不安
11
うん、昨日は何事もなく寝ることができた。みんな、気を抜いていないようで何よりです。決して残念だと思ってなくもなくもない?
みんなの装備点検などの攻略準備が終わったのでミーティングを始める。
「今回は別々で攻略する。俺のチームは1日3回攻略、リティスチームは1日2回攻略だ。おそらく、俺たちチームは今日でLv20になるだろう。そのあとだが、明日から俺のチームから順番に一人リティスチームのバックアップに入る。ここまで何か質問あるか?」
ないようなので先に進める
「リティスチームは無理をするなよ?バックアップが入るようになったら多少は良いが、それまでは我慢してくれ。同レベルになったら任務内容によってメンバーチェンジもあるし急ぐことの無い様に」
なんか女性陣の気迫が一段と増した気がするがスルーしておくことにした。
「では夕方5時にここに集合だ。いくぞ!」
俺たちは3回目が終るとクリア報酬の経験値でちょうどLv20になった。時計をみると16時だった。大体3時間ほどで周回出来たことになる。
リティスたちはまだのようであった。17時まであと1時間もある・・・落ち着こう。慌ててもどうしようもない。今の俺たちではインスタンスダンジョンでリティス達と同じところに入れる手段がないのだ。
救援する場合は、ギルドに申請して高ランクの魔術師を雇うしかない。しかも必ずギルドで魔術師がいるわけではないので当てに出来ない。
今の俺達にはダンジョンサーチまで出来る力がない。一番最初に使えるようになるのは俺のチームではシズク、リティス達の中ではリーズ、月花の順だ。
嫌な予感しかしない。
「レッド、リティス達は大丈夫だよ。信じよ」
サーラが俺を落ち着かせようと気を使ってくれる。
「ありがとう・・・待つっていうのは辛いな」
「そうにゃ!私たちはいつもレッドを待っていたにゃ。でも必ず帰ってきてくれたからリティス達もきっと無事に帰ってくるにゃ。だから信じるにゃ」
ハッとした。そうだみんなの為とか言って俺はいつも独断で動いていた。みんなの気持ちが痛いほどわかってしまった。今度きちんと話そう。
「私は信じているから。レッ君が受け入れたみんなを」
「そうだな、ドーンと待つか!」
皆にそう言われ少し楽になってきた。
と、そんな時
「兄貴ぃ、ただいまっす」
振り返るとウッドが居た。リティス、リーズ、月花も。俺はみんなを抱きしめて泣いていた。本当に良かったと思う。
その後、夕食時に小言祭りになった。
「レッドは心配しすぎ!普通抱きしめて泣く?私を抱きしめてよ」
ん?
「仲間を信じたほうがいいにゃよ。レッドの作った装備をしているんだから心配なしにゃ」
作ったのが俺だから余計に心配なんじゃい!
「レッくん、私も抱・・・・・・・」
真赤だな。
「レッドさんが激しいので体から力が抜けてしまいました。次からは優しくお願いしますね」
リティスさんらしいな。サーラ達が怖いから、そういうこと言うのやめて下さいね。
「レッドさん、心配してくれてありがとう。お兄ちゃんもお礼言って」
「兄貴の装備凄いっす。戦闘の幅が広がって色々試していたら遅くなったっす」
「私もいつもより回復量が増えたような気がします。装備だけでこれだけ変わるものなのですね。今度レッドさんに・・・その・・手取り足取り丁寧に教えていただきたいです」
月花さん、君もリティスと同じで燃料投下好きですね。
何か女子組の雰囲気が・・・話を変えねば・・・
「今日のカレーすごくおいしいな。誰が作ったの?」
「わたしだよ。」
「サーラは料理が上手くなったな!」
「私とレッドの将来のために頑張ってるの!」
藪蛇だった
「あ、あははhそうなんだ」
話題変えよう
「みんな装備の重要性は分かってくれたかな?」
なんかサーラが不満そうだがスルーしとくか。
「明日からリティス達も3回攻略していこう。初日は俺がバックアップに入るから」
「「「「はい」」」」
「で節約のために、コテージは破棄しないように残り組が管理してくれ」
タダだけど、買うと50万G位するのだ。お金に余裕はできたけどなるべく節約する癖をつけねば。千里の道も一歩からって言うし。
「はーい、はいにゃ、・・」
「じゃ、片づけて明日に備えようか!」
案の定、明日休み組からの幅寄せがあったのは言うまでもなかった。
のんびりと書いていきます。
私事ですが、今月引っ越しがあり月末までに投稿する予定の22話中18話まで予約投稿しました。