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王ってめんどくせーな

20


「優先順位を考えると、アヴァロンの人質の開放だな」

皆が頷く


「まず、先行してレッド隊、ウィンド隊、フリーダム隊と人形を使える者をスカウト組から10名程で採掘跡を通り都市内に潜入する。その際、住民を脱出させる為に都市の地下の採掘跡を拡張する」


「私は、採掘跡を案内していけばいいですね?」


「そうですね、ユリア姫には道案内と、アヴァロンの有力者との折衝をお願い出来ますか?あくまでも、今あなたは魔王ナーガの目があるので極秘裏に動いてください。デッドラインはロストジューダスで待機、何かあればすぐに連絡をくれ」

魔王ナーガに知られてしまうと、ロストジューダスに報復があるかもしれないからだ。


「okデース。何かあればユリアに連絡を入れマース」


「カインは都市防衛結界の強化、モッチョ氏には脱出させた住民をミズールで受け入れ、可能であればあちらへ避難させてくれ」


「先程、ベースキャンプの軍に頼みマーベア王へ連絡を入れ確認を取ったところ、受け入れ準備を早急に行うと回答がありました」


「ミズールの結界強化は進んでいるので、魔王が来ない限りここは安全です」


「二人とも、ありがとう。では、作戦開始!」


「「「「おう」」」」



ユリア姫に案内されたのは、ミズールから南へ3時間ほど行った小高い丘がある場所だった。何の変哲もないただの丘なのだが、不自然なくらいの大きな岩がポツンとあった。

「もう、お気付きですね。あれが地下への入り口です。人間であれば気付くことでも魔族には分からないものなんですよ」

そう言い、姫らしくない怪力で岩を動かした。


「さぁ参りましょう」

ユリア姫に促され、中に入ると意外に広かったというか、広すぎ!採掘王パネェわ!自動車が2台並んで走れる幅と高さは5~6mはあった。


「これなら馬での移動が可能になり、当初の予定よりも早く進行できそうだ」


「そっすね。あとは人形でアヴァロンの地下に複数の逃げ道を作れば、一夜で全員が脱出出来るっすね!」


(9番隊聞こえるか?)

(こちら9番隊のバットです。どうかしましたか?)

(もしかしたらお前たちが必要になるかもしれないから、すぐに合流してくれ)

(!!!、了解です)


すると5分もしないうちにバット達が合流した。お前ら早すぎだろ・・・・



一方バンドー国王城

「シャギア!4国に連絡を入れて至急受け入れ準備を整えるように伝えてくれ」


「ハッ!早急に。しかし4国に振り分けずとも、わが国だけで受け入れられますが?」


「すべての国で受け入れてもらうことで、すべての人が現実として受け入れてくれるだろ?夢ではないんだ、殴り込み隊は本当に戦っているんだってな」


「その通りです。申し訳ありません思慮不足でした」


「それよりも、あいつらの戦いを想像するだけで血が滾るな!」


「娘が心配です・・・・が、私も男なのでその気持ち分かります」


「おいおい、男も女も無いだろ。議会でそんな発言すると差別として取られるぞ?」


「あなたから差別って言葉が出るとは思いませんでしたよ。私がどれだけ議会で裏工作をしていると思っているか・・・・」

「ガハハハッ、そうだったな!気にするな」


「では、受け入れ準備は私の方で段取りを組みます。あと以前受け入れた子供たちですが、こちらに避難してきた人たちに親が居れば、その方たちを優先にバンドーで受け入れます」


「子供の親はどうやって見分けるんだ?」


「以前深層へ入るお話をしたと思いますが、その方たちに受け入れ場所で探していただきます」


「5万人一人ひとり見るのか?」


「いえ、魔力の色と波長を感じ取れば、大体わかるのでその点の心配はいりません」


「そうか、任せたぞ」


「かしこまりました」

シャギアが慌ただしく玉座の間から出て行った。


「ふぅ、王ってめんどくせーな・・・自分が動ければどれだけ楽かよ・・・」


のんびり書いていきます。

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