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転職

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今日は上級職に転職の日ですね。

ということで、みんなで冒険者ギルドへ向かった。


「どんな感じなのかな、レッドは知ってるの?」


「サーラさん、レッドさんも知らないことがあると思いますよ」


「リティ姉!兄貴は何でも知ってるっすよ、ねぇ?」


「えぇまぁ・・・」

前と同じならば、英霊の石碑に触れるだけだったような・・、更に上級の場合は石碑の質問に正解すればよかったような・・・


「まぁ、たぶん一瞬で終わると思うよ。みんな条件満たしているはずだから」


「私はレッ君を信じる」

シズクいつもありがとう!


「みんな心配しすぎにゃ」

「そうです!泥船に乗ったつもりで行きましょう」

月花さん・・それ沈むから・・


カウンターで転職の間、使用許可証を提出して、俺たちは呼び出しがあるのを待った。

ギルドの仕事を最近ほとんど受けず他の冒険者に会うのはダンジョン野営場所くらいだったので、首都ギルドの冒険者の人数の多さに驚いた。


「冒険者ってこんなに居たんだな」

カウンターで仕事を受注する冒険者の列が途絶えることが無かった。


「レッドさん、これが普通ですよ?」


「え、そうなの?」


「私と兄は、ここで冒険者登録をしましたから、これが普通かと」

ウッドを見ると頷いていた。


「そっか、ここはリーズとウッドの故郷でもあるんだよな。次の国へ行く前に、お前たちの両親のところに寄っていこうぜ。月花とリティスの両親もこの国か?」


「私はメルム、月花はバンドー出身ですわ」


「そうか、今回はリーズとウッドの両親に会いに行こう」


「いいんすか?」


「もちろん」

リーズも喜んでいる。

行くのが楽しみだなと考えていたら、呼び出しがあった。


「では、こちらへどうぞ」

ギルドのカウンター脇の部屋に案内され入ると10畳くらいの石畳みの部屋で何もなかった。

入口の扉が閉まると、向かいの壁に文様が浮かび壁と共に消えていき通路が現れた。

そして通路をしばらく進み地下への階段を下った。

階段を下った先には半径10Mの円形上の空間があり中心に墓石のようなものがあった。

良かった、見たとこあるやつだ。あれに触るだけで良いはず。


「どなたから始めますか?」

俺がみんなを見渡すと・・・俺らしい。


「俺からで」


「ではこちらへ」

案内され石碑の前に立つ。


「どうぞ」

あれ?説明無いの?


「触ればいいんですよね?」

みんなに聞こえないように小声で聞いた。


「えーっと、皆さんは30での転職なのでそれで大丈夫です」

ホット一安心。


「では、いきます」

俺は石碑に触れた。プレイヤーだった頃は感触が分からなかったが、今は分かる。

石なのだが触ると固いゼリーの様な感じでぴっとりと張り付く感じだった。すると触った部分が暖かくなってくる。決して嫌な感じではなかった。


(汝、選ぶがいい)

やっぱりね、俺の上級職には分岐があるからな。

(ナイト)

念じた。

終わったらしい。

新たなスキルを手に入れた。防御系のスキルだ。


みんなのところに戻り、ルルには弓、リーズには魔法を選んでくれと頼んだ。


そしてみんなの転職が無事に終わった。

最初は不安がっていたが、今ではみんな笑顔だ。


レッド:剣士⇒ナイト

サーラ:モンク⇒ハイモンク

ルル:弓使い⇒狩人

シズク:巫女⇒神託

リティス:戦士⇒バイキング

ウッド:シーフ⇒ハイシーフ

リーズ:呪術士⇒魔道士

月花:僧侶⇒治療師


スキルも新たに覚え大幅に戦力アップしているが、魔物のLvも上がるので油断は出来ない。格下に関しては今まで以上に楽に倒せるようになっているはず。


これからのLv上げでヒーラーが重要な魔法を覚えてくれる。

そう、蘇生魔法だ。

覚えたからと言って、犠牲者を出していいってわけじゃないし、万が一の保険という感じだね。

急がなくても大丈夫。俺たちは確実に最強に向かっているのだから。

何故か自分に言い聞かせるようにしているようだった。

ギブソンさんの強さを見た時からだろうか・・・焦りなのか?

俺は最強になるのだと言い聞かせるように焦りを抑え込んだ。


のんびりと書いていきます。

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