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貴方を好きになるには
雨の日の香りが好き
静かで優しいところが好き
読書するにはぴったりだもの
珈琲を淹れて、片手に愛読書
優雅な時間を堪能するの
けれど、カミナリは苦手なのよ
雷雨は、心をかき乱すから
ピカッと激しく光を放って
どんぴしゃん‼︎と大太鼓を叩いて
荒々しい雨を降らせるもの
「そらの神様が怒っているのかしら…?」
何か腹を立てる事でもあったのかな
何か悲しくなる事でもあったのかな
雨雲の間を縫って、荒ぶる心を唄うみたいに
強く鳴り響いて
大地に思いを叩きつけるようにして
勢いよく雨を降らせるものだから
何か特別に嫌な事でもあったのかなと考える
遠慮なく人を驚かせる雷鼓が
少しばかり私を怖がらせるから
そんな主張の烈しい彼を
好きになるのには時間がかかるわ