表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/70

喜びも束の間2

どうしよう!僕の嫁が可愛くて生きるのが辛い。

「ライリー。」

小さく呟く君に、手を差し出せば、恥ずかし気に重ねてくれた手取り歩く。それだけで人生今がクライマックス!司祭の後に控える、ユリウス様の目が生暖かい…。女神に誓をたて、書面に二人で署名すれば、晴れて二人は夫婦となった。そこに司祭とユリウス様の署名が入り魔法が発動する。隣では、ヴィクトリア様とヨミさんが署名している。いつの間に二人が知り合ったのか…?僕が公爵家に行ってる間かな?…驚きが隠せない。けれど、オリビアが嬉しそうだから良しとしよう。

クリスティアが涙を浮かべて、お祝いの言葉をくれたが、ほぼ何を言ってるか分からないし、それを理解してるユリウスに感心してしまった。夫婦って良いな。辺境の地から、両親に兄夫婦達が来てくれた。小さな結婚式だったが、心遣いが感じられて嬉しい。オリビアの瞳が喜びで溢れていて、本当に今すぐ抱きしめて口付けしたかった。

「晴れて二組の夫婦がここに誕生しました。女神の祝福があらんことを…。」

司祭の言葉に、皆が沸き立ち籠に入れた花を僕達にふわりと掛けた。この国では、女神の御前で花を掛け合う風習が有る。女神が花を愛でる様に、夫婦を愛して欲しいとの思いでだ。ユリウス様の時は、この時天より光が舞い降りて、祝福の歌声が聞こえた。余りの事に、司祭は喜びの涙を流し女神の声を聞いた人達は皆がその場に平伏した。それは他国の来賓達もそれに習い、膝を折り、宗教の違いさえも超越した喜びと成っていた。

そこからだ。二人を引き離す者には女神の怒りを買うと、実しやかに噂が流れた。本人達は女神様ありがとう!位の感覚なので本当かどうかは分からないが、側室の要請も女神の怒りを買いたくないと断る理由が出来た。

勿論僕達に女神の祝福の体現は無いが、魔王ザラ様が御祝いに祝祷を上げ、僕等の周りは温かい魔法のベールに包まれた。

「これで何か有っても、即死にはならない。」

ザラ様が無表情で言ったが、有り難い事だった。

「さて、これで僕にはきちんと『お義父さん』と呼べる人が出来た訳だ。」

そう言い、にっこり笑ってユリウス様が側で仰った。畏れ多い事だったが、嬉しかった。認められたと感じたからだ。

「そうね!今までは、伯父様だったけど、これからはお義父様ね!」

クリスティアも微笑んで言っている。

「そこで、お義父さん!相談ですが、これから住まれる後宮の隅っこに、スライムを飼ってもいいですか?これから改築するそうなので、是非少々土地を分けて頂きたいのです!」

ユリウス様が熱く語られたが…気付いて!皆ドン引きですよ…。

「ユリウス…まあ待て…。」

ザラ様が止めてくれました。皆ホッとしています。

「容易くスライムを飼うなどと言うな。」

そうそのとおりですよ。皆がうんうん頷いています。アルフレッド団長は悲しげですが…。

「スライムを飼うにはそれなりの用意が必要だ。まず、建物の構造や、材質も考慮しなくてはいけない。何を飼うかにもよるし…悩むところだ。」

えっそこ?飼っちゃ駄目とかじゃ無いの?皆がポカンとした後、ユリウス様とアルフレッド団長だけ、めちゃめちゃ納得顔で大きく頷いた。

(だれか〜この人達を止めてください〜!王城が大変な事になっちゃうよ〜)

僕の心のツッコミは止まる事を知らなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ