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意外と食べるのね

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今日は午後からミーティングなので、それまでの間にみんなで昼食をとりに外へ出た。

「何食べよっか?」


「難しい質問っすね・・・俺はジャンクな物が良いっす」


「いやよ、太るじゃない」


「サーラは太らないだろ?」


「なんで?」


「あれだけ寝ている間に動けば消費されるだろ?」

そう、サーラは寝相が悪いのだ


「レッドのバカァ、もう知らない」

真っ赤だ、それも可愛い。


「ゴメンゴメン。あれは孤児院での話だから、今は違うもんな?」


「そ、そうよ。今はきちっと寝ていますからね」


「あのー痴話げんかはその辺で良いですか?あたしお腹すいてフラフラなんですけど」


「あれ、お前居たの?」

ティアだ。


「いましたー、ずっといましたー」


「妖精って食べなくても大丈夫だろ?あれだったら、あそこの噴水の水でも飲めばいんじゃね?」


「バカァー、あたしのこの素晴らしいボディが見えないの?維持するために動いているんで、お腹すくんですぅー」

するとティアの鼻が何かを嗅ぎつけたようで


「あっちから良い匂いがする。行きましょ!」

お前が決めるんかい!

みんなが笑顔で見守っているので、まぁいいか。


「わかったよ、行ってみようぜ」


「あたしの鼻は確かよ。フン」

鼻を広げて偉そうに言う。

しょうがないけどついて行くことにしたがサーラが付いてこないので見ると


「私とレッドが痴話喧嘩って、私たちは外から見るとそういう関係に見えるのね。うふふふふ。そうよ私とレッドはそうなのよ、うふふふ」

サーラさん怖いから!


「サーラ!いくぞ」

大きな声で呼んだ。


「あれ、私何を?」

気付いていないって怖いを通り越してるよ・・・


ティアの鼻を頼りに進むと、鉄板焼きの店があった。

「ここよ、あたしの鼻はここだと告げているわ」

告げなくても途中からソースの匂いで分かったわ!


早速店に入ると、中にはクラリス達が居た。この広い王都でこうもピンポイントで会うか?それともティアが居たから?・・・考えすぎか。

幸いにもあちらには気づかれていないようなのでこっそり入店した。


「あれ、あの子達。あんたにボコボコにされていた冒険者よね?」

ティア静かに、黙ってくれ・・・


「何すか、ボコボコって?」


「私も知りたいですわ」

「私も」

「私もにゃ」

「私も」

・・・

・・・

ほら、始まったよ。


「わかった、説明するから静かにしてくれるか?」

どうやら、まだクラリス達には気付かれていないようだ。


「簡単に言うと、リティス達みたいな無茶をしていた冒険者を教育してたんだよ」


「うっは。そりゃ大変だったっすね」

お前が言うか・・・


「私もあの時は若かったですわ」

あれから1年経ってねーし。

それにダークエルフの25歳って人族で言ったら俺達より下だろ。今でも若いわ。


「もういいだろ?注文しようぜ」

とりあえず焼きそばを8人前頼むことにした。


「ちょっと、何か忘れていませんか?」

ん?

「あたしの分よ」


「お前小さいから俺の分少しやるよ」


「はぁ?足らないと思いますよ。ってゆうか絶対足りませんから」

仕方ないので9人分注文した。

まぁ残したら簀巻きの刑だな・・・・と思ったら、自分の体よりも大きな焼きそばを難なく完食しやがった!!!しかも追加のお好み焼きも完食したよ。


「お前の体どうなってるのか調べたいな」


「エッチィ、いくらマスターでもそれはダメだから」


「レッ君、代わりに私の体を・・・」

「私の体も・・・」

・・・・

・・・

始まった・・・


「そう言う意味じゃなくてですね、その体によくあれだけ食べ物が入るなって感心してたの」


「なんだ、そういう事なら、素直にあたしを誉めればいいのよ!エッヘン」

キサマァ・・・・


「マ、マスター、ウソウソウソー ちょっと調子に乗りました」

大騒ぎだ。ティアは周りに見えていないから不思議に映るだろうな・・・


「あのう、レッドさんですか?」

やっぱり気付かれますよね


「おう、久しぶりだな」


「と言ってもあれから2日しか経っていませんよ」


「あ、そう?それよりも調子はどう?」


「レッドさんのおかげで前に進むことが出来ました。有難うございます」

ロドル、ヨーケル、ヴィトが後ろから

「「「親分あざーっす」」」


「親分って歳じゃないんだけどな。みんな元気そうで何よりだよ。俺の仲間を紹介するよ」

お互いに自己紹介をした。

色々と話したいことがあったようだが午後のミーティングに間に合わなくなりそうなので早々に店を出る。


クラリスは生まれ変わっていた。あの目の輝き・・・

「クラリス!」


「は、はいっ」


「生まれ変わったみたいで、ホントいい目をするようになったな!」


「えっ!・・・レッドさん・・あなたは」


「またどこかで会う時があるかもしれない!それまで頑張れよ」

サムズアップして俺達は宿へ戻った。


俺達が見えなくなるまでお辞儀をしていた。


「「「「いつかきっとレッドさんのお役に立ちます」」」」


のんびり書いていきます。

読んでいただいている方に感謝です。


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