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東の街道にて一つ目の巨人と対峙す

前書き?

前回の運命の日(竜の目覚め)からおよそ300年後

青年は街道を東に向かっていた

青年の名前はニニギ、年齢は18位であろうか、背はそれほど高くはない170㎝もないであろう、長髪ではないが整えられていないだらしなくのびた髪、腰に剣を下げているが、柄がやたらと長い、およそ十握り分はあろうか、そして低い背に不釣り合いなのは柄だけではなく刀身もだ、自身の身長より長い。

これだけでも既にチンチクリンなのに白い鳥を連れている

羽を広げると1メートルはありそうな鳥だ、この鳥の名をカラスという

「ニニギぃ、まだエルフの里には着かないのかい?もう日が暮れてきたよぉ、何か悪い者が出そうだ」

ニニギの回りを警戒するように飛び回りながらカラスが言った

「エルフの里は湖を回って反対側、山の麓にあるとウズメが言ってました、まだ少しかかりそうです、少し遠回りになりそうですが今日はこの街道の先にある町で宿をとります、急がば回れですよ」

見かけに反してやけに丁寧な口調で言った

「シ!静かに!本当に嫌な気配がするなぁ、ニニギぃウズメからもらったアメはまだ残っているかい?」

ニニギの頭に止まるカラス

「はい!まだたくさんありますよ!何色がいいですか?以前この黄色いのを食べて酸っぱくて悶えていましたね!あはは!」

緊張感のかけらもなく大きな声で笑いながら「アメ」の入った袋を取り出す

「バカ!声がでかいよぉ、出た出た出た!何でもいいアメを!」

街道の先を見つめながらカラスが言う

「わぁ!大きいです」

あめをカラスにわたしながらすっとんきょうな声をあげる


街道の先に身の丈3メートルはありそうな一つ目の巨人がたっていた

その辺の木を引っこ抜いて適当に振り回す巨人

ニニギはかろうじてかわしたが体勢を崩してしまった

振り回される大木がフルスイングで横から襲ってきた

「わ、わ、ヤバいですよ!カラス‼️」

ニニギもさすがに慌てていた

「いい選択だったねこの紫のアメは当たりだよ」


白かったカラスの体が茶色に変わっていた、カラスの眼前に円形の陣が敷かれていた、異界の力を使うものは特殊な魔法陣を使う、カラスは異世界の存在でもともと魔女ウズメによって召喚された使い魔だ

魔女が異界の植物を育てその実を煮詰めて結晶化させたものがアメである、アメを舐めている間はこの世界の魔法の理であるマナを使わずして魔法を使うことが出来るのだ

そして一つ目の巨人の足元が沼のようにぬかるんで巨人は下半身が埋まってしまった

間一髪、難を逃れたニニギはその巨大な剣を構えていた

巨人は口を大きく開け火を放ってきた


「なんと!顔に似合わず火を吹くなんて!ニニギぃ気をつけて!」

「この程度の火なら大丈夫です!マナを使った攻撃ならこのマナを持たない剣、トツカで断ち切れます!」

今度はしっかりした口調で言った

炎ごと開いた口を横に断ち切る!下顎は胴に残り上顎から上の頭は街道脇の林の中に飛んで行った


剣を振るったときニニギは普段ののんびりからは想像出来ないような顔をしていた、歯を剥き出しにして笑っているようにも怒っているようにもみえる何か怖いものを感じる顔だった

「恐ろしい目に会いました、早く町に向かいましょう」

冷静を取り戻しながらいつもの口調で言った

カラスは力を使い果たしたのか白い体に戻っていた

「ニニギぃ、はぁ、とりあえず反省会は後回しにして、そうだねまた何か出ないうちに町に行こうか」


後書き?

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