…
これが1連の流れ。
皮を剥ぐ…
剥いでいる最中涙がこぼれてきた、なぜなのかは、よく分からない。
多分、色々な感情が混ざっていたのだと思う。
わたし、魚をさばいた事もないのに、こんなの無理だよぉ…
でも、ここで生き抜くためには、必要なことなんだよね…
チクショウ、やってやる…
マリアさまが見守ってくれている。なぜ泣いたのか聞かない。察してくれているのだろう。
2回ほど吐いた…臭い、グロい、手が血まみれになる…
「初めてにしては、上出来ですよ。よく頑張りましたね」
マリアさまに抱きついて泣いていた…
こんなことで、やっていけるのだろうか…
マリアさまがいなければ、多分、死んでいるんじゃ無いかと思う…
1週間ほど、肉が食べられなかった…
ルビィの成長が気になる方は…
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