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鮭様大好き♡秀吉絶対ぶっ潰す!  作者: みたらし丹後
氏家家と不幸な女神
2/66

01.どうやら転生したらしい

本編突入です。

 「ホギャア!ホギャア!ホギャア!」

 あれ?

 赤ん坊の泣き声がする。近くに赤ん坊がいるらしい。

 目が見えないが、ぼんやりとした明るさは分かる。

 体が動かない。話せない。

 

 意識ははっきりとしないが、ある。耳は聞こえる。

 たしかICUで・・・。


 「お殿様おめでとうござります。お元気なご息女でございまする。」

 女の人の声だ、なんか時代劇みたいな話し方だな。


 「左様か、お雅ようやったでかしたぞ。」

 今度は男性の声である。低めの落ち着いた声だ。


 「殿様申し訳けあらしまへん。うっうぅぅぅぅう。」

 なんか女性が泣きながら謝っている。


 どうやら一命をとりとめたらしいな、誰か近くで、時代劇を見ているようだ。


 「ホンギャ!ホギャア!ホギャア!」

 赤ん坊の泣き声は謎であるが。そう思っていると、スーっと意識が遠のいた。



◇◇◇



 「ホンギャア!ホギャアー!ホギャア!」

 寒い寒い寒い・・。次に意識を取り戻したと同時に、猛烈な寒さを感じる。


 うん?

 ぼやけているが目が見える。そして顔が冷たい。

 何処だろここ?女の人が私を見ている。顔が近い看護師さん?


 「ホギャア!ホギャア!ホギャア!」

 その女性は髪を結んでる・・なんか既視感がある。

 なんだっけ?

 ああ時代劇の、戦国時代とかの髪形だ。


 女性はにこりとほほ笑んだ。歯が黒い、多分お歯黒であろう。

 ほっそりした目鼻立ち面長ながら、浮世絵美人である。


 「ホンギャ!ホギャア!ホギャア!」

 「楓・・妾はそなたの母じゃ。泣き止んで給れ。」

 楓?うん?抱き上げられてる?たもれ?

 この寒いのなんとかしてくれ。


 「雅子様今日はほんてんに、寒いだず。」

 別の女性が、火鉢みたいなものを持ってきた。


 「楓様寒いのだず。」

 部屋の隅に火鉢を置いて、こちらに近づいてきた。くるくると産着の上に、羽織を巻いてくれた。

 あーあったかい生き返った。


 「ホンギャ!ホギャ・・・キャッキャッ。」


 「ほんてんめんごい姫様だ」

 雅子さん(母)は、泣き止んだワシを見て、ホッと一息安堵した顔になる。


 「お八重感謝します。」


 さて・・一息つけたので、今の状況を整理してみようか。


  お殿様

  室町っぽい髪形

  お歯黒

  お八重さんは山形弁

  姫様

  ワシ(楓)は赤ん坊で、母さんが雅子さん


 孫と一緒にアニメで見たな・・いわゆるあれだ。転生ってやつだ。

 昔の日本に転生か・・室町末期の山形。大名家かそれに準ずる家格に、姫として転生したらしい。


 伊達かな、最上かな、天童かな、大宝寺かな。たしか大宝寺は、評判悪かったよな。

 あとたくさんの国人がいたけど、覚えてない。

02/13改行修正。

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