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リミットオフ

18


「ここで、最後・・なのよね」

 扉の前に到着したサーラが自分に確認するようにつぶやき扉に手をかけた。地下1万階の扉の先にはベリアルの別体が待ち受けているはず。この試練を超えれば新天地への道が開けるだろう。


「サーラ!余計な事は考えずにベリアルぶっ飛ばせばいいのよ!」

 慎重になり過ぎているサーラにミリアが檄を飛ばす。


「それもそうね。私らしく行くわ。面倒な事は考えずに突っ走るのみよ。みんな行くわよ!」


「「「「「「応!」」」」」」

 掛け声とともに扉が開かれ、旅団員が突入していった。



「何だか昔を思い出すわね、ナー爺」

 旅団員たちを見てアユが昔の自分たちに重ねる。


「ふっ、そうじゃのう。理論武装の頭でっかちなアースの尻を蹴飛ばしながら行ったもんじゃのう」


「・・・・クックク、そんなこともありましたかねぇ。それを言うなら、何も考えずに突っ込んで火だるまになった人もいましたよね、アユ?」


「あ、あれは作戦よ!」


「ククク、あっつい、あつつつルシ様熱いです~って言ってましたね?」


「そんな細かいことばっかり言っているから彼女が出来ないのよ」


「ククク、そのままそっくり返しますよ」


「何ですって!」


「アユ姉とアース叔父さんは今でも仲良しよね。私はお似合いのカップルだと思うわ」

 メーティスが間に入る。


「「誰がこんな奴と」」

 アユとアースが同時にハモる。


「メーティスの言う通りじゃのう、ほっほっほ」


「やっぱり、ナー爺もそう思うでしょ」

 扉前の通路で和やかな会話が行われている最中に、フロア内ではベリアルと旅団員の熾烈な戦闘が行われていた。



「何なのよあいつは!攻撃が当たってもダメージが全く入らないわ」

 ミリアが叫ぶ。実際に攻撃は当たっていた。しかしベリアルの防御力がそれを上回っていた。


「少し時間を稼ぐから、とっておきをぶち込んで!」


「そのとっておきをぶち込んだのよサーラ!」

 短気なミリアは既に秘奥義を何種類か入れていた。しかしベリアルの防御を上回ることが出来なかったようだ。

 ベリアルの防御力はタンクだけあり生半可な攻撃では掠り傷さえ負わせることが出来なかった。しかも防御力ばかりに注目してしまうが、攻撃力も半端では無かった。全長20mもある巨大な戦斧を軽々と振り下ろすのだ。旅団のタンク10名がかりで、やっと凌ぐことが出来た。これもレッドの装備があっての事だ。通常の装備ではもろとも叩き潰されていただろう。


「リティス!あの武器どうにかならない?」


「タンク部隊全員なら武器破壊が出来るわ、おそらくね・・・」

 サーラの問いにリティスが答える。


「武器に関してはリティスに任せるわ。あとは防御よね・・・・」


「サーラ。ベリアルは特殊な防御を張っている。イージスフィールド」

 シズクが千里眼と天照からの情報をサーラに伝えた。ベリアルの素の防御力に加えイージスフィールドによる更なる防御力。並大抵の攻撃では貫通することは出来ないだろう。


「それってどうすれば解けるの?」


「レッ君の次元斬なら。あと魔法絶対防御付きだから魔法は無理」

 サーラの問いにシズクが答えた。


「私も次元孔を撃てるけど・・・・駄目よねやっぱり。どうすれば・・・」

 旅団の中でもダントツの威力を持つサーラの次元技でも、レッドの次元技には威力、範囲共に遠く及ばなかった。


「サーラさん!ベリアルの特殊フィールドは僕たち姉弟が何とかしますので任せてもらえませんか?」

 アークがサーラに進言する。逡巡していたサーラがシズクを見ると頷くのが見えた。


「分かったわ、あなた達姉弟に託すわ、で、どうするの?」


「僕たちがイージスフィールドを破ると同時にオーバーブーストリミットオフを使用しての攻撃を行って下さい。通常のOBでは防御力を貫通出来ません。それと無効化出来る時間は10秒無いので合図を出したらすぐにお願いします」


「あなた達を信じて良いのよね?」

 サーラがアークに確認する。それもそのはず、現状オーバーブーストリミットオフは諸刃の剣。団員の魔力量が以前とは比べ物にならないのだ。仮に全力で使用すれば間違いなく武器は崩壊もしくは一歩手前まで損傷するだろう。もしベリアルを仕留めそこなえば後がない。


「アークたちを信じるっすよ。彼らは俺達の仲間じゃないっすか」

 ウッドがサーラに言う。


「でも・・・もし・・・」


「でもももしもも無いにゃ、さっさと片付けてレッにゃんを迎えにいくにゃ」

 不安を口にするサーラにルルが答える。


「それもそうよね、全く私らしくなかったわ。で、タイミングはアークに任せるわよ」

 全員がベリアルとの攻防のさなか作戦内容を共有する。


「はい、次の攻撃を凌いだ瞬間行きます」

 そう言って3姉弟が空中で待機する。


「レッド隊、フリーダム隊、ウィンド隊、1,2番隊のタンク前へ、全タンクOB準備!」

 リティスが号令をかけた。


「全アタッカーOB準備!リミッター解除、解除コード・・」


「ちょ、ちょっとそれはレッドさんの許可がないと・・」

 クラリスがサーラに言うも


「良いの、私が責任をとるわ。それに何かあったら迷わず使えとも言われているの」


「クラリス!サーラに任せなさい。さっさとぶっ放して終わりにしましょう」

 ミリアがクラリスを黙らせた。


「解除コード:hope!」

 サーラが解除コードを叫ぶと団員の武具に変化が起きた。吸気口が開き放熱フィンとみられるものが出てきた。周囲の魔力も取り込み、膨大な魔力で武具が破損しないよう放熱するためだろう。


「オーバーブーストverレッド!」(以降OBL)

 サーラも発動のモーションに入る。腕を交差させ両肩にある龍の意匠の口に嵌る宝玉に触れ、両こぶしを丹田の辺りで突き合わせたのち正拳突きの構えをとる。左手に装着している武具が右手の武具と合体しサーラの右胸辺りから右手全体を覆い眩く発光した。

 発動にモーション機能を付けたのは、レッドとカインとレディが開発中に暴発事故を起こしたためだ。もちろん暴発させたのはレッドだったがシャレにならない威力だったので当事者がモーション機能を付けなければならないと言い出し無理やり付けたのだ。今考えると中二病のレッドがモーション機能を付けたかったために、わざと暴発させたのではないかという・・・・


フロア全体が団員たちの武具の光で包まれる。


のんびり書いていきます。

皆様からの誤字報告、感想など大変ありがたいです。



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