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手合わせ

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「どうだい、ゆっくり眠れたか?」


「えぇ、ありがとうございます」


「礼はいらねーよ。それより朝食前に手合わせできるか?」


「良いですよ。本気でやっても?」


「俺も死にたくないんでね、手加減してくれると助かるんだがな」


「わかりました。ではお願いします」

練武場にて軽く手合わせを始めた。


「ダァッシャー、ちくしょう!まるで隙がねーぞ、どうやったらそんなこと出来るんだよっ!」


「マッシュは片腕だったが貴方よりも強かったですよ・・・って聞いたことがあるようなないような・・・」

言った瞬間マズイと思って訂正したが時すでに時間切れだった。


「あ、あんた・・なぜ初代国王の名前を知っているんだよ・・・」


「あ、あれだよ、モッチョ氏の諜報部が教えてくれたかなぁ~・・・みたいな」


「そうだったのか、俺はてっきり現国王のスパイかと思っちまったぜ」

マジか!こんな言い訳で切り抜けられるとは、モッチョ氏のネームバリュー偉大過ぎだろ。


「そろそろ終わりにしませんか?」


「そうだな、あんたから見て俺の欠点を教えてほしんだが」


「正直に言っても?」


「あぁ頼む」


「まず大剣の黒騎士も良いと思うけど、あなたの場合、どちらかと言えば鎌を使った方が良いと思いますよ」


「そうか、代々大剣を使う家系だったからな。理由を聞いても?」


「大剣を使うと、盾代わりに使うクセありませんか?」


「言われてみればそうだな・・・」


「大剣は盾ではなく武器なんですよ、タンクにしては高威力のね。盾にして避けられるって安心していませんか?」


「そのとおりだ・・・」


「逆に鎌だったらどうしています?」


「鎌だと最小限の防御しか出来ないから・・・そうか!」

そう、ミリアの挑発に乗って大技をまともに受けたのが失敗なのだ。大技を出させず攻撃を続けていればと思ったが、ミリアは手を抜いていたからなぁ・・・どちらにせよ負けていたな。


「分かったようですね。相手に強攻撃を出させないように攻撃しまくるんですよ。弱攻撃は防具に任せればいい。あなたは見るからにSTR、VITが高そうですのでスタミナはあるでしょう?」


「やはり鎌にした方が良いか?」


「欠点が治せるのならどちらでも。でも染みついたスタイルを変えるのは相当苦労しますよ」


「そうか・・・だが大剣を捨てるわけにはいかないんだ・・・」


「良いですよ。何事も自分との戦いですからね。モッチョ氏に頼んで武具を用意してくれるように頼んでおきますよ」


「そうか!助かる」


「匿ってもらっているのですからそれくらいはしませんとね」


「そろそろ良いかしら?マーベア良かったわね弱点教えてもらって。次からは技をまともに受けちゃだめよ。まぁそれでも私の方が強いのは変わりませんけど」


「ミリア!いまに見てろよ」


「はいはい、そのセリフ小さい頃からずっと言い続けているわね。本当に変わらないわ」


「それを言われるときついだろが!少しはお淑やかになったと思ったら、何しに来たんだよ」


「そうよ、それよ、朝食の準備が終わっていますの。マーベアは放っておいて、レッドさん行きましょう」


「お、もうそんな時間?迎えに来てくれてありがとう。行こか」


「って、あんたもかい!此処のリーダー俺だぜ、それはひどくない?」


「レッドさんの足元に及ばないのに?」


「それを言うなっての!」


「冗談よ。マーベアも一緒に食べましょう。私たちの旅団は楽しく食事するがモットーだから、あなたも余計なことは考えずに楽しくね?」


「そうだな、そうしたいのは山々なんだが、今朝嫌な情報が入ったんだ。食事の後に話すよ」

不吉な予感がする・・・


のんびり書いていきます。

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