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第5話 魔法

『今日は魔法を覚えたい。どうしたらいい?』


『将人様には現在魔法の適正がありません。そのため、魔力操作から覚える必要があります。』


『魔力操作か。よし、まずはそれを覚えよう。』


『かしこまりました。』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《能力》【魔力操作】


取得条件:

魔力の流れを見つけ、それを動かせるようにする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今回は前みたいに具体的な条件じゃないんだな。


『魔力の流れってなんだ?』


『全ての人間には体に魔力が流れています。

既に魔法の能力を持っている場合はそれを意識しなくても発動出来るのですが、魔力操作はあらゆる属性の魔法に通じているので、将人様にとっては必須の能力でしょう。』


『なるほどな。つまり修行を続ければあらゆる魔法が使えるということか?』


『そういうことになります』


ならまずは魔力の流れを見つけてみよう。


………どうやって見つければいいんだ?


『なあ、魔力の流れなんてどうやって見つければいい?』


『魔法というものはイメージがとても大切です。

血液のように流れるものとして、その存在を探して見てください』


『血液か…』


壁に背をつけて座り、目を閉じる。


 自分の中に流れる魔力というものをイメージし、

探ってみる。


…1時間、2時間と時間は過ぎていく。


そして5時間ほどたった頃、


「んっ?」


体の中で何かが蠢いているのに気づく。


「これか!」


『どうやら見つけたようですね。流石は修行士ですね。集中力が常人の比ではないです。』


 そういえばここにいる時はありえないほどの時間ぶっ続けで修行しているな。これも修行士の特性だろうか?


「よし、次はこれの操作か」


 これは1時間くらいで出来た。やはりイメージがとても重要なようだ。


《取得条件を満たしました。【魔力操作】を取得します。》


「よしっ!これで魔法が覚えられる」


『将人様。あなたが魔法が使えるというのは周りには隠したほうが良いかと思います。』


『ん?なんでだ?』


『修行士という職業は今までに前例がなく、新しい能力というのは本来こんなに取得出来るものではありません。この力は隠しておいた方があなたのためになるでしょう』


 なるほどな。まあ確かに俺は目立つのが好きではない。学校では元のなんにも出来ない設定でいくか。

 …剣術を少し見せちゃったけどまあ誤魔化せるだろう。


『わかった。そうするよ』


『次はどうしますか?』


『そうだなぁ。最初はどんな魔法がいいのか…』


『風魔法なんてどうでしょうか。応用が利き、比較的取得しやすいです。』


『よし、じゃあそれでいこう』


『かしこまりました』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

《能力》【風魔法】


取得条件:風の特性を、魔力で再現する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 おそらく魔法は全てこういう取得条件なのだろう。…しかし、特性を魔力で再現か。どのようにすればいいのだろう。


 自分の魔力を薄く広げ、風のようになびくイメージで動かしてみる。


《取得条件を満たしました。【風魔法】を取得します。》


『…なあナビ』


『なんでしょうか?』


『手に入れるのが簡単すぎないか?』


『将人様は魔力操作を持っています。そのおかげでこれ程簡単に動かせるのでしょう。他の人ではこうはいきません。』


 なるほど。やはり魔力操作というものは重要ということか。


『ただ、風というのは比較的再現しやすいものです。他の魔法がどうなるかは分かりません』


『わかった。とりあえず今回はこれで終わりにしよう』



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