兄妹そっくりよぉ
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モッチョ氏所有の宿屋に到着し、宴会ホールへ向かった。
「モッチョ氏、防音大丈夫?」
「もちろんです。初級VIPルームと同じで完全防音となっております」
それなら安心。
みんなが集まってきた。今回スカウトしたマルコも居る。みんなそれぞれラフな格好で来ていたが、ミリアの集団だけが浮いていた。
「ミリアさん?なぜドレス?」
「普通パーティーはドレスなんじゃないの?」
「いや、似合っているから良いですけど、それ疲れるでしょ?」
「あなたに似合っているなんて言われると嬉しいじゃない・・・」
モジモジしている。
面倒なので放っておこう。
「パーティーと言えばダンス、ダンスにはドレスでしょ。あなたとダンスするためにとびっきりのドレスを用意したのよ?」
「フェミリア様、すでにファング様はあちらへ行ってしまいましたが」
ミリアの腹心シャルロッタが答える。
「へ?」
周りを確かめる
「そんな事分かっているわよ。ふんっ。こうなったら食べるわよ!」
「ですが、ドレスではあまり入らないと・・・」
「根性よ、根性!」
「フェミリア様は話さなければ、ものすごく見た目は良いんですけどね・・・」
「あぁ?何か言った?」
「いえ、何も」
一方
「あ、あのクラリスさん!」
「「「あぁ?なんのようだクソガキがぁ」」」
「ロドル、ヨーケル、ヴィト、そんな言い方は良くないですよ。怖がっているじゃないですか。あなたは・・・たしかマルコさんでしたね?」
「はい、2回戦で負けてしまいましたが、モッチョさんとファングさんに声をかけていただきサポートしてもらうことになりました」
「あら、それは良かったですね。これからは仲間ということですね」
「そんな仲間だなんて・・・僕はクラリスさんに憧れて冒険者になっただけで・・・」
「「「嬢に憧れるなんて、お前見込みあるぞ!今後も励めよ。俺たちと一緒にパーティー組める位に強くなれ!」」」
「はい!僕もロドルさん、ヨーケルさん、ヴィトさんの様にクラリスさんを守れるように強くなります!」
「マルコさん、ありがとう。でもそれではあなたの事は誰が守るのかしら?」
「僕はクラリスさんの為なら、どうなっても良いんです」
「それはダメ!気持ちは嬉しいけど、それでは成長できないわ。私と一緒に冒険したいのなら命を大事にしなさい。そして仲間を守り守られ成長しなさい。冒険は死と隣り合わせなのだから。こんな私も偉そうなことは言えないのだけれどね」
「「「お前は見込みがあるから教えるけど、俺たちは一度全滅しそうになったことがあるんだぜ」」」
「そんな・・・フリーダムにそんな過去が?」
「そうよ、冒険が怖くなった?」
「いえ・・・怖くないと言えば嘘になりますけど、それよりもクラリスさんの隣に皆さんと一緒に並びたいというか立ちたいという気持ちの方が強いです」
「そう、その思いを貫いてね。マルコさんが私たちと肩を並べる日を楽しみにしているわ」
「はい!」
一方
「ミンクちゃん、俺頑張ったっす」
「うん、頑張ったね。私もウッドさんに追い付こうと頑張ったよ?」
「兄貴から色々聞いたっす。ミンクちゃんも頑張ったっすね。でも冒険についていくのは心配っすよ。俺も危険な目にあっているから・・・・」
「そうね怖いこともあったわ。でも私だけ安全な場所にいるのはウッドさんに対して申し訳ないというか、同じ高さで世界を見たいの」
「兄貴と一緒に旅をして、その気持ちも分かるようになったっす。俺も成長したっす。だからやめろって言わないっす」
「うん、ありがとう」
「・・・・私の兄ながら情けない。2人してモジモジモジモジ子供か!」
「ならリズっちもマスターを強引にねぇ?」
「わ、私は、そんな、強引だなんて・・・」
「はぁ・・・兄妹揃ってそっくりよぉ」
「もう、ティアちゃん!似てないわよ!」
みんなそれぞれ楽しんでいるみたいだ。
そろそろ俺も着替えてくるか。本日最後の仕上げと行きましょうかね。
「ファング殿、どちらへ?」
「ん、これだと飲み食い出来ないからレッドに戻って仕上げにかかるとするよ」
「左様ですか。お気をつけて」
「あぁ、また後でね」
俺はみんなに挨拶を済ませ退出した。
のんびり書いていきます。




