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午後の部

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「皆さん、お待たせいたしました。それでは、午後の部を始めます。お腹がいっぱいで眠くなっていませんかー?」


「あれ、返事がないですね。皆さん大丈夫ですかー!」

オォォォォ!


「大丈夫のようですね。午前の部勝者同士の戦いが始まります。さらに白熱した戦いが行われる予感がします。皆さんお手元に飲み物の用意は大丈夫ですか!まだの方はお近くのモッチョ商会ビール売り子まで一声おかけくださいね」


「では午後のトップバッターは第一試合勝者マルコと第二試合勝者コップです。皆様盛大な拍手でお出迎え下さい!」

ライラさん盛り上げますね。ちゃっかりビールの宣伝もするあたりモッチョ商会の社員らしいな。

2人が入場してきた。

マルコは剣士だったよな。コップって居たっけ?プロフを見ると忍者のようだ。マルコは印象に残っていたから覚えていたけど、コップってどんな戦いしていたっけ・・・・午前の部第1試合はきちんと見ていたのだが、第2試合から格下すぎて寝ていたなんて言えない・・・

まぁ勝負は2回戦からだよね、と自分を肯定させた。


「では2回戦、第一試合開始!」

さてさて、どんな戦いをするのか集中して見ることにした。


「ふむふむ、モッチョ氏」


「はい何でしょう」


「コップのプロフってきちんと調べた?」


「はい、商会の方で調べておりますので大丈夫かと」


「そっか、コイツ黒だわ。」


「なんと・・・」


「明らかに実力隠しているよ。既定のLv15以下ではなくLv60はあるよ。ガイさんやギブソンさんでは見抜けないわ」


「左様ですか。試合を中止致しますか?」


「いや、泳がせよう。多分優勝するんじゃないかな」


「何か策でも?」


「ないよ?なんで?俺達の目的は新人発掘だからね。優勝賞金なんかくれてやれば良いのさ」


「でしたね。失念しておりました」


「でも、俺達に危害を加えたら容赦はしない」

とは言ったものの相手の組織力など不明な点があるので迂闊には動けないな。


そして案の定コップが優勝した。


「では優勝したコップさんに優勝賞金3000万Gが送られます。皆様盛大な拍手をお願いします」

観客が盛大な拍手でコップを祝っていた。


「では、次回開催日未定ですが今後も大会を行うことが決定しています。次回、我こそはと思う新人さんは奮ってご参加下さい。以上を持ちまして大会を終了いたします」

優勝したコップには一瞥もくれず俺とモッチョ氏は会場を後にする。当のコップは何かあるものと思っていたようで困惑の表情だったが無視した。触らぬ神に祟りなしだ。


控室に戻り周りを見渡し

「みんなご苦労様。今回の大会で沢山の有望な仲間を得ることになりそうだ。これもモッチョ氏達のおかげだ。改めてお礼を言わせてくれ。ありがとう」


「いえいえ、私どもはレッドさんの夢を実現させるため、同じ世界を見たいがために動いているだけで礼などいりませんよ」


「そう?」


「そうです」


「じゃ、お疲れ様会やろうか?」


「そう言うと思い会場は押さえてあります」


「さすがモッチョ氏、じゃ行こうか」


「はい、参りましょう」

立ち上り準備をしていると


「あなた、私の事を忘れていますよね。いや・・ワザと避けていませんこと」

その通りですよ?このままスルーしようと思っていましたとは言えないので


「あ、王女様、まだいらしていたのですね。今日はお疲れでしょうからお帰りになられては?」


「私は疲れていませんし、まだ答えを聞いていません。聞くまでついて行きますから」

強情な・・・・


「それに、王女様って呼ばないで。私にはフェミリアという名前があるのだからフェミリアと呼んで下さい」

はぁ・・・


「なんなら・・・私の事ミリアって呼ばせても良いんだからね・・・」


「はいはい、じゃぁミリア、ゴーホーム。追って沙汰を伝える」


「それじゃ犯罪者じゃないの!それに私は王女だけど第7王妃の娘だから国とはほぼ関係ないわ。家に帰らなくてもノープロブレムよ。クラリス!あなたからも何とか言ってよ!」


「ミリアの強情も変わりませんわね」

「あなたの泣き虫も変わらないじゃない」


「レッドさん、どうかお願いします。ミリアを仲間にしていただけませんか?少し扱いづらいですが、きっとレッドさんに迷惑をかけることは無い、と言い切れませんが・・・」

どうやらクラリスが折れたようだが、それ援護してないよ。


「ちょっとクラリス!あなたそれじゃ私がわがまま王女みたいじゃない!」

「あれ、私本当のことを言ってしまいましたわ。レッドさん、彼女は見た目だけは良いです!」

「それって顔だけみたいじゃない!私、料理は出来ないけど、強さは・・・」

「レッドさんに負けちゃってるから、結果見た目だけでしょ?」

「あなただって料理できないじゃない!」

「でも私はレッドさんの仲間よ?」

「ク、ク、クラリス!私と勝負しなさい!」

「以前の私と思わないでよ」

「泣き虫クラリスのくせに」

あーめんどくさくなってきた。

どうしたもんかと周りを見ても、みんなティアと遊んで知らんぷりだし・・・

ウッドはミンクちゃんに付きっきりだよ・・

モッチョ氏ヘルプ!


「レッドさん直属のチームでよろしいのではないでしょうか?今後仲間が増えてサポート案件が増えると思います。そのための別動隊ということでどうでしょう」

さすがモッチョ氏。


「ミリア!お前のチーム何人いるんだ?」


「え、あ、私の白百合騎士団は総勢50名です。コアメンバーはメイン8人、補欠要員8名の16名です」

白百合って・・・

「Lvは?」


「16名60台です」

クラリスと同じか・・・


(ボレアレス!ウォーホース用意できるか?)

(主のおかげで増えてきたので問題ない)

(分かった、あとで頼むよ)

(承知)


「改めて聞くが全員信用できるのか?」


「すべて私が孤児院から引き取った娘たちだから信用していいわ」

モッチョ氏が頷く


「わかったよ。お前たちもお疲れ様会に招待する。それでいいか?」


「それは、仲間に入れてくれるってこと?」


「まぁ、そうなるな・・・」


「最初からそう言えばいいのよ。まったくもうっ」


クラリスも喜んでいるし、これで良いかな。


―――――――――――――――――――――

メモ

表部隊

クラリス4、ケイ4

裏部隊

レッド8、ミリア16


のんびり書いていきます。

読んでいただいている方に感謝です。

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