表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/238

無礼講

107


「戦力がアップしたところで、更に下層へ向かう。サブのLvが90になったら再度転職するぞ。今回は俺も転職するから」


「「「「りょ」」」」


更に下層へ向かった。135階に到達してもまだ下があった。一体どこまであるのだろうか。

140階に到達し下層への調査は諦め、このフロアでLv上げを行うことにした。


「これから、効率を上げるためにマラソン狩りをする。タンクが魔物を次々と引っ張っていくからDPSは最大火力で攻撃を入れてくれ。ヒーラーはタンクが落ちない様にヒール厚めで頼むな」


「「「「りょ」」」」


「立ち止まるなよ?行くぞ!」

全員が140階のフロアを延々と走り回り、リポップと同時に魔物を釣っていった。MPポーションがぶ飲み、カイン特性自信薬改もがぶ飲みして寝ずに狩りまくった。

その甲斐あって3日もかからずメイン100サブ90に到達した。


「予定より大分早くあがったな。これなら装備を新しく用意する時間も取れそうだ」

元気なのは俺だけでみんな疲労困憊だった。あとはサブの転職だけだったのでダンジョンを出てアジトに戻ることにした。心残りはここのダンジョンの最下層が見られなかったことだ。

――暇が出来た時にでも、また来るか。


「ここなら安全だから、各自サブの転職を済ませておくように」


「「「りょ」」」

マーベア達はまだLv上げから戻ってきていなかったのでアジトは閑散としていた。


―――さてと、みんなの装備を作るか。俺のはカナちゃんの武具があるから良いとして30人分かよ・・・いやルルの分も作ろう。決行日まで残り1週間、それまでに最高の武具を用意しよう。



3日後

「レッドォ、今戻ったぜ!」


「おぅ、マーベア!どうだった?」


「いや、どうだったって言われてもよぉ。お前がLv上げしておけって言うからきっちりとやって来たぜ!」

300人が俺の前に整列した。


「何してん?」


「みんな、お前の一言が欲しいんだぁよ。言わせんな!」


「あぁ、分かったよ。みんなよく頑張ってくれた。多分、冒険者の中では最強の一角になったと思う。まだ上があるから慢心しないようにな?これからもよろしく頼む!」


「「「ハイ!」」」


「お前あっさりしてんなぁ。俺がどれだけ苦労したか知らねえだろよぉ・・・」


「え、だってお前国王になるんだろ?そんくらい予行演習だと思えよ」


「もういい、今日は付き合えよ」


「じゃぁマーベアの驕りで宴会だな!」


「貧乏人にたかるって・・・お前金持ってんだろが・・・」


「みんな、聞いてくれ!今日は慰労会を行う、マーベアの驕りでな!総員宴会の準備に取り掛かれーーー!」


オォーーーーーー!


「レッドさん・・いや、レッド様!頼む!返すから貸してくんない?」


「国王になろうって男が頭下げんな!とりあえずお前のアイテムボックスに送ってやるから送金システム開けよ」


「お、おう。ってこんなに・・・返せねーよ」


「国を壊すんだからそれぐらい迷惑料だよ」

5000億振り込んだ。これだけあれば壊した城くらい直せるだろう。それにモッチョ氏が復興で荒稼ぎする予定なので痛くもないはず。そういやスカウト組の給料ってどうなっているんだろ・・・・後で聞いてみよ。


その夜、大宴会が行われた。

「おう!みんな聞け!今日は無礼講だ。もちろんレッドに絡んでもいいぜ!」

マーベアの宣言にみんなが困惑していた。


「あぁ、いいよ。俺は気にしないから気軽に話しかけてくれよ?」


「「「「はい!」」」」

だが、スカウト組の女性冒険者が俺に近付く度に女子組に絡めとられ、女子組の勢力が拡大するという事態に・・・・


「レッドさん!よろしいですか?」

マルコだった。他にも新人冒険者発掘大会でスカウトしたものが居た。


「おう、マルコ、どうした?」


「改めてフリーダムに参加したみんなを紹介したくて」


「そっか、でもその必要はないぞ。そっちの女性はシーフのヴィレーン、そこの小さいのが魔法使いのヘンゲン、あとはヒーラーのニックスだな。改めて宜しくな!」


「ほら、だから言ったでしょ。レッドさんはみんなの名前覚えてるって」

マルコが3人に話して俺に向き直り


「レッドさん申し訳ありません。みんながどうしてもって言うから。<深淵の地下迷宮>では話す機会がなくて。こういう機会でもないとなかなか話せなかったので」


「気にしなくていいぞ。言いたいことがあったらどんどん言ってこいよ。それに今日は無礼講だからな!」


「じゃぁ、お願いなんですけど良いですか?」


「あぁいいよ。お小遣いでも欲しいのか?」


「お金に興味はないですよ。すでに使いきれないくらいに稼がせて頂いたので」


「おう、そうか。じゃ何?」


「僕たちに稽古をつけてほしくて。駄目ですか?」


「そうなの?お前たちはこの世界では十分強いと思うよ?」


「そうなんですけど、魔物相手には強いと思うのですが、今度の戦いでは対人戦なので少し不安なんです」


「変わんないと思うけど・・・・・不安なら少しやってみるか。明日で良いか?」


「はい!ありがとうございます」


「じゃ、朝一練武場集合な」


「「「「はい」」」」


――対人戦か・・魔物相手ならごり押しで行けるけどな。レイド攻略も考慮して、少しスキルの使い方を説明してやらないといけないかもな・・・・


のんびり書いていきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ