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初めて聞いたよ!

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 一先ず全員が集まるのを待つことにした。各地から留守番をさせられていた旅団員が喜び集まってきた。


「全員揃ったか?」


「「「「「「押忍!」」」」」」

 揃ったようなので出発するため神樹にアクセスする。


「一応全員手を繋いでおけよー。えーと、海底神殿都市、ポチっとな」

 辺りの景色が変わっていく。


「ごごが、がびでいじ・・・????」

 FTは成功したが水の中に来てしまったようだ・・・・なぜ?このままでは呼吸が出来ずあの世行きコースまっしぐらだ。旅団員全員と頼りになる仲間も一緒のため最悪全滅ってゆうか全滅でしょ。まず非戦闘員のモッチョ氏とフレサンジュさん、ライラさん、カインが真っ先に逝ってしまう。どうにかしないといけないと思い剣を構え壁をぶち破ろうとする。壁をぶち破っても空洞に出られるとは限らないがやらないよりはマシである。


―ビービービー!センサーに冒険者の反応あり、これより排水開始します。


 どうやら壁を破らなくても大丈夫そうだった。しかし、モッチョ氏達が心配だったのでシズクと月花に治癒を頼んでおく。


(シズク、月花、非戦闘員に治癒をかけてくれ。俺達なら多少は平気だがモッチョ氏達には辛いはずだ)

((了解!))

 排水が始まって3分ほどで水が排水された。排水が終わるとアナウンスが流れた。


―おかえりなさい、冒険者さん。ここは海底神殿都市アトランティス。現在都市内は都市機能防衛のため水で満たされております。排水処理が終わるまで少々お待ちください。


 初めて聞いたよ!そんな機能あったなんて知らないし・・・・。そんな事よりも全員の無事を確認しないといけないので点呼をとる。


「全員無事のようで安心安心。モッチョ氏大丈夫だった?」


「もちろんです。それにしても、この機能は厄介ですね。富裕層が住み始めて水で満たされ皆死んでしまったら大変なことになりますね」

 それもそうだ、富裕層に売りさばいて儲けた後に全員水死しましたってなったら・・・・いやヤヴァイね。


「俺も知らない機能だったからセントラルにあるマザーに聞いてみようか」


「何ですマザーとは?」


「この都市を管理している機械だよ。そいつに聞けば理由がわかると思うから行ってみよう」


「承知しました」

―ピーピーピー、都市の排水が終了しました。メインゲートが開きます。尚、現在都市内の機能が停止しております。順次復旧予定ですのでしばらくお待ちください。


「とりあえずセントラルへ行くからついてきてくれ。寄り道しても良いけど迷子にならないようにな」

 海底神殿都市はかなり広い。東京23区よりも少し小さい位の大きさなのでセントラルに行くのも時間がかかる。セントラルから大通りが4つ東西南北に伸びており、大通りを進めば迷うことは無いが、脇道に入ると方向感覚が無いものは迷うこと必至であった。

 俺は入り口の端末でセントラルへ行くことが出来るが、セントラルで登録していないみんなは使えない。全員に馬を呼び出してもらいセントラルへ向かうことにした。まだ機能が完全に復旧していなく辺りは真っ暗なため馬任せで進んでいく。


「兄貴、あの箱は何すか?」

 機能が復旧し始め、薄らと明るくなると、ウッドが通りに置いてある5m³ほどの黒い箱を指さしながら言ってきた。


「あれは無人の販売機だよ。食べ物から雑貨、装備などが買えるよ。でも装備はやめた方が良いぞ。大して性能良くないからな。ライトプレイヤーなら十分だけど、俺達の役には立たないものばかりだからな」

 レイドに行かないライトプレイヤーには十分な装備であるが高難易度に行く俺達には必要ないものばかりだ。


「なんすかライトプレイヤーって?」


「あぁ、そうだよな、意味わからないよな。ライトプレイヤーって言うのは戦闘をあまりやらない冒険者の事をいうのかな?」


「なんだ、マーベア王みたいな人の事を言うんすね!」

 ウッドよ・・・それではマーベアが可哀想じゃないか、せめて・・・と考えたが他に例えが見つからないので、そんな感じって答えておいた。

 

 そんな会話をしつつ進んでいくと前方にパルテノン神殿に似ている建物が見えて来た。神殿は遠くからも分かるくらい明かりが漏れ出ていた。神殿に到着して馬から降り中へ入っていく。中は更に明るく光源は建物自体が発しているようで影が出来なかった。


―ようこそセントラルへ。本日のご用件は?

 そこには直径50cmほどの黒い球体が浮かんでいた。セントラルの受付さんだ。


「現状を知るためにマザーに会いたい」

 

―生体認証を行います。私に触れてください。

 言われるがまま球体に触れる。


―クランhope、リーダー確認、5大クラン専用ルームロック解除。バベルの塔封印解除。マザーへのアクセス認証。奥へお進みください。

 真っ白な壁に人が通れる通路が出来た。奥へ進むと先ほどと同じく影の出来ない白くて広い場所に高さ10mほどの黒いモニュメントがあった。このモニュメントがこの都市を制御している集中管理システムマザーだ。黒い石のようだが内部には赤く点滅するものが見えた。


のんびり書いていきます。

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