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欲しいもの

60


宴も深夜0時を過ぎたころ、女王が退席した辺りから静かになっていった。

「女王も休むようだし俺達も休もうか」

大切にしている庭園にコテージを出して休むわけにもいかないので、用意された部屋に戻り就寝した。まぁ俺はこっそりと抜け出して採集に勤しみましたよ。ここで採集できる素材は神話級の装備を作るために大量に必要だった。もしかしたらベリアル軍も、素材目的で侵攻したのかもしれないと思ったが、製作者がいるとは思えなかったので俺の考えすぎだろう。皆が起きるまでの5時間程をレオとティアで走りまくり採集をした。


「ちょっとマスター。これは時間外手当弾んでくれるんでしょうねぇ?」

ティアが最近待遇について詳しくなってきやがりました。給料も1年経ったから昇給しろだの言ってきます。


「ティアさん、国に帰っても良いんですよ?何なら帰れるように手助けしても・・・」

そう言うと


「ってなんちゃってよぅ。言ってみただけなのよぉ。あるでしょ、年頃になるとねぇオホホホ」


「お金なら好きなだけあげるけど使い道あるの?ティアは他の人には見えないし。欲しいものがあれば何でも言えよ。買ってやるから」


「え、いいの?今更買ってあげないとか言うのは無しよぉ」


「主よ、私も欲しいものがあります」

それを聞いたレオも俺にお願いしてくるので二人に何が欲しいか聞くことにした。


「私はねぇこの国に別荘が欲しいのよぉ。ここは緑豊かで気持ちいいのよぅ」


「私は新たな装備が欲しいです。主の要望に応えることが出来る装備が」


「了解。ティアはここに建てる雲の家の隣に別荘を建ててやる。レオは装備だな。それも問題ないよ。今採集している素材で作ることが出来るから」

そう言うとティアは大喜び、レオはまだ何かあるようだった。


「レオ、それじゃ不満なのか?」


「いえ、言葉では説明が難しいので実際に見て下さい」

レオが言うので見ることにした。すると馬から人へ形態変化しましたよ。


「は?なにそれ。どういうこと」

動揺してレオに聞いてしまった。それを見たティアも絶句していた。


「私にも分かりません。ですが出来るようになっていたのです」

そりゃ、装備欲しいよね。しかも裸だし・・・。


「ok、人型の装備も用意するよ。武器は何が良いんだ?」

ジョブ:馬?な訳ないよね。ひとまず希望の武器を聞くことにする。


「主と同じ片手剣を2本望みます」

片手剣の二刀流ね。


「了解、色々と思いついたから少し時間貰えるか?」

馬形態時には色々な武器を持たせて武器庫兼重戦車みたいにして、人型時にはテッカ〇ンのペガ〇の様にしてみようとか中二病炸裂。いやぁた~の~し~み~。


「あんた良いわねぇ。マスターがやる気になっているからぁ。大船に乗ったつもりで居なさいよぅ」

ティアがレオに言うと、当のレオは俺の不気味な笑顔に不吉なものを感じ取ったらしい。


「主よ、ちょっと、主よ!聞いていますか」

レオが慌てて俺を正気に戻した。


「ん、なに?」


「普通の装備で良いですからね?」

レオが心配な目で言ってくる。


「レオよ、大船に乗ったつもりで待っているが良い。お前の戦力を大幅にアップしてやるから」


「主がそのように言うのであればお任せします・・・」

レオも諦めたようだ。


「それと、人型になれるのはレオだけか?」

気になることを聞く。他にも居るならそれ用に装備を作らなければならないので。


「人型になれるのは私だけのようです。シズク殿のフェニは大きな鳥に月花殿のアクアは龍へ形態変化するようですが、まだ完全に力を取り戻しておらず時間がかかりそうです」

そうか、だとしたらサーラのキグスは白鳥、ウッドのオクスはタコかな?(笑)どのみち力を取り戻したら形態変化出来るようになるので楽しみに待ちますか。


「レオ、ティア、この件は俺達だけの秘密にしよう。いつかみんなにお披露目して驚かせるんだ」


「オーケーよぅ」

「御意」


いやぁ楽しみが増えたね。俺は戦力アップ間違いなし。今後旅団の戦力がアップしていくのも確約出来たようなもの。そしてこの素材で装備を整えれば、スカウト組でも伯爵クラスとも十分に渡り合えるだろう。王クラスにも勝てないまでも全滅することは無いはずだと思いたい。


そんなこんなで朝日が出始めたころに部屋に戻ることにした。帰るころにはティアは俺の胸元に潜り込み寝息を立てていた。


のんびり書いていきます。

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