ミーティング
48
船に戻ると荷下ろしが終わって、俺達待ちの状態だった。
「ごめん、モッチョ氏」
「いえいえ、お気になさらずに。リックも一緒だったのでしょうし」
「あぁ、美味しいお店を紹介してくれたよ」
「そうですか、そのお店も買収しちゃいましょうか?」
コワッ!モッチョ氏コワ
「いや、そういうの大丈夫だから・・・。それと何か娯楽ってないの?」
「どのような?」
「ギャンブルとか歌酒場とか・・ね?」
「この街であるとしたら、吟遊詩人が集う酒場がありますね。歌姫なんかもいるらしいですよ」
小声で場所を聞いたが、女子組が聞き耳を立てていたのでみんなで行くことにした。
「では宿屋まで参りましょう」
馬車に乗り込み宿屋へ向かう。
もうね、感覚がマヒしたのかロイヤルスイートが普通に感じてきた。
全国の街にホテル持ってるってどんだけ金持ちだよ。
一息ついてから、モッチョ氏とラウンジでミーティングをすることになった。
モッチョ氏とライラさん、俺達と合わせて10名がラウンジに集まった。
他に客は居なかったので貸し切りだったのだが、今思えば部外者が来ないようにしていたのだろう。
「ではガイア王都までの予定を相談しましょう。ライラさん」
呼ばれてライラさんが前に出る。
「ではまずこのツィガの近くに<遺跡>があります。こちらは推奨Lv32で、ゴーレムが主力と思われます。次に<廃坑>、推奨Lv35になります。次に<鉱山>推奨Lv38です。最後に<砂丘>で推奨Lv42になります。先ほども少し触れましたが、すべての主力がゴーレム系です。」
「ゴーレムかぁ固そうだな。その問題は置いといて、情報だとガイアではLv44まで行けそうだな」
「はい、他には45、48のダンジョンもありますが必要であれば情報を集めます。次に王都までに立ち寄る町ですが、ツィガから北北東にリュドがあります。馬車で1~1.5週間も行けば到着します。次にリュドの北北東へ行くとマルガの街があります。こちらも1~1.5週間も行けば到着します。次にマルガから西へ5日ほど行けば王都です」
「王都までの通り道にあるダンジョンはどれ?」
「<鉱山>までの3つです」
「じゃぁ・・まずは、この街でLv34になるまで滞在する。その後リュドへ拠点を移そう。直近のスケジュールはこの程度でいいかな?」
「もちろんです」
「これからモッチョ氏の教えてくれた酒場に行ってみるよ。あ、あと45と48のダンジョンも調べておいてくれる?」
「承知しました」
外に出るといい時間だった。ちょうど夕方、飲むにはもってこいだ。
モッチョ氏に地図を描いてもらったのだが、街が白一色なので目印となるものが無く、みんなで迷子状態。
途方に暮れていると歌声が聞こえてきた。
「兄貴、あっちの方からっす」
そちらへ向かうと、大きな酒場があった。店に入ると中は広くステージまであった。店内と同じ規模のオープンテラスもあり海に面していて、シャレオツである。
ステージでは前座であろう、誰も聞いてないが一生懸命謳っている詩人がいた。
俺は心の中で応援しつつ、食べ物を選ぶのに集中した。
港町だから魚介類を頼むっしょ!と思いメニューを見るとスペイン料理が多くみられた。
全員食べたことが無いので注文は俺に委ねられることになった。
「パエリア8人分、生ハム5人前、エビのアヒージョ5人前、チョリソー5人前、野菜煮込み8人前、ガスパッチョ8人前で、あとビール8人分かな」
「かしこまりました」
「のこすなよ?」
昼食を食べていなかったので大丈夫だと思うが一応聞いておく。
「逆にお財布忘れてないっすよね?」
!!!
一瞬焦った・・が、キャッシュボックスにたんまりとあるのを確認したので大丈夫。
ウッドに1本とられたようだ。
ウッドのくせにやるな・・・
ビールと料理が届いてからは、怒涛の追加オーダーの嵐で、どんだけ食べんのよ状態。
みんなの楽しそうにしている姿を見ているだけでも来た甲斐があるというものだ。
何やら周りが騒がしくなってきたと思ったらステージに歌姫が登場したようだ。
エルフのお姉さんだった。歌の準備が終わると店内が静まり返る。
俺達も食事の手を止めて聞くことにした。
~龍の歌~
綺麗な透き通る声で歌う。
神龍に関する歌だった。
でも神龍は中央大陸での話だよな・・・外郭大陸では神龍の情報すらないはずだ。
モッチョ氏に頼むとしよう。困ったときのモッチョ様だな。
そうと決まれば、食べまくることにし、大満足で帰路についた。
それにしても神龍の件が気になる・・・・
以前、モッチョ氏に招待された初級クラブでエルフのお姉さんも気になることを言っていたし、カギは長寿のエルフさんか?モッチョ氏に頼めば何とかなるっしょ。
のんびり書いていきます。




