良い奴らだな
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「ロードの足跡確認、これから探索を開始します」
「おぉこれがレッドさんの内部なのね」
「メーティスさん、ここでは私が主導権を貰います」
「分かったわよ。で、どうするつもり?」
「まず、全周囲にみんなの想い力を集めた魔力ソナーを撃ち、反応のある方へ行き、指向性ソナーで詳細な場所を特定します」
「うん、それが正解ね。レッドさんの魔力が入り混じった想いの力じゃないと反応すら出ないから」
「はい、私達では虚無空間に入った時点で消滅してしまうから、限りなく近づいて呼びかけるしかありませんが・・・」
「そうね、あとはレッドさん次第。それよりもここは宇宙というところ?綺麗ね、だけど何で内部に宇宙があるの?それともレッドさんの作った精神世界?」
「それは私にも現状解析不可能です。ですが以前船で航行したときと星の位置が同じなので今は宇宙という事にしましょう。宇宙を旅した際、ロードはこの宇宙を隈なく見て回りたいとおっしゃっていました」
「素敵ね。でもレッドさんならそんなことしなくても、すべてを見通せるのに何でそんなことするのかしら?」
「この宇宙を航行した時、「時間は無限にあるのだから、みんなで旅を楽しもうぜ」と言っていたので先に答えを知りたくは無いのでしょう」
「そっか、これからみんなと同じ体験を共有する事と、知っている場所を案内する事だったら私も前者を取るわ。レッドさんと一緒なら怖い物無さそうだしね。ワクワクするわね」
「はい、私もワクワクというものを感じたいので早くロードを探しましょう」
そう言ってレディは魔力ソナーを撃つ。団員の余力も考え撃てるのはあと3回だろう。
「レディ、正面右上の方に反応が出たわよ」
メーティスが言うとその方角へ物凄い速度で進んだ。意識体で質量もないので速度に制限がかからないし、ここが本当の宇宙かすらわからない。
一方、団員たちにはソナーの影響が出ていた。
「きっつい、かなり持っていかれたわね・・・」
ミリアの額には脂汗が滲んでいた。
「レッド、フリーダム、ウィンド隊ならあと4回は行けそうだけど、スカウト組ではあと3回が限度ね。それ以上やると暫く戦列を離れることになるわ。それはレディも分かっているはずだから頑張りましょう」
サーラが冷静に判断をする。魔力が少しでも残っていれば休息することで回復していくが枯渇状態になった場合は、短時間ではあるが意識を失い体が休眠状態になる。その後、休息を取っても魔力は回復しないのだ。シズクや月花の使う特殊回復魔法で回復するか、パワースポットで3日ほど休息しなければ回復しない。
「そうですね。あとは私達の軍師を信じて出来ることをやりましょう」
クラリスが言うと、ロドル、ヨーケル、ヴィトも頷く。クラリス姫ちゃんの三銃士だった彼らも今では成長しフィフスやアストレムルを冒険する者たちの目標とされている。
「分かってるわよ、ちょっと言ってみただけでしょ。それにここで頑張れば序列上がるかもしれないし」
ミリアは脂汗を拭い、自分を鼓舞するために発想の転換を計るも・・・
「それは、ない」
ミリアの言葉に止めを刺すようにシズクがボソリと・・
「な・な・な、何ですってぇ~!」
ミリアが騒ぎ出す。
「フェミリア様、集中して下さい、そうしないと・・・」
シャルロッタがミリアを止めるも遅かったようだ。
「シズク、ミリアは元気が余っているようだから1割増しで吸い上げて」
サーラがとどめの一言。
「了解、ミリア1割増しに調整」
シズクが事務的に調整する。
「だから言ったじゃないですか。フェミリア様が倒れた場合は私共が運びますので安心して下さいね」
「シャルロッタ!よく見ておくのよ。レッドへの愛は伊達じゃないのよ、絶対に倒れたりしないんだからぁ」
ミリア達のやり取りを見て団員たちもきつい状況だったが、みんな笑顔だった。きつい状況だからこそ、ミリアが人柱になり雰囲気を作っていた。
「良い奴らだな」
ベリアルが呟く。
「えぇ、昔の私達と似ているわ」
アンラ・マンユが答える。
「そうじゃのう・・あとは次王、いや赤の王が儂らを受け入れてくれるかどうかじゃな」
「ククク、どうかな」
「我が子を受け入れてくれたのです、赤の王なら私達を導いてくれるでしょう」
3姉弟を見つめながらデッドラインが答えた。
のんびり書いていきます。




