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強くね!?

13


「レッドさん、おはようございます。お兄ちゃんもおはよう。」

 リーズが身支度を整えコテージから出てきた。合わせて他のみんなも出てくる。


「レッドとウッドはなんか楽しそうね。何を話していたの?」


「「男子の悩みだよ、っス」」

 俺とウッドはサーラの質問に息ピッタリで同時に答えた。


「ウッドちゃん、後で私に教えてくれるかしらぁ?」


「リティ姉、それはダメっす。兄貴との約束っていうか男の友情とういうか、とにかくダメっす」


「あら残念」

 この話題・・・長くなりそうなので話を変えよう。


「今日の朝ごはん当番は誰かな?」


「わたし・・・」

 シズクか。楽しみだな。周回組は装備の準備、居残り組は食事の準備を始める。


 朝食のメニューは

 ごはん、味噌汁、鯵の開き、野菜の煮物、漬物


「やっぱり日本人はごはんだよな!」

 イイ!やっぱり朝ご飯はこうでなきゃ!


「何スか。ニホンジンって」

 ウッドが聞きなれない単語に興味を持つ。


「いや何でもない。ただのおまじないだよ。忘れてくれ」

 説明すると長くなりそうなので適当に答えとく


「シズク!煮物最高だな。旨いよ。」

 何処で調理を覚えたのか最高に美味しかった。素直に褒めるとシズクは真赤になって俯き照れている。


「レッ君のお嫁さんになったら毎日作ってあげる」

 シズクさん・・・そういうこと言う時だけ、近頃声の音量が普通・・・いや大きくなってますよ?。気付いていますか!みんなに聞こえてますよ?わかってますぅ?


 場の雰囲気が一瞬凍る


「シズクは成長したにゃ。声も出せるようになって良かったにゃ」

 ルルナイス!ここは乗っておこう。


「だな、シズクは成長したよ。みんなもそう思うよな?」

 ウッドに目配せする


「そ、そ、そうっすね。シズクさんは凄いっすよ」

 ウッドも空気を読んで合わせてくれる。


「お兄ちゃんは、馴れ馴れしいのよ。シズクさんは元から凄いのよ」

 リーズも魔法に関してはシズクを尊敬していた。


「そうです、シズクさんのヒール能力は私も参考にしています」

 月花はシズクを師匠と思っている節がある。良い流れだ。この流れに乗るしかない。


「じゃ、片付けは留守番組に任せて、俺たちは行くか」

 すまん、シズクいつかきっと!その気持ちに応えられる男になれるように頑張るよ。


 てなわけで、周回組はダンジョン入り口前に集合した。見送りでサーラが来てくれた。俺も気持ちを切り替え集中する。


「ではレッドさん行きましょう」


「おう」

 と、いつもの様に手を出すと腕を包み込むような柔らかマシュマロ感が伝わってくる。いや、最高でしょこれ!って思った瞬間、後ろから殺気が。


「わたし、まだ慣れなくて。逸れてしまうのは嫌ですから。ご迷惑ですか?」

 いや、むしろ嬉しい。けどツンサラさんの視線が痛いんすよ、気づいています?いや気づいてますよね。その顔見ればわかります。リティスさん策士確定だな。


「いや、問題ない。いくぞ」

 俺はサーラの視線に気づかないフリをして、尚且つニヤケ顔にならないよう、営業で鍛えた高等テクを駆使しこの場をやり過ごす。


「・・・・・・」

 きっと背後にはジト目のサーラさんが・・・・。すまん、サーラいつかきっと。さっきも言った気が・・・


ダンジョンに入ると、全員の表情が一変した。ここから先は命の危険がある場所で油断など出来ないのだ。


「バックアタックは心配しなくていいので攻撃型で進んでくれ」

 俺もすぐに切り替える。


「分かりました。では私を先頭にウッド→リーズ・月花で行きましょう」


「それと、限界だと思うところまで魔物を纏めて狩ってくれるか?リティスのタンクとしての処理能力を見てみたい」


「分かりました」

 以前の纏め狩りのトラウマだろうか、一瞬顔が暗くなった。


「心配するな、ヤバそうなら援護する。」


・・・・・・・

・・・やばい。こいつらやばいな。何がって、強すぎだろ!このダンジョンとPTの相性が良いのかもしれないけど蹂躙し過ぎでしょ!


 まず、リティスが先頭を走り3集団程魔物を纏める。この際後方の仲間にタゲが飛ばないよう挑発を入れながら、被弾を最小限に立ち回る。リティスが集団を集める終わると同時にリーズが範囲魔法ファイアストームで焼き、それに合わせ月花も神聖範囲魔法のドゥライトで息ぴったりの重ね打ち、瀕死の余りものをウッドがトドメ。これは俺たちより高速周回出来そうだ。

 ボスにも相性が良いというか、戦士が強すぎだろと。俺は剣と盾、攻と守、剣で攻撃し盾で防御する。剣での受け流しよりも盾での受け流しを得意としている。したがって±0になる。

 リティスのジョブの戦士はリティスが得意とする片手斧を両手に持っている。戦士は基本両手装備だ。得物は人それぞれで剣を装備する者もいる。剣と言っても剣士の装備する剣とは少し違う。イメージとして剣士は斬、戦士は断という感じだ。

 話は戻るが、戦士は受け流しが基本である。受け流す中で攻撃を入れ、更に追加でもう片方の武器で攻撃を入れる。完全に敵の攻撃を受け流さず見切ることが出来れば剣士の2倍ダメを与えることが出来るのだ。剣士は1-1=0だが戦士は1+1=2になる。


 攻略が1周2時間として、俺達ホワイトなので8時間労働だから1日4周出来るってことか。マジパネーな。まぁでもカンストしてたら10分位で終わるんだけどね。でも今日は3周でやめる。無理をしても意味がないし、MP回復が追い付かない。雇われブラックなら12時間位やらされそうだな。


 1周目の攻略が終わるとLv19になり、残り2周もあっという間に終わってダンジョンをでる。明日の周回も心配ではあるが、今日の攻略を見る限る問題ないと思う。順調にいけば明日Lv20になるだろう。


のんびり書いていきます。

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