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アカイアクマ

26


俺達は一度地下に戻り、ミーティングをすることになった。

「で、各チームは4人づつに分かれて各地区へ行ってもらう。人形部隊は5人づつかな。それで12地区の避難が終わったら出入口を塞ぎ、ここへ集合。住民を誘導しつつミズールへ戻る。途中食料の問題が発生するがモッチョ氏に依頼して中継ポイントを作り対応する。作戦決行は明日の夜だ。それまでに各地区への穴を掘るぞ!」


「「「「りょ」」」」


「人形を出せないものは、召喚でベヒモス呼んどけ。土属性だし、モグラっぽいから何とかなるかもしれん」


「「「りょ」」」

その後、みんながベヒモスを一斉に呼んだので崩落の危機になったのは言うまでも無かった・・・


何とか当日の夕方までに洞窟の掘削作業を終わらせ、各自その場で待機となった。


(みんな、そろそろ時間になる。今回は戦闘が無いと思うが、不測の事態に備え油断はしない様に。何かあれば、些細な事でも情報共有してくれ!)

(((((りょ)))))

(そろそろだ、一応戦闘準備をしておけよ。1分前・・・・3・・2・・1・・今)

合図と共に地上へ出る。9番隊の報告通りガーゴイルの死角に出ることが出来た。辺りを見渡すと住民がまとまって待っていた。声を出せなかった為ハンドサインで住民を洞窟へ誘導した。

(こちらサーラ。住民の避難完了。穴を塞ぎます)

(こちらウッド、避難完了。塞ぐっす)

続々と報告が入る。

(こちらレッド、リボースと住民の避難完了。穴を塞ぐ!)

(フリーダム隊を先頭にミズールへ出発してくれ。レッド隊が殿を務める)

(こちらクラリス。了解しました)


(モッチョ氏、作戦成功だ。途中補給物資が必要になる。スカウト組を編成して中継ポイントを作ってくれ)

(了解です。スカウト組に依頼して中継ポイントを用意します)


「みんな揃ったな。俺達が殿を務める。1日程ここで待機して追手が来ない事を確認したら、ここも塞ぐことにする。念には念を入れてだな」


「「「「りょ」」」」


一日経過すると上方の都市で地響きが始まった。


「どうやら人間狩りが始まったらしいな。すでに避難済みだけどな」

みんなが頷いた。あとはここを崩すだけか・・・

すると大きな音と共にガーゴイルが侵入してきた。


「こいつはただのガーゴイルじゃないな。気配が違う」


「そっすね」


「グ、ギギ・・オ・マ・エタ・・チハ・・ナニモ・・ダ」


「兄貴、こいつ話せるぽいっすよ」


「みたいだな。俺はレッド、お前たち4魔王を滅ぼしに来た!」


「ムダダ、ニンゲン・・・ドモノ・・・キボウハ・・・モウイナイ」


「あっれ?お前俺の事忘れちゃった?昔散々ドロップ素材目的で倒してあげたじゃん」


「・・・レッド・・・!!!!マサカ・・・アカイ・・・アクマ」


「失礼な奴だな。悪魔はお前だろ!」

イラっときたので、一刀のもとに切り捨てた。


「さて、ここを封鎖して帰ろう」


「「「「うん」」」」

洞窟を崩して封鎖し、更に結界を張ってその場を後にした。半日もかからず最後尾に追いつき、1ヶ月ほどかけてミズールへ到着した。久しぶりに見るミズールの街は再建が進み、5万人を受け入れるのに十分なほどだった。


「モッチョ氏、大分再建が進んだね」


「そうでしょう、そうでしょう。一生懸命頑張りましたからね」


「これなら、あっちに行かなくても大丈夫そうだね?」


「いえ、それなんですが、食料の調達が難しいのが現状です。あと1年もすれば軌道に乗ると思うのですが・・・」

いきなり5万人の食料は難しいか・・・・


「ですから、5万人を引き渡す際に備蓄用の食料の補給も受ける予定です。今後こちらの再建が進み自給率が上がれば、あちらからの補給は受けなくて済みそうです」


「そっか、ならそういう流れで頼むよ」


「了解しました。レッド殿はどちらへ?」


「リボースに会いに行ってくるわ」


「どなたです?」


「アヴァロンの偉い人?」


「ならば私もご一緒します」

モッチョ氏とリボースのもとへ向かった。


のんびり書いていきます。

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