ブリーフィング
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翌朝、俺達はベリアル隠密隊を含め中央噴水広場に集まりブリーフィングを行った。
隠密隊からは有益な情報は得られなかった。避難民の対応でそれどころではなかったのだろう。しかし、道中の道案内や、地形効果などは知っているはずなので協力をしてもらうつもりだ。
「一応情報を集めるとするか、バット!」
「はい」
「頼めるか?」
「任せて下さい。ガープ戦の時よりも成長しましたから!」
頼もしい限りだな。
「情報収集は9番隊に任せることにする。あちらもこちらの動きに気付いているはずなので主戦場はベリアル国南部の元ジューダス演習場跡地になるだろう。ここは兵器開発に使われた場所で遮蔽物などないから、ガチの戦闘になるので十分注意するように。あとは9番隊の報告を待って最終確認をするだけだけど、何かあるか?」
周りを見渡すと、ベイロンが手を挙げるのが見えた。
「ベイロン、何?」
「はい、以前のガープ戦で痛い目を見たので、今回は雪辱戦を行いたいと思います。出来れば王クラスが現れたら私共2番隊に譲っていただきたく」
ベイロンが言い終る前に1番隊のカルロが口を挟んだ。
「ベイロンそりゃないだろう。前回俺達は不発に終わっているんだから、王クラスが出たら、俺達の番だろうが」
更にバットまでもが
「カルロさんは痛い目に合ってないから、そんなこと言えるんですよ。俺達も雪辱戦をしたいと思っているんですから、カルロさんは大人しくしてて下さいよ」
「あなた達は、留守番している者の気持ちが分からないようですね。順番で言ったら3番隊の私達の出番だと思うんですのよ」
今度は3番隊隊長のグレースが口を挟んできた。
みんな成長して腕試しがしたいのね、分かりますよ。新しい技を試し打ちしたい気持ちがね。
「あなた達は恐ろしくないのですか?」
それを見たリヒャルダが困惑の表情で俺達に問いかけた。まぁ、まだ俺達の真の実力を見ていないからしょうがないか。
「分からないのも無理はないけど、俺達の個々の力はベリアル以上だ。それがチーム単位で行動している。それの意味が分かるよな」
チーム単位で行動すれば力は倍加するのだ。隊員の雰囲気で分かるが、相当鍛錬したのだろう以前よりも数段上に上がったのが分かった。これであれば王クラス相手に1~2PTもいれば倒すことが出来る。しかもOBP無しでだ。
「・・・はい。ならばお願いがあります。何とかベリアル様を助けることは出来ませんか。お願いします」
リヒャルダが懇願してくる。これも何とかしてあげたいのだけれどねぇ・・・どうしたら良いのか分からんのよ。
「うーん、何か方法があれば試すんだけどねぇ。何か知ってる?」
逆にリヒャルダに聞いてみるが知っているわけは無かった。するとシズクが口を開いた。
「レッ君、鍵を見つけろと言っている」
「誰が?」
「アマテラスが」
あぁ、シズクに取り憑いた守護神ね。
「わかった、ソロモンの契約解除が出来るらしい鍵を探すことにするか。で、どこに落ちてるの?」
「ソロモンの悪魔の誰かが持っているみたい」
「ふーん、そうなんだ。じゃベリアル以外を全部倒せば分かるって事ね。そういうことなんでベリアル以外をぶっ倒しましょう」
「「「「「「了解」」」」」」
「そういうことで良いかな?」
「レッドさん、何から何までありがとうございます。何とお礼を言っていいのか」
「いや、お礼だなんて。あとでベリアルさんとお話しさせていただきますから」
フフフ、無料で一等地を貰う予定です。
「はい!ベリアル様も喜ぶと思います!」
いや、喜ばないと思うよ?
「バット!行ってくれ。報告を聞いたら最終確認後、作戦開始とする、以上」
俺の言葉を聞き9番隊が出発した。
あとは報告待ちだな。
レオ君の雄姿を見せる時が待ち遠しい。
(・・・・)
レオ君が何か言いたそうだが知らんぷりしておきますか。
のんびり書いていきます。




