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ルールは守ってね

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翌日

スカウト組から勝ち上がったのは、新人発掘大会で初戦においてマルコと激闘を繰り広げたカルロの率いるチームだった。

「フェミリアさんの胸を借りる気持ちでいくぞ!」

「「「了解!」」」

おぉ、気合入ってますね。


「あなた達に貸す胸は無いわ!私の胸はレッドさんのものだから!」

ミリアさん・・多分違う意味で言っているんだと思うけど・・・・


「みんな!時間をかけずに一気に行くわよ」

こっちはミリア隊とシドニー隊か。潰す気満々じゃないですか・・・

「「「りょうかい」」」


「説明はいらねーと思うが、一応。決戦前なので怪我をしない為に奥義の使用は禁止。武器は練習用の刃がついていないものを使用。急所攻撃も禁止。魔法は基本魔法の使用は認めるがそれ以外は禁止。要は押さえこんだものが勝ちだな」

マーベアがルール説明をしていた。


「まぁ、俺が国王になったら、毎年最強グランプリを開催するから楽しみにしとけよ!」


「良いから、早く開始の合図をしなさいよ!」


「ったく、ミリアはせっかちだな。じゃ、準備はいいか?」

両者にらみ合う。


「模擬戦・・・開始!」


いやぁーあっという間でした。やっぱりLv差は中々埋まりませんね。

カルロ達はLv90、対するミリア達はLv100、うん、無理だったね。それに経験の差が物凄く出たようでカルロ達はミリア達に蹂躙されて終了。

それでも、入れ替え戦を行ったおかげで練度が半端なく上がった。やる気があると上昇率も上がるんだと再認識。


「カルロ!よく頑張ったな」


「レッドさん・・・でも負けてしまいました。悔しいです」


「まぁ、Lv差と経験の差は中々埋まらないよ。Lv100になったらまたやればいいさ」


「でも旅団に入りたかったです・・・・」


「カルロ、ヘスス、アネット、リアーヌ、ゼップル、ジーナ、フルメリ、シュリギン、お前たちはそんなに旅団に入りたいのか?」


「・・・僕らだけじゃない、ここに居るスカウト組は全員、レッドさんに憧れている者達ばかりです。ゴブリン退治、名前付き討伐、村を魔物から守った赤い閃光、貧困層への対策や他にも沢山・・・。誰もやらなかったことを、あなたは容易くやってしまう。僕らにとってあなたは、雲のメンバーは英雄なんですよ!」

あら・・・英雄って・・・モッチョ氏が居たからじゃね?


「もうすでに、お前たちも英雄だと思うけどね。それじゃダメなのか?」


「僕らが憧れた、あなたと一緒の世界が見たいんです!あなたの隣で!」


「よし分かった。スカウト組全員、雲の旅団に入団することを許可する!入りたい奴は申請して来いよ!あ、でもルールは守ってね。うちの女子組から聞いておくように!」

ウオォォォォーーー!

歓声があがる。


「はぁ、俺もお前の十分の一でもいいから、そのカリスマが欲しいぜ・・・」


「マーベア!お前は十分カリスマがあるよ。後ろ見てみろよ」

マーベアの後ろには、30名ほど家臣が整列していた。


「お前たち・・・・」


「それに、明日の夜はお前が先陣切って乗り込むんだぜ、大丈夫か?」


「おう!任せろ!で、作戦はあるのか?」

そうだな、全員揃っているし、この場で説明した方が手っ取り早いな。


「みんな、聞いてくれ!これから作戦の概要を説明する。終わったら、俺の奢りで宴会にしよう!」


「「「「オオオーーーー!」」」」


「まず、バンドー首都を囲う城門東西南北のうち、みんなには陽動で東西南を攻略してもらう」


「じゃぁ俺は南を担当するぜ!」

「なら俺達が東を!」

「それなら残った西を私達が」


「分かった。マーベアが南、カルロが東、ベイロンが西だな。残ったチームは3つに分かれて彼らをサポート。仲間を絶対に死なせるなよ!あと市民には一切危害を加えないこと」

ベイロンはスカウト組2番隊のチームリーダーだ。魔法使いで冷静沈着。任せても安全だろう。

「「「「はい」」」」


「陽動が始まったら、俺達が北門の上空から逃げ出すものが居ないか確認しながら王城へ向かう。城を捨てて逃げだすとは思えないけどね。あとは時間との勝負になる」


「「「りょうかい」」」


「一つ聞いて良いか?俺達の対応にビャクエンが来たらどうするんだ?」


「まずそれは無いだろう。ビャクエンは国王の守護、もしくはルルを守っているはずだ」


「そっか、なら安心だぜ」


「マーベア君、それとみんなも聞いてくれ。みんなはビャクエンと同じ高さに居る。それでもビャクエンが怖いのか?」


「「「否」」」


「お前たちは強い、自信を持て!」


「「「おう!」」」


「こりゃ一本取られた。自分が恥ずかしいぜ」


「ま、苦手意識は誰にでもある。でも国王になったら、こうはいかないぞ?弱みは見せられないし、すべての発言に責任を持たなくてはならなくなるからな」


「ごもっとも。これからは気を付けるぜ。ありがとなレッド!」


「それじゃ、宴会準備開始!」

一斉に宴会準備を始めだした。


―ルル、もう少しだ、待っていてくれよ・・・・


のんびり書いていきます。

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