第12話 本気
扉から出ると、俺が修行を開始する時から状況は一切変わっていなかった。
(これって実はやばい能力じゃないか?ダンジョンにいる間は時間が流れないって…)
っと、そんなこと考えてる暇じゃねーな、さっさとこの状況を何とかしないと。
無数の魔法が俺を目掛けて飛んでくる。俺はそれを【縮地】を使って避け、そのまま座り込んでいる女子二人の元へ行った。
「おい!何してるんだよ!しっかり狙え!」
「お前もだろうが!それに今あいつ瞬間移動しなかったか…?」
「大丈夫か?ちょっと待ってろ」
そう言って俺はふゆちゃんに回復魔法をかける。
「え!?いつの間に…それにこれって回復魔法…?どうしてあなたが使えるのよ」
「まあ色々あってな」
「色々って…まあいいわ、怪我も治ったし私も加勢する!」
「いや、お前はここで待ってろ、俺は今むかついてるんだ。巻き込みたくない」
そう言って俺は金子さんとふゆちゃんを結界でおおう。これで攻撃は受けないだろう。
「!?なにこれ、出れない!」
「そこにいればひとまず安心だ。俺はあいつらをぶっ倒してくるからそこで待っててくれ」
「でもあなた一人じゃ…」
「さっきの見てなかったのか?それに大丈夫だ。今の俺はふゆちゃんを守れるくらいには強い」
「…やっぱりまーくんなの?」
「その話も後でな。おいお前ら!8人もいるのにその程度かよ?」
「うるせえ!舐めやがって!」
「バインド」
俺は拘束魔法を使ってやつらを全員拘束する。
「なんだこれは!?くそっ、動けねえ!」
「お前らは俺を怒らせた。その報いは受けて貰うぞ。」
俺は火魔法と風魔法を同時に発動する。
《複合魔法》:【断罪】
これは俺がつくったオリジナル魔法だ。おそらく今の俺が出せる最高火力の魔法だろう。
炎の竜巻がやつらを包み込み、辺り一帯を跡形もなくなく消滅させる。
「……試合…終了……です。優勝は……1組に決定しました!」
会場が一瞬静まった後、割れんばかりの歓声が起こる。
「「「「「「ワァァァァァァ!!!」」」」」」
「ふう、やっと終わったな」
俺は面倒事に巻き込まれたくないので、【縮地】をフルにつかって会場から逃げた。




