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足りない・・・

105


ズドゥゥ・・・ン・・

海が割れた。


「よし、こんなもんだろ」


「やりましたね」


「完成っすね」


「だな。OB機能パワー型ver1の完成だ。ウッド急いで全員のアクセに仕込んでくれるか?俺は武具を担当するから」


「了解っす!」


「これの調整に1週間かかったからな。あと1週間で全部終わらせるぞ」


「カイン、これをシリカとボッシに渡して、スカウト組の武具製作をするように要請してくれ」

カインにゴッド級の見本とレシピを渡した。


「そう言うと思いましたよ。そろそろですかね」


「お邪魔します」「邪魔するぜ」

シリカとボッシがやってきた。

オイオイオイ、正体ばれるじゃん・・・・


「レッドさん、彼らはもう知っていますよ。モッチョさんから指示が出ていましたから」

モッチョ氏が・・・なら仕方ないな。二人を完全に信用したって事だな。


「よう、久しぶり!元気だった?」

シリカは泣きながら、ボッシも男泣きのままずっとお辞儀をして頭を上げない。


「どうした?」


「「おかえりなさい」」

やっと顔を上げてくれた。


「あぁ、心配かけたようだね。ただいま」

二人の気持ちが心地よかった。


「さあさあ、二人とも今は感傷に浸っている場合ではありません。急ぎやることを成しましょう」

二人には話したい事が山ほどあったのだろうがカインがそれを止めた。


それから1週間5人で装備を作りまくった。

シズクは部屋で休むように言ったのだが、ずっと傍につきっきりだった。カインも一緒に居たので何かあっても平気かと思いそのままに好きにさせることにした。


「よし、あとは頼んだぞ!俺達はバンドーへ行ってLv上げを始める」


「えぇ、水晶の件はもう少し調べます。コアパーツのおかげで大分構造が分かってきました」

「防具はお任せください」

「武器は俺が何とかする!」


「みんな、ありがとう」


そしてすぐさま、外へ出て馬を呼び出したがシズクが呼び出さないでいた。

「シズク、どうした?」


「何か、調子悪い」

何故かふらついている。


「おい、大丈夫か!」

すぐさま抱き抱えカインとウッドを見る。

カインはお手上げジェスチャー、ウッドは、またかよって顔している。

そういうことね・・・・


「ずっと一緒に居ただろ?」


「足りない・・・」


「分かった、しっかり掴まるんだぞ?」


「うん」

シズクが俺の胸に顔をうずめた。


「やれやれっすね」

「やれやれですね」


(サーラ聞こえるか?)

(うん、聞こえるよ)

(今からそっちに戻る。武具の設定が終わり次第出発するから、全員に伝えてくれるか?)

(分かったわ、待ってる)


秘密基地に着くとレッド隊、ウィンド隊、フリーダム隊、スカウト組が揃っていた。

フリーダム隊にはマルコ他3名が加入していた。良い顔つきだ。


「少し時間が足りないかもしれないが、まずレッド隊、ウィンド隊、フリーダム隊でダンジョンを攻略しレポートを出す。それに沿ってスカウト組は慎重に攻略してくれ」


「「「「はい」」」」


「みんなも知っていると思うが、これは俺の私怨でもある。無理に付き合わなくても良い。引き返しても文句は言わない。金が欲しい奴はいくらでもやるよ。」

静まり返っている。


「だが聞いてくれ!みんなはこの世界に満足しているか?冒険者ギルドが管理しているダンジョンで高Lvのものは公表されておらず、たとえ見つけたとしてもオクタガーディアンに闇に葬られる。訳も分からず押し付けられた平和でいいのか?」


「俺は嫌だ。この世界に生まれたのなら、好きに自由に生きたいと俺は思う。金があれば何不自由なく暮らせるだろう。そんなもので冒険者のみんなは満足できるのか?俺は満足出来ない。金では買えない仲間との冒険が俺を満たしてくれる。もう、二度と後悔したくないんだ。1時間後に出発する。俺についてくるものは再度集合してくれ」

そう言って、部屋に戻った。


どれだけの人が残ってくれるだろう・・・


1時間後外に出て、言葉に詰まる。

そこには最初と同じ隊列でずっと待っていたのだろう。誰一人かけることなく全員が揃っていた。

「レッド殿、私もケイのことで勉強しましたからね。今はレッド殿について行く者しかおりません」


「モッチョ氏・・・ありがとう」


「みんな!よく残ってくれた。この世界を裏で牛耳っているオクタガーディアンとその本体のバンドー国王シャギアをぶっ潰したあと、みんなに新しい世界を見せてやる!俺について来てくれるか?」


オォォォォォーーー!

地響きのような歓声が上がった。


「ちゃんとついて来いよ?」


オォォォォーーー!










のんびり書いていきます。

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