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おかえりなさい

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シズクがヨロヨロと甲冑に近付いていく。

みんなが止めようとするのをサーラが遮り首を振る。


「シズクに任せてあげて・・・」


シズクがそっと甲冑の胸の部分に手をあてると、その部分から亀裂が入り中から白金の甲冑が姿を現し翼が消えていく。

「綺麗・・・・白金の騎士、私の・・・レッ・・・」

限界だったのだろう崩れ落ちる寸前だった。

その時鎧が動き出しシズクを抱きかかえた。


「無理させてごめんな、シズク」


「おかえりなさい・・・レッ君・・・」

安心したのかシズクは眠ってしまった。

みんなが集まってくるが、まずはシズクを休ませないと。


「ひとまず秘密基地に撤収し、シズクを休ませよう」


俺は先に秘密基地にFTしシズクの部屋へ向かった。

「うわ、部屋が無茶苦茶じゃないか・・・」

シズクをベッドに寝かせるとみんなも集まってきた。


「兄貴?兄貴っすよね?」


「そうだけど?なんで?」


「いや、兜かぶったままっす。顔が見えないっす」

あぁ、そうかKanaBonさんに作ってもらった装備付けたままだった・・・・な?

あれ、なんで・・・・KanaBonさんの甲冑?考えてもしょうがないので兜を外す。


「「「!!!」」」

みんなが戦闘態勢に入った。


「なに?どうした?」


「誰っすか!なぜこの場所にFT出来るっすか!」


「何言ってるんだよ、俺だよ。あれ忘れちゃったのかな?」


「兄貴は、そんな格好良くなかったっす!」

はぁ!?・・・失礼な・・・・シズクの部屋の鏡を確認した。


!!、俺は俺だけどMMOのレッドさんがそこに居た。バイトで稼いだお金をすべて投入したガチャで手に入れた限定フェイス・・・と言っても後に誰でも買えるようになったのだ。その時の俺の心情は穏やかではなかった。金返せと・・・・


「あぁ、これね、なんでだろうね、アハ・・ハ・・。蘇生失敗とか?」


「あなた達馬鹿なの?この人がレッドさんって分からないのなら、私とシズク以外降格よ!」

フェミリアだった。特殊な眼を持っていたので分かったのだろう。


「そ、そうだよ、ミリアさんの言う通りだと思うよ?」


「じゃぁ、俺の言う質問に答えられたら信じるっす」


「おぉう、何だ言ってみろ」


「リーズのお尻のホクロは?」


「3つ」


「あ、兄貴ぃーー!」

ウッドが駆け寄ってくる。その時


「お兄ちゃんの・・・・・・バカァーーーー」

雷雲が現れウッドを雷が襲った


「ウギャァーーーー」

さらばウッドよ・・・・安らかに眠れ。


シズクの回復を待つのと、自分の状況を確認するため、みんなにはシズクが目を覚ましたら神樹広場に集まる様に伝え部屋に戻ることにした。


誰かが毎日掃除していてくれたのだろう、埃一つないくらい綺麗にされていた。

「みんな・・・・ありがとう・・・」


装備品を外し、普段着に着替えアイテムボックス、スキルなどを確認した。MMO時代のレッドさんのメインジョブとゴールドがカンストしていた。それ以外は変わらないか・・・


レッド 皇騎士Lv100 ゴールド999,999,999,999G


KanaBonさんが作ってくれた装備、アイテムボックスにはMMO時代のアイテムが未鑑定品として、イベントアイテムボックスも未鑑定品が沢山入っていた。


「中央に行けばどれも手に入る物ばかりだな」


スキル関係は、以前と違いロックされている項目が沢山あった。これは合体技?などを修得すればアンロックされるだろう・・・たぶん。BigJunさんが言ってたからな。


体はというと、以前は気にならないほどだったがラグのようなものを感じることがあったが今は感じない。ADSLから光に変わった感じだ。


他にどこか変更された部分を探していると

コンコン


「レッド様、シズクさんが目を覚ましました」


「分かった、広場に集合してくれ。シズクが無理そうなら休んでてもらってくれ。後で俺がシズクに伝えに行くから」


「かしこまりました」

ん?だれ?

慌てて扉を開けて確認すると、ライラさんだった。

モッチョ氏達もここに集まっていたのか。


外に出ると、広場にはテーブルとイス、カーペットが敷いてあり総勢200人が出迎えてくれた。月花の故郷の人たちも居た。


―――良かった、両親と村の人たちに被害はなかったようだ。


そして神樹の前に立ち所信表明演説を始めた。





―――ヴォン、ウィーーーン・・・・プシューー・・・

―――魔力感知。スリープモードを解除し通常モードへ移行。


のんびり書いていきます。

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