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威嚇射撃

69


俺は戦場すべてを隈なく探した。

(どこかに居るはずだ・・・・息をひそめ俺達の目から逃れるように・・・どこだ)

何か見落としているところが無いか戦場全体の敵の配置と味方の配置を確認する。するとおかしな動きをする雑魚部隊が居ることが分かった。理にかなった動きをしているが、俺の目は誤魔化せない。過去フレームを見直し、俺達の動きと連動するように上手く逃げていたのが分かった。

俺は確認の為ミリアに動いてもらうことにした。

(ミリア、そのまま突き抜けてベリアル側へ少し動いてもらって良いか?ミリア班だけで良いんだけど)

(了解よ、何ならベリアルやっちゃうけど?)

(いやいやいや、威嚇で良いんだけど指定する方角へミリアの奥義でも撃ってくれるかな)

(分かったわ、方角の指定をお願い)

(座標10-22で反転後、左78度方向へ撃ってくれ。間違えないでくれよ、間違えたらベリアル死んじゃうからね!)

(分かったわ、これの報酬はきちんともらうからね!今度は逃がさないから)

(えぇまぁ・・・)

デートくらいで済めば良いけど・・・・


「シャルロッタ、ナタリア、マルグレート私についてきなさい!」

「「「はい」」」

ミリア班が敵をなぎ倒し敵戦力外周を突き破る。

「少し時間をちょうだい」

ミリアが秘奥義の準備を始めた

「ナタリア、マルグレート!フェミリア様に敵を近づけるなよ」

シャルロッタが号令をかける。

「我六道輪廻修羅道へ、阿修羅の力ここに!秘奥義:六刀木端微塵斬り」

ミリアの腕が6本に分かれ一振り108本の斬撃が10振り6刀合わせて60振り、計6480本の斬撃の竜巻が多少の敵を巻き込み空へ伸びていった。

いや、威嚇って言ったのに・・・そこまで強力なの出したら、逃げるかもしれないじゃない・・・・。王クラスでも木端微塵でしょ・・・・

「ふぅーすっきり」

(スッキリじゃないよ!やりすぎだろ)

(雑魚ばっかりで、消化不良だったのよね。たまには良いじゃない)

(まぁ良いけどさ・・・まだ標的は逃げていないようだし、ミリアのおかげで特定出来たからね)

(ものすごーく感謝してくれていいのよ)

(はい・・・物凄く感謝していますよ)

(私達はこの後どうすればいいの?)

(ミリア達はウィンド隊に戻ってくれ。あとは俺達がやる)

(了解よ。気を付けてね)

(おう、いつもありがとな!)


ミリアのおかげで特定出来た。

「上手く逃げているつもりの様だったけど、もう逃がさないぜ!アーク、座標を送るから飛べるか?」


「はい!皆さん僕の所へ集まってください」

皆がアークに触れる。俺はアークに座標というか目標へ繋げた魔力糸をアークへ繋いだ。


「これでいけるか?」


「少し待ってください・・・」

アークが魔力を辿る。

「行けます!準備は良いですか?」


「ちょっと待ってくれ。みんなにも糸を繋ぐから標的の確認をしてくれ」

俺はみんなにも魔力糸を繋げた。

「見えたわ」

「見えるにゃ」

「見えましたわ」

全員確認が終わると。


「アーク頼んだ!」

「はい!」

一瞬で景色が変わる。


「ようセーレ、雑魚に変装して尚且つ気配まで消してどうしたんだ?王クラスのお前がそんなことやるって事は自我に目覚めたって事だよな?」

俺は背後から話しかけると、セーレと呼ばれた者は驚き振り返った。

「ビンゴ!ってか。おかしいと思ったんだよ。ソロモンの悪魔の気配が無いのに大軍団が何かを守る様に俺達の攻撃に合わせて動いていたからな。最初はベリアルの指示かと思ったけどね」


「ぐぬぬぅ・・主から授かった物を易々と渡すものか!お前たちに渡すくらいなら粉砕してくれるわ」

セーレが苦し紛れに言い放った。


「粉砕するってこれの事っすか?」

ウッドがセーレの腰にぶら下がっていた円盤の金属のようなものを手に持って確認する。

俺はすぐさまシズクに目配せして、本物かどうか確認するとシズクが頷いた。


「な、いつの間に・・・・こうなればお前らを道連れにするまで」

セーレの魔力が急激に上昇した。どうやら自爆でもするのだろう。


「お前の主の事が気になるが、後ほどゆっくり聞かせてもらうよ」

俺は言い終る前に技を放つ。基本中の基本技の魔断剣だ。スタン効果と魔力吸収効果がある技だ。殺傷能力はほぼないが、魔力依存の悪魔には効果てきめん、それに加え俺の装備にはこれでもかというほど魔力コンデンサが付いている。魔力を吸収しまくってあげた。

その結果、干からびてミイラ寸前のセーレが力なく倒れた。この程度ならば死ぬことは無いだろう。

「しばらく大人しくしていろよ」

俺は次元手榴弾を口にねじ込んで距離を取った。セーレには動く力も残ってはいなかった。ただ、瞳だけは俺を見ていた。


「えぇと、R-12、セーレと」

俺はメモを取りながら次元の狭間に吸い込まれるセーレを見送った。


のんびり書いていきます。

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