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大戦争

15


 装備の修繕が終わるころ、夕食の準備が終わったようで月花が呼びに来た。


「レッドさん、ウッド、夕食の準備が出来ました」


「おう、ありがと、今行くよ」

 ウッドも俺につづいた。


 今日の夕食当番は月花のようだ。いい香りがする。


 メニュー

 ブタの生姜炒め・豚汁・白米・シーザーサラダ・漬物

 白米はお替り必至だな。


「月花旨いよ。これどこで覚えたの?」


「レッドさんが白米好きだと情報があったので、宿屋の主人に色々とレシピを教えてもらいました」


「そっか、ありがとな」


「わ、わ、私は、レッドさんのためなら何でも・・します・・・から。お望みであれば、あんなことや・・・」

 真っ赤、ルルとはタイプの違う優等生だな。でも、何でもしますって言いすぎっしょと内心思ったりもしたが・・・。月花の発言で女子組がざわついている。


「うぉっほん。明日だけどさ」

 何かわからないが怖いので話を変えよう。


「リティ達は3回の攻略でLv20になると思う。だからサーラ達も一人一回ずつバックアップに入ってくれ」

 サーラ、シズク、ルルが頷く。


「俺は街でやらなくてはいけないことが出来たので、一足先に街へ向かう」


「私もレッ君と一緒に行きたい」

「シズクが行くなら私も行かないと不公平だわ」

「そうにゃ、私も行くにゃ」


「だーめ、きちんとバックアップを頼むよ」

 ブーイングの嵐だ。


「周回は14時位に終わるはずだから、夕食前に宿屋で待ち合わせな?その時みんなにプレゼントを用意しておくから、な?」

 プレゼントで渋々納得してくれたようだ。


「明日も色々とあるから早めに休もう」

 俺の言葉で片付けが始まった。手伝おうとするが案の定、俺とウッドは蚊帳の外だった。


 深夜、息苦しさで目が覚める。また誰かが俺の背中で寝ているようだ。シズクか?と思いながら寝返りをうち下へ降ろすとサーラだった。


「今度はサーラか。どうして俺の背中に・・」

 言葉を失った。まただ、なぜ肌着がはだけているんだ!胸見えちゃってるよ。俺の精神内で天使と悪魔が戦っている。小競り合いなどではない、大戦争だった。ハルマゲドンってやつ?そこに第3勢力の俺が介入して落としどころを探した結果。


「しょうがない奴だな」

 サーラを抱きしめて、タオルケットに一緒に包まって寝ることにした。一瞬サーラが起きたような気がしたが、たまには良いかなと。一線は超えていませんからね。


「ふぁ~っ、良く寝た」

 明け方目を覚ますと、ちょうどサーラも目が覚めたようだ。


「おはよう、つーか胸見えてるぞ」

 小声で伝える。


「レッドになら見られても平気」

 小声で答えるなり、いきなりキスをしてきた。いやいやいや、これに耐えられる男子います?マジで危なかったです。だが、しかし俺は耐えましたよ。なんせ中身は56のおっさんだからね。でも息子?ジュニア?が分かりやすくなってしまったので、みんなにばれない様に外へ逃げましたよ。


(マジでモッチョに相談しないとな・・・いつ俺が狼になるとも限らないからな)


 気分を落ち着かせるためにコーヒーを淹れ、以前から考えていたものを調べることにした。まず、コテージの素材一覧を調べ、モッチョから貰った指輪を素材解析した。思った通り共通する素材があった。


(これを使えばアレが出来るかも!)

 そんなことを考えていたらみんな起きてきた。


「レッド・・おはよう・・」

 真っ赤なサーラ


「お、お、お、おはよう」

 努めて冷静に挨拶をしたつもりであった。女子組から不穏な気配を感じたのでウッドに目配せする。


「あ、兄貴、何か調べものっスか?」


「そうだとも。よく聞いてくれたウッド君。これはみんなにプレゼントする物を作るのに必要な素材を調べていたんだよ」

 プレゼントって言葉が効いたのか不穏な気配は霧散したようだ。


「何となくイメージが出来たから、楽しみに待っててくれ」

 みんな嬉しそうだ。


「そろそろ朝食を摂って各自行動を開始しますか」


「「「「はい」」」」

 良い返事だ。


 リティ達を見送り、コテージを片付け街に向かった。ダンジョンに入るときに一悶着あったのだがそれはまたいつか。


 街に向かう途中でモッチョに連絡を入れた。


「ふぁい。どうかしましたか?」

 寝てたな・・・モッチョよ。規則正しい生活しないからそうなるんだと言いたくなったが抑えた。


「これから、そちらに向かうが時間あるか?」


「急ぎ、準備してお待ちしております」


「じゃ、あとでね」


「かしこまりました」


 街に向かう途中、馬が欲しいなと思ったので、この件もモッチョに聞いてみようと思った。


のんびり書いていきます。

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