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温泉旅行その1

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恐る恐る部屋のドアを開ける・・・

「「「おかえりなさい」」」

怒ってはいないようだ。多分だが、先に帰ったウッドとフレサンジュさんによるものだろう。感謝だな。


「みんな、悪かったな。結構時間かかっちゃってさ」


「レッ君いいの。だって新婚(小さく)旅行に連れて行ってくれるのでしょ?」

ん?何か小さな声で聞き取りにくいのですが・・・


「みんなに迷惑かけたし温泉旅行に行ってパァーっとやろうかと」


「「「「ヤッター」」」」

何か・・・ギラギラしたものを感じるのは気のせいだろうか・・・


「これから行こうと思うけど準備は良いかな?」


「レッドさん、私はいつでも準備オッケーですわ」

リティスさん!色目使って言うと、違う意味に聞こえますから!

「私もよ」

「私もにゃ」

「私も・・」

「私もです」

「私も」

ほら、ダチョ〇倶楽部始まったよ。オチは何処なのよ。


「兄貴、馬車が来たっすよ」

ナイス、ウッド。

俺はさっさと馬車に乗り込んだ。


「ウッドちゃん、ちょっといいかしら?」


「リティ姉、なんすか?」


「まさかとは思いますが、くじ引きでイカサマなんてしていませんわよね?」


「何を言うっすか、お、俺がそんなことするわけ、な、ないっすよ」

(兄貴、リティ姉にくじ引きのイカサマバレてるかもしれないっす)

(あれ、やっぱり前回イカサマしてたのか?)

(どうしたら・・・)

(グッドラック(‘ω’)ノ)

(アニキィーーーー)


「ウッドちゃん、こっちを見なさい。お姉さんに本当の事を言うのよ。怖がらなくていいから」


「何の事か分からないっす・・・」


「そう、いつからそういう口を利くようになったのかしらぁ」


「・・・・・」


「分かったわ。ウッドちゃんがレッドさんと違う馬車に乗るのなら、これ以上追及しないであげるけど、どうする?」


「違う馬車に乗るっす」


「そう、分かってくれたならいいわ。ウッドちゃんは賢いわね」

ウッドが違う馬車に項垂れて乗り込んでいった。すまんウッドよ!

俺の馬車にはサーラ、リティス、シズクが乗った。帰りはルル、月花、リーズだろうな。


馬車で半日ほど行くと温泉街に着いた。首都がある山の裾野だった。

馬車を降りると温泉独特の硫黄の匂いがした。


「何か臭いっすね・・・」

ウッドはなぜか機嫌が悪いようだったがスルーしよう。


「この匂いが良いんじゃないか。嫌な事や疲れを温泉に入って、綺麗さっぱり流そうぜ!」


「まぁ・・いいっすけど。リティ姉は策士なんで気を付けるっす」

なんだかんだ言ってウッドは優しい。そんなウッドに小声で新しい製作工具を作ってあげる約束をした。


「ウッドちゃん。レッドさんと何を嬉しそうに話しているのかしらぁ」


「リ、リティ姉、何でもないっすよ。温泉で飲むお酒がおいしいって、ねぇ兄貴?」

俺に振るのか!


「お、おう、温泉で飲む温泉酒は旨いぞ!温泉に浸かって景色を眺めながらの酒はいいぞ!ただ酔いが回りやすくなるけどな。飲みすぎには注意しろよ」


「あら、それは大変ですわね。では、レッドさんのお背中を流した後に、私がお酌をしますので飲みすぎても大丈夫ですわ」


「レッ君、私も付いているから、飲みすぎても大丈夫だよ」


「シズクさんが行くのならば私も救護隊として・・」


「なら、私もにゃ」


「じゃぁあたしも」


「わたしも・・」

始まったよ・・・


「えぇまぁ・・・」


「えー、ゲフンゲフン。皆さん聞いてますか?」

おっと、フレサンジュさんが何か言ってるぞ


「ここで話す前にチャックインを済ましてください」

周りを見ると他の観光客からも注目されていた。さっさとチェックインするとしよう。


チェックインを済ませ、部屋に行くと案の定ロイヤルでした。温泉街にロイヤルってあるんだねと感心してしまった。和のロイヤルなので畳部屋で内風呂が3つあったが温泉に来たら大浴場でしょう。酒は内風呂でウッドとは大浴場でと使い分けよう。


「相変わらず、モッチョさんはすごいっすね」


「だな・・・どんだけ金持ちだよ」


「兄貴とどっちが持ってるんすかね?」

難しい質問だな。中央にプレイヤーだった頃の拠点があれば、間違いなく俺だが・・・


「モッチョ氏じゃん?勝ち負けで言ったら負けだけど、モッチョ氏という身近な目標が出来てモチベアップ出来たし、この先勝つ予定だから」

最終的に勝てばいいんだ。


「そっすね、俺も頑張るっす」

俺とウッドは大浴場へ向かった。


一方女子組は・・・

「行きましたね。では私が立案した第一号作戦の詳細を」


「リティスさん。あのレッドをその気にさせる方法なんてあるのかしら」


「サーラさん。あなたの情報を分析するとレッドさんは何らかの目標があって理性を無理やりねじ込んでいる節があります」


「言われてみれば、そうかもしれません」


「月花もそう思うのであれば的を得ているのかもしれませんわ」


「そうかもしれないにゃ・・」


「ルルさんもそう思うのですね」


「レッ君はいつも我慢しているかもしれない」

シズクも同意した。


「私が事前にフロントへ深夜大浴場を貸し切りにしてくれるように根回ししたので、皆さんは何とかレッドさんが一人で大浴場に行くように手を尽くしてください」


「そのあとはどうするの?」


「サーラさん、良い質問です。レッドさんが一人で大浴場に入ったら、貸し切りの札を下げて、皆で一緒に入るのです」


「ただ、入るだけ?」


「もちろんですわ。ただしマッパで入るのですわ」


「!!!」

リティス以外全員真っ赤になった。


「出来ないのであれば、私一人で行きますが、宜しくて?」


「レッドになら見られても良いし、それにもう見られたし・・・」

「レッ君になら全部見せても平気」

「私もにゃ」

「私もです」

「私も・・」


「腹は決まったようですわね。では、大浴場に行ってもらうための作戦を・・・・」

レッド達が大浴場で寛いでいる間に作戦は練られていった。


のんびりと書いていきます。

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